今、あなたはどんな姿勢ですか?
立った状態ですか?
それとも座った状態ですか?
座りっぱなし、
特に長時間座り続けるほど、
病気を引き起こす危険度が高まります。
座りっぱなしだとどんな危険が起きるのでしょう。
■エネルギー燃焼率が下がる
座った状態だと消費するエネルギー量は
『1分間に1kcal』
まで下がると言われています。
■血流が悪くなってしまう
3時間座り続けると
動脈が縮まってしまって血流が悪くなってしまいます。
■インスリンの効果が下がってしまう
仮に24時間ほぼ座った状態が続くと
インスリンのブドウ糖を取り込む能力が
40%ほど低下してしまい、
2型糖尿病になるリスクが高まります。
■動脈硬化が進んでしまう
1日に6時間座る生活を2週間続けると
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が
増加してしまい、動脈硬化が進んでしまいます。
■骨密度が下がっていく
1年以上座りっぱなしの生活を続けていると
骨密度が毎年1%ずつ減少していく。
■脳の機能が下がる
脳への血液の供給が下がってしまうため、
脳の機能が下がってしまう。
など様様な悪影響があります。
さらに悪い話があります。
長い間座りっぱなしの生活をしていた人が
仮に1年間座りっぱなしにならないように努力をしても
1年間分の効果が得られるわけではない
ということです。
1日6時間、座りっぱなしの生活が
10年〜20年続くと
・心臓疾患による死亡率が64%上昇
・前立腺がん/乳がんの発症率が30%上昇
という報告もあります。
『1日に6時間も座ってない』と思っている人、
デスクワークを仕事としている人なら
充分あり得る数字だと思いませんか?
車や電車の中でも椅子に腰掛けていませんか?
家に帰ってご飯を食べている時、
テレビを観ている時、
スマホを触っている時、
座っていませんか?
意外と1日中座っているのですーーー!
とは言えなかなかカラダを動かすことは難しいですよね。
そこで、
・なるべく階段を使う
・電車では座らない
など「小さな運動」を積み重ねながら
・30分おきに軽めのストレッチをする
というのがいいらしい、です。
★わん!ポイント★
まずは「カラダを動かす」ということを意識することが大事です。
ウォーキングなどできたらなお良いのですが、
小さな運動を続けるだけでもだいぶ違ってきます。
意識して座っているシーンを探して工夫してみましょう。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。