先日
厚生労働省より平成29年についての
が発表されました。
国民健康・栄養調査とは
厚生労働省が
健康増進法(平成14年法律第103号)に基づき、
私たち国民の
- 身体の状況
- 栄養摂取量
- 生活習慣の状況
を調査して、
健康増進のために役立てる
「基礎データ」を集めるために毎年行われている調査です。
色色な角度から様様なデータが集められていて
ウェブサイトでどなたでも自由に見ることができます。
興味のある人は以下をクリック。
今回、管理栄養士の私なりにデータを読み解いてみたいと思います。
色色なデータがあるので「シリーズ化」していきたいと思っています。
# あくまでも私見ですので参考までに。
# 注釈も含めたより正確なものを求める場合は
# 上記のリンク先のPDFのデータを確認してください。
まずは「糖尿病」です。
糖尿病が強く疑われる人の割合は
男性 18.1% 約5人に1人
女性 10.5% 約10人に1人
という結果になりました。
性別・年齢別に詳しくみると、
- 女性より男性の方が多い
- 男性は40代から増え始める
- 女性は60代から増え始める
という傾向が見られます。
糖尿病になる原因として
- 遺伝
- 体質
- 年齢
の他に
- 食事
- 運動不足
- 肥満
といった「生活習慣」が大きく関わっています。
原因はひとつだけでなく、様様なことが影響しあっています。
太っている人が全て糖尿病になるわけではなく、
やせていても糖尿病になる人が増えています。
特に最近ではやせた女性が糖尿病になることが増えています。
糖尿病は
現時点では完全に治すことはできません。
しかし、
たとえ糖尿病があっても、
糖尿病のない人と
同じように過ごすことができます。
そのために「治療」をします。
糖尿病は
咳が出る、熱があるなど
風邪のような自分で判る症状はありません。
自覚できる症状がないので、
血液検査で身体の状態を詳しく診る必要があります。
身体の状態を注意深く診ながら
治療を続けることで
糖尿病を悪化を防ぐことができます。
糖尿病が悪化すると合併症を引き起こします。
糖尿病は他の病気、
特に命や生活に重大な影響を及ぼす
病気を引き起こす原因となりかねないのです。
糖尿病の治療の目的は
糖尿病を悪化させないことです。
合併症にならないようにすることです。
糖尿病には
- 薬を使った治療 (薬物療法)
- 食事を見直す治療(食事療法)
- 身体を動かす治療(運動療法)
の3つを組み合わせて治療していきます。
糖尿病に詳しい糖尿病専門医のもと、
自分にあった治療方法を続けていくことで
いい身体の状態を保ち続けることができます。
ただし
糖尿病の初期の段階から治療をする必要があります。
悪化してからだといい状態を保つことが難しくなります。
そのために
健康診断などで数値がよくなかった場合は
糖尿病専門医を受診して検査してもらうことが
とても大事です。
そして
長い間治療を続けるのであれば
糖尿病を専門に治療をしている医療機関をお勧めします。
★わん!ポイント★
男性なら5人に1人
女性なら10人に1人
が糖尿病を「強く疑われる」とされています。
この数字は
毎年流行るインフルエンザよりも大きな数字です。
それだけ多くの人が糖尿病である可能性があります。
まだの人はぜひ一度検査を受けてください、
お願いします。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。