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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

073食目「花粉症の人が野菜や果物を食べる時に気をつけるべきこと。」

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花粉症、つらいですよね・・・。

 

マスク姿の人、急激に増えてきました。

中にはゴーグルや帽子にナイロン系の服を着て

完全防備している方も見かけます。

 

私はハッキリとした花粉症ではないのですが

ここ数年あやしいなーと思っています。

 

今回はそんな花粉症の方に

さらに注意して頂きたいというお話です。

でも放っておくと大事故になりかねない、

そんな話です。

 

 

花粉症の原因はご存じ「花粉」です。

スギの花粉などはとても小さな微粒子です。

 

どれくらい小さいかと言うと、

赤血球・・・・・0.006mm(6μm)

スギ花粉・・・・0.03mm (30μm)

という大きさです。

 

想像ができない程小さいですね。

 

その微粒子が体内に入ると、

身体の中の免疫システムが

肺炎球菌、大腸菌、サルモネラ菌、溶連菌など

病気を引き起こす細菌と「勘違い」をして攻撃をします。

# ちなみに細菌の大きさは

# (ブドウ球菌)0.001mm(1μm)

# です。

これらの細菌を涙や鼻水を大量に分泌して

体外に出そうとしているのが花粉症の症状です。

 

これを「花粉アレルギー」と言います。

 

アレルギーというと有名なのが「食物アレルギー」。

食物アレルギーも花粉と同じ「勘違い」から起きます。

花粉症はとても辛いですが

食物アレルギーは重篤(じゅうとく)な場合、意識を失い、

命を落とすこともある大変危険な症状です。

 

もしあなたが花粉症で野菜や果物を食べた時、

口の中や喉に

「いがいがした感じ」

「かゆみ」

など違和感を感じることがあれば

それは「口腔(こうくう)アレルギー症候群」かも知れません。

喉や胸に圧迫感を感じたり、

吐き気や嘔吐、

下痢などの症状が出る場合はその可能性は大変高いです。

 

花粉症のある人の10人に1人が

この「口腔アレルギー」を発症すると言われています。

 

口腔アレルギーの対象となるもの、

それを「アレルゲン」と呼ぶのですが、

アレルゲンとなる野菜や果物は

とても残念なのですが、たくさんあるのです。

 

▼樺(かば)の木の花粉にアレルギーがある場合

りんご、桃、アンズ、チェリー、プラム、梨、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ニンジン、セロリ、パセリ、キャラウェイ、フェンネル、コリアンダー、アニス、大豆、ピーナッツ


▼ブタクサ花粉にアレルギーがある場合

メロン、ズッキーニ、キュウリ、キウイ、バナナ


▼草の花粉にアレルギーがある場合

メロン、トマト、オレンジ、フダンソウ、ピーナッツ

 

特に

 リンゴ

 メロン

 サクランボ

 モモ

 キウイフルーツ

はアレルゲンとなりやすいそうです。

 

 

花粉症などアレルギーを専門とする

医療機関を受診して何に対してのアレルギーかを

知ることがとても大切です。

 

アレルギーは完全に治すことはできませんが

症状を引き起こさないようにする、

つまりアレルゲンとなる

野菜や果物を食べないようにすることが大切です。

 

花粉症の方は充分に注意をしてください。

お願いします。

 

 

★わん!ポイント★

「アレルギーだから。」と言って

 

野菜や果物を食べないのはよくありません。

野菜や果物は身体の調子を整えてくれる

大事な栄養素がたくさん詰まっています。

アレルギーを引き起こさない野菜や果物を

摂るようにしましょう。 

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。