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384食目「老化を抑える魔法の言葉[ NMN ]ニコチンアミド・モノヌクレオチド」 朝日新聞デジタル(2019年1月8日公開分)から

「老化を抑える魔法の言葉[ NMN ]ニコチンアミド・モノヌクレオチド 朝日新聞デジタル(2019年1月8日公開分)から【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

まずは記事をご覧ください。

 老化の抑制に重要な役割を果たす「ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)」という物質が、細胞内に取り込まれる仕組みを、米ワシントン大の今井真一郎教授(老化学)らの研究グループがマウスを使った実験で突き止めた。加齢に伴う病気の仕組みの解明や治療法の開発につながりそうだ。英専門誌ネイチャーメタボリズムに8日、論文を発表する。

 この物質は、野菜などに含まれ、摂取すると体内でNADと呼ばれる物質に変わる。NADは加齢とともに減少し、様々な病気と関連することが知られる。

 これまでの研究で、NMNを飲み水に混ぜて与えたマウスは、通常に比べて「中年太り」による体重の増加が約1割少なく、加齢に伴うエネルギー代謝の低下などが抑えられることなどを確認している。また、NMNを与えると、血糖値を下げるインスリンの効き方の悪化や、骨密度の低下といった老化現象も抑えられることも判明。投与による副作用はみられなかったという。

 今井さんらは今回、特殊なたんぱく質にNMNを細胞に取り込む働きがあることを発見した。また、細胞の中のNADが減少すると、このたんぱく質を増やそうとするメカニズムがあることも分かった。

 NMNを摂取することに加えて、このたんぱく質の働きを高めることができれば、加齢に伴う様々な現象を抑えられる可能性があるという。

 今井さんたちは、このたんぱく質を活性化する物質についても、すでに見つけており、今後、企業と創薬などに向けた共同研究を進めていくという。

 

転載元:

www.asahi.com

 

 

うーん。。。

わかるようなわからないような。

なので調べながら読み解いていきたいと思います。

 

 

ニコチンアミド・モノヌクレオチド

略して「NMN」という補酵素があります。

NMNは特別なものではなく、すべての生きものが持っていて、

ということは、

栄養源である食べものの中にも含まれているそうです。

体内で生成することができるそうです。

が、

年齢を重ねていくうちに作り出す能力が落ちていくそうです。

 

NMNは体内で

ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド

略して「NAD+」に変化します。

 

NAD+は

エネルギー代謝やDNAの修復など

生命の身体の維持のために必要とされています。

 

NAD+も加齢により元となるNMNの生産量が減るとNAD+も減少します。

この減少が

に影響していると考えられています。

 

さらにこのNMNは脳を刺激する役割を持っているらしく、

刺激された脳は臓器や骨などにあるNAD+を活発化させ、

それが「サーチュイン遺伝子」を活性化させるのではないか、

と考えられています。

 

サーチュイン遺伝子は、

遺伝的な調整や代謝を行う役割を担っていて

活性化すると寿命が延びるとされています。

そのため

  • 長寿遺伝子
  • 長生き遺伝子
  • 抗老化遺伝子

とも呼ばれています。

 

サーチュイン遺伝子が活性化するトリガーとして

「飢餓」

があります。

飢餓=栄養が足りない

=栄養失調で体調を維持できない危機的な状態

で、サーチュイン遺伝子は活性化するのです。

しかし

長生き遺伝子を活性化させるため

とはいえ飢餓状態になるのは本末転倒です。

 

これに近い状態で活性化させることができるのが

「カロリー制限」

です。

 

カロリーを制限することですべての生物で

  • 寿命の延長
  • 老化に関連する病気の減少

をもたらします。

カロリー制限、特に炭水化物が足りなくなった時、

身体は寿命に関する遺伝子を発現させ

  • DNAを休眠させる
  • 新陳代謝速度の低下

を行うと同時に

サーチュイン遺伝子を活性化させる、と言われています。

 

ほかにもサーチュイン遺伝子を活性化させる物質として

ポリフェノールの一種「レスベラトロール」があります。

レスベラトールには

  • 血圧低下
  • 動脈硬化予防
  • 認知症予防
  • 乳がん・肺がんリスク低減

などの効果があるとされています。

 

 

 

 

まとめると

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は

などの効果が期待されています。

 

 

 

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は

どんな食材に多く含まれているのでしょうか。

 

答えは「色色な食材」です。

可食部分100gあたり

  • 枝豆・・・・・・・0.47〜1.88 mg
  • ブロッコリー・・・0.25〜1.12 mg
  • キュウリ 種・・・0.56 mg
  • キュウリ 皮・・・0.65 mg
  • キャベツ・・・・・0.00〜0.90 mg
  • アボガド・・・・・0.36〜1.60 mg
  • トマト・・・・・・0.26〜0.30 mg
  • マッシュルーム・・0.00〜1.01 mg
  • 牛肉   生・・・0.06〜0.42 mg
  • エビ・・・・・・・0.22 mg

参考元:PubMed Central, Table 1: Cell Metab. 2016 Dec 13; 24(6): 795–806. Published online 2016 Oct 27. doi: 10.1016/j.cmet.2016.09.013

とされています。 

 

 

ーーーNMN、なんて素晴らしいのでしょう!たくさん摂取したい!

という人のために既にサプリメントもたくさん出ています。 

 

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他にもたくさんあります。 

 

 

ポチる前に、ちょっと待ってください!

 

 

今回のニュースをもう1度読み直してください。

現段階では「マウス」実験の結果です。

私たち「人間」にとってどうなのかは

これからじっくりゆっくり研究が進んでいく、そんな段階なのです。

マウスには効果があったのですが

それと同等の効果が人間にあるかどうかはわからないのです。

言うまでも無く、マウスと人間は違う生きものです。

そこを充分に理解する必要があると私は考えます。

 

逆に言えば、

野菜や果物、肉、魚介類など

普段食べている食材の中にも含まれているのです。

 

様様な食材から色色な栄養を摂る。

NMNだけでなく、栄養バランスを摂ることが

大事ではないかと、私は考えます。

 

様様の食材に少しずつ含まれている。

それはまるで

「色色なものを食べなさい」

と言われているようです。

 

タンパク質

脂質

炭水化物

食物繊維

ビタミン類

ミネラル類

などの栄養バランスと量が

全て整った万能の食材はありません。

 

色色な食材を美味しく楽しく頂くために、

NMNは少しずつ散らばって入っている

と考えると楽しく感じられます。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

 

サーチュイン遺伝子の説明の中で

活性化のために「カロリー制限」 が有効

と書きました。

が、カロリー制限を勧めているワケではありません。

特に炭水化物制限を勧めているワケではありません。

しかし、

「適正体重」を超えている場合などは、

病気になる可能性があるため、

カロリーを意識した「食事カウンセリング」が必要です。

つまり栄養指導=食事療法=医療行為になります。

健康を維持しながらのカロリー制限は大変難しいのです。

無闇に「食べなければいい」ということではありません。

医師や管理栄養士などに相談の上行うことを強く勧めます。

 

  

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

*1 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。