シャキシャキっとした食感、
その割に全く繊維質を感じない無抵抗な歯ごたえ。
そしてほんのり塩味。
「濡れたサボテン」のような見た目のアイスプラント。
この見た目が凍っているように見えることから
その名前が付いたそうです。
みなさん食べたことありますか?
フランスではフィコイド・グラシアルと呼ばれ、
フランス料理の食材でよく使われるそうです。
商標(商品名)として
ソルトリーフ
バラフ
クリスタルリーフ
プッチーナ
ツブリナ
ソルティーナ
シオーナ
などなど
これまたたくさん呼び名があるのも特徴です。
特にバラフとクリスタルリーフは
佐賀大学発のベンチャーとして開発しているのは知ってました!
やっぱりアイスプラントは葉っぱについた謎の氷のようなもの。
アイスプラントは普通の植物が苦手とする
塩分を含んだ大地でも成長できるのです。
その理由がこの葉の表面のコレ↓だそうです。
これは地中から水や栄養分を吸い上げた時、
塩だけを分離して葉の表面、つまり体外に排出する役割を持った
ブラッダー細胞というのが発達しているから、なんだそうです。
そんな機能があるなんて、驚きですね。
でも、皮肉なことに、
塩分が嫌で排出しているので、
人間はショッパイ野菜として、
アイスプラントを食べているのです。
塩っぱくなければ食べられなかったのかも知れません。
最近、このアイスプラントの含む
「ピニトール」という成分が注目を集めています。
血糖値の改善や肝機能改善の効果が期待できる!とされ、
研究が進められているのです。
がん予防が期待されるβカロテンも豊富。
しかもレタスの3倍以上も含まれています。
年内いつでも旬!
と言われるぐらい成長サイクルが早いのです。
最近では種も売っていて、
2月〜 3月 種蒔き
6月〜 7月 収穫
8月〜 9月 種蒔き
11月〜12月 収穫
なんて事もできるそうですよ。
ただ、暑さと湿気には弱いそうです。
30度超えると枯れてしまいます。
ちょっと不思議なアイスプラント。
ちょうどいい塩味があるので、
ドレッシングなしでそのままメシアガレ。
★わん!ポイント★
他の野菜との相性もいいので、
サラダなどのアクセントにとっても最適です。
さっと茹でても美味しいですよ。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。