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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

137食目「訊くから効く。」

訊くから効く。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)


食事カウンセリングの最後に

患者さんからこんな言葉を頂きました、

糖尿病とのつきあいは長いし、

転勤が多いので

色色な病院に行ったことがあるけど、

このクリニックは

とにかく話をさせられるね。

やたらと訊いてくるよね。

私はこう答えました、

当たり前です、

よくなって欲しいから

お話を訊くのです。

患者さんは

わかる。

伝わってくる。

だからなんかしないといけない、

って思ってしまうよ。

 

話を訊くこと。

すべてはそこから始まります。

 

色色な話をしてもらえる関係を

作るためにも話を訊くことが大事だと考えています。

 

話題は病気に関することだけとは限りません、

時には世間話もします。

一見まったく関係のない話の中にも、

ヒントが隠されています。

 

世間話をするにしても、

私の場合は目的を持っています。

 

この事を訊いてみたいからこの話をしよう。 

 

検査結果の数値だけではわからない

「何か」を見つけることが私の役目です。

その多くは患者さん本人が気づいていなかったり

気づいていても大したことはないと思っていることが

よくあります。

 

そして私は疑いません。

患者さんの話を信用します。

もちろん、

事実と明らかに違う答えが返ってくることもあります。

そんな時は、

なぜ違う答えを返すのだろうと考えます。

そこに「何か」があるはずだからです。

それはウソとは捉えず、ヒントだと考えます。

 

糖尿病は生活習慣が大きく関わってくる病気です。

その人の生活を知ることで始めて治療ができます。

話を訊けたからこそ、良くなるのです。

 

話を訊くことで、

問題を見つけ、

解決の方法を患者さんと一緒に考え、

実行できるように支えていく。

 

訊くから効く。

訊いたから効いてくるのです。

 

いつも大事なことは隠れていて見えにくいものです。

それを探し出すのは大変なことです。

いつもいつも上手くいくわけでもありません。

だからこそ

今の自分のベストを尽くすべきだと考えています。

そして

ベストのレベルを上げていかなければいけないと

いつも自分に言い聞かせています。

 

 

 

★わん!ポイント★

いつもいつもこうして私は患者さんに

大切なことを教えてもらっています。

それが私を成長させてくれているんだと

確信しています。

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。