意識せずに食べる、
そんなことない
って思っていませんか。
アレ食べよう。
ソレ食べよう。
自分の「意志」で食べているんだ、って思っていますよね。
ところが、そうでもないって事が判ったそうです。
「食べよう、いや、やめよう」という判断は、脳が無意識のうちに操っている可能性がある。脳の活動の変化が、食事に対しする日頃から自制(我慢)に影響していることが、大阪市立大学の研究グループで明らかになった。
「あ、食べものだ それ、食べよう」
と意識して決定する前に、
すでに脳は食べものを認識して
食べるか食べないかを決めてる
可能性が出てきたんだそうです。
よく判らない?
そうですよね。
今まで考えたこともないことなので、
意外というよりショックです。
まずは全文を読んでみてください↓
食べものを見て脳が認識すると、
交感神経が「興奮する」のだそうです。
すると脳が「食べる」という行動を起こすんだそうです。
逆に、
食べものを見て交感神経が「興奮しない」ひとは
食べるという行為を「我慢することができる」んだそうです。
交感神経が興奮しやすいひとは
食べないようにしようと意識していたとしても、
それ以前に無意識で食べると判断しているので、
それに「逆らわなくてはならない」ということになります。
食欲は生物として基本的な欲求です。
生まれた瞬間から母親から母乳を飲みます。
そこには確かに「意識」があるのではなく、
いわゆる「本能」があるだけだとしたら、
納得です。
食べものに交感神経が興奮しやすいひとは、
自分の意志とは関係なく
たとえ食べないようにしようと思っていたとしても
食べてしまうことになります。
どうしたらいいのでしょうか。
記事の中では
ヒトの食生活では、このような脳神経の仕組みが、食行動に関する判断や意思決定を無意識下で操っている可能性がある。無意識下の認知過程の仕組みを解明することは、特に偏った食行動など、現代人にみられる生活習慣のゆがみを改善し、肥満や過体重、高齢者の食欲不振などの健康問題を解決する上で重要だ。
として今後も研究を進めていくとありますが、
結果が出て薬が開発されたり、
なんらかの治療を行えるようになるまで
とても待ってはいられません。
私の個人的な意見としては、
■可能な範囲で我慢をしないこと。
■我慢しない代わりに量を減らすこと。
■量を減らした分、十分に味わうこと。
■せっかく食べるのであれば十分楽しむこと。
■味わった上でどこかでリカバーすること。
■とにかく「食べること」を意識すること。
かなって考えます。
念のため、
この話は生きるために必要な最低限の食事の事を
言っているわけではありません。
間食=おやつ的な楽しみのために食べることについて、です。
食べるという行為は、
誰にでもできるとても簡単なことです。
でも、何をどう食べるかは、
誰にも答えが出せない大変難しいことです。
★わん!ポイント★
とても難しいことです。
だからこそ、
食の知識を活かして、
そして
このような情報も含めて
その人にあった食べ方を
提案していかなければ。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。