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適材適食 -てきざいてきしょく-

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353食目「犯人はカトウ!?」果糖が2型糖尿病・肥満・心血管疾患のリスクを高めているという研究発表についてよく考えてみる

「犯人はカトウ!?」果糖が2型糖尿病・肥満・心血管疾患のリスクを高めているという研究発表についてよく考えてみる【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

2型糖尿病、肥満、心臓の血管の病気になりやすくしている

犯人はカトウ!

 

という研究発表がありました。

 

カトウは果糖のこと。

果糖とは

単糖類の一種。

果実や蜂蜜(はちみつ)などに含まれる。

別名「フルクトース」。

のこと。

果糖の名前の由来通り、

自然界では果物に多く含まれています。

 

ーーーえ!?果物はダメなの???

 

ということで、詳しくみていきたいと思います。

 

引用参考元:

 

 

清涼飲料や菓子類などに含まれる「果糖(フルクトース)」が、食品のカロリーを高めるだけでなく、2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクも高めているという研究が、医学誌「British Medical Journal」に発表された。

糖尿病やメタボの原因糖質が判明 ジュースやお菓子が勧められない理由 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

 

果糖は果物だけに含まれているわけではありません。

野菜にも含まれていますし、

たとえば

  • フルーツジュース
  • ハチミツ
  • 清涼飲料
  • 菓子類
  • スイーツ

などたくさんの食品に使われています。

特に「加工食品」の場合は、

栄養成分表示

  • 果糖ブドウ糖液糖
  • ブドウ糖果糖液糖

という名称で「甘味料」として表記されています。

 

果糖=フルクトースは「単糖類」。

簡単に言えば、単純な構造の糖類なので、

強い甘味を感じることができる上、

分解・吸収しやすい

という特徴があります。

 

一方、ごはんやパン、イモ類やカボチャなどに含まれる

炭水化物の糖類は複雑な構造をしているため、

単糖類に比べて吸収に時間が必要になります。

 

つまり、

果糖=フルクトースを摂り過ぎると、

  • HbA1cの上昇
  • 空腹時血糖値の上昇
  • 空腹時インスリン値の上昇

に繋がる、ということです。

 

また、

①フルクトースは肝臓で代謝される

②肝臓で中性脂肪などに変換される

③余分なものは脂肪として蓄積される

 

フルクトースなどの糖類が含まれるコーラなどの清涼飲料を1日1回以上摂取すると、体重増加や肥満につながり、2型糖尿病のリスクが上昇することが、多くの研究で確かめられている。


 フルクトースの含まれる高カロリーの清涼飲料は、それ自体が満腹感をもたらすことはなく、食事のカロリー摂取量が減ることはない。結果として体重増加を引き起こしやすい。

 

糖尿病やメタボの原因糖質が判明 ジュースやお菓子が勧められない理由 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

 

ということ等を研究で確かめたそうです。

 

ーーーやっぱり果糖を多く含む果物は控えた方がいいのでは?

 

結論から言うと「果物は大丈夫」です。

なぜかについても研究で判ったそうです。

 

 意外なことに、フルクトースは果物にも含まれるが、果物それ自体が2型糖尿病や肥満を引き起こすことは少ないことも判明した。


 フルクトースを含む果物は、それらが過剰なカロリーを供給するのでないかぎり、血糖コントロールには有害な影響を及ぼさないという。


 果物には果糖のほかに、食物繊維やビタミン、ポリフェノールなど、体にとって好ましい栄養成分も多く含まれる。


 ただし、「果物は太らない」と思っていると、食べ過ぎにつながるので注意が必要だ。


 たとえば、

オレンジ100gのエネルギーは39kcal、炭水化物が9.8g(単糖当量7.1g)が含まれる。

パイナップル100gは53kcalで、炭水化物は13.7g(単糖当量12.6g)。

ブドウ100gは64kcalで、炭水化物は16.9g(単糖当量17.0g)含まれる。


 「食品に糖類がどれだけ含まれるかを知り、消費者が賢くなることが大切です」と、シーベンパイパー氏は言う。 

 

糖尿病やメタボの原因糖質が判明 ジュースやお菓子が勧められない理由 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

 

そうなんです!

果物に含まれるものは果糖だけではないのです。

  • ビタミン
  • ポリフェノール
  • 食物繊維

などカラダの調子を整える成分がたくさん入っているのです。

 

単に「果糖」だけを摂るのは問題です。

でも「果糖を含む果物」を摂ることは有効なのです。

 

ただし、「摂り過ぎ」は危険です。

カラダにいい成分が入っているとは言え、

果物を必要以上に摂り過ぎると、

高エネルギーがカラダにダメージを与えかねません。

 

これは果物に限ったことではありません。

あらゆる食べものには「適量」があります。

 

自分の適量を知る。

私のテーマである「適材適食」。

自分に合った食べものを

自分に合った食べかたで。

これが大事なのです。

 

 

 

★わん!ポイント★ 

 

ーーー果物はカラダにいい 

そんなイメージ、ありませんか?

それは間違っていません。

でも正しくは

ーーー「適量の」果物はカラダにいい

です。

 

りんごやいちご、みかん。

これから旬を迎える果物はたくさんあります。

上手に楽しんでください★

 

YouTubeで

みかんやいちごの食べくらべをした動画をアップしてます。

よかったら参考にしてください★

 


ep002 美味しいみかんを探そう[くだものがたり]小園亜由美(野菜ソムリエ)

 


ep005 美味しいいちごを探そう[くだものがたり]小園亜由美(野菜ソムリエ)

 


ep006 美味しいいちごを探そう 食べくらべてみるの回[くだものがたり]小園亜由美(野菜ソムリエ)

 

  

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。