『ファイトケミカル』って訊いたこと、ありますか?
ファイト!でケミカル???
ファイトケミカル(フィトケミカル)とは、
身体の機能維持には必要ではないが、
健康によい影響を与えるかも知れない
植物由来の化合物
のこと。
つまり、
健康的な状態にするための働きが
まだ充分に証明されていない栄養素
とも言えます。
『だったら、別に』
いえいえ。
炭水化物+脂質+タンパク質・・・・3大栄養素
+ミネラル+ビタミン・・・・・・・5大栄養素
+食物繊維・・・・・・・・・・・・6大栄養素
の次として
ファイトケミカル(植物栄養素)・・7大栄養素
になるかも知れないという流れがあります。
食物繊維もつい最近まで
消化できないから役立たず
と言われていたことを考えると無視できません。
ではフィトケミカルとはどんなものをいうのでしょう。
たくさんあるのでざっと紹介すると、
- ジンゲロール (ショウガ)
- カプサイシン (唐辛子)
【カロテノイド】
- βカロテン (ニンジン、カボチャ)
- リコピン (トマト)
- クリプトキサンチン (みかん)
- アスタキサンチン (藻類、エビ)
- ルテイン・セアキサンチン (マリーゴールド、菜の花)
- フコキサンチン (昆布、ワカメ)
【サポニン】
- ジンセノイド (オタネニンジン)
- エスクレオサイド (トマト)
- ジオスゲニン (ヤマイモ、コロハ)
【アルカロイド】
- テオブロミン (カカオ)
- シネフリン (ダイダイ)
- カフェイン (コーヒー、茶)
【硫黄化合物】
- アリシン/アリイン (ニンニク、ネギ、ニラ)
- チオシアネート (ダイコン)
- スルフォラファン (ブロッコリー)
- グルタチオン (アスパラガス)
- エルゴチオネイン (キノコ、チーズ)
【多糖類】
- βグルカン (キノコ、大麦)
- フコイダン (モズク、メカブ)
【ポリフェノール】
- プロアントシアニジン (ブドウ、クランベリー、リンゴ、プーアル茶)
- オリゴメリックプロアントシアニジン (ワイン)
- セサミン (ゴマ)
- クルクミン (ウコン)
- エラグ酸 (クランベリー、ザクロ)
- クロロゲン酸 (コーヒー)
■フラボノイド
- カテキン (緑茶)
- アントシアニン (ブルーベリー、赤シソ、ブドウ)
- ルチン・ケルセチン (ソバ、タマネギ)
- カルコン (アシタバ)
- レスベラトール (ブドウ、ピーナッツ)
- イソフラボン (大豆、葛花)
- ヘスペリジン (みかん)
などなど
とあまり訊き慣れないものや、
既に商品として販売されているものまで
大変たくさんの種類があります。
効果も
がん予防
抗酸化作用
免疫力呼応上
などなど様様。
現在も研究や実験が続けられています。
ファイトケミカル=植物栄養素。
栄養でも新しい分野なので
これから新しい発見が期待されます。
ファイトケミカルがそうであるように、
野菜にはまだまだ私たちの知らない
身体にとって素晴らしい成分がたくさん
含まれているのかも知れません。
★わん!ポイント★
訊かれても困らない程度にとても簡単に説明してみました。
イメージ伝わったでしょうか。
より詳しく正確に知りたい方は、ちゃんと調べてみてください。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。