厚生労働省では「健康日本21」などで
0 〜 5歳:幼年期
6 〜 14歳:少年期
15 〜 29歳:青年期
30 〜 44歳:壮年期
45 〜 64歳:中年期
65 〜 74歳:前期高年期
75歳〜 :中後期高年期
としています。
「加齢」という言葉が会話に出てくると、
ーーー加齢でカラダが●×▼★※
となんとなーく嫌なイメージがあります。
加齢とは「年齢が増えること」、です。
主に壮年期以降=30歳以上の人が使うのですが、
年齢を重ねるという意味では
1歳の誕生日を迎えることも加齢と言えます。
つまり「生きていくこと」そのものが「加齢」なのです。
生きている証が加齢です。
一方「老化」はどうでしょう。
老化とは「年をとるにつれて機能が衰えること」、です。
生まれてから20〜30代までは成長しています、
がそこからは機能としては衰え始めます。
つまり30代からは「老化」が始まっています。
加齢も老化もひとりの例外もなく誰にでも訪れます。
そして
加齢は生きていることなので避けることはできません。
が、
老化は個人差があります。
「歳の割に若い!」
というのはまさに老化が個人的だ
という事を表す言葉ではないでしょうか。
そして
老化は「抑える」ことができます。
もちろん完全に抑えることは無理かもしれませんが
それでも「遅らせる」ことができる可能性があります。
そのひとつが「抗酸化作用」です。
抗酸化作用とは
- 紫外線
- ストレス
- 過度な飲酒
- 喫煙
- 肥満
- 激しい運動
などにより本来は身体を守っている活性酸素が
健康な細胞を酸化=攻撃するようになってしまいます。
すると、
- しみ・しわ
- 潰瘍
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 脳卒中
- がん
などの原因になってしまいます。
そこで「抗酸化作用」が登場します。
抗酸化作用とは
抗・・・・抵抗
酸化・・・錆びる
作用・・・働き
つまり
「錆びないように抵抗する働き」
ということなのです。
そんな抗酸化作用を持つ栄養素は
- ビタミン
- カロテノイド
- ポリフェノール
などでこれらの栄養素を含む食材は
- 野菜
- 果物
に多く含んでいると言われています。
老化を防ぐためには抗酸化作用を多く含む
野菜や果物などを積極的に摂ることは有効なのです。
もちろん、食べるだけではなく、
適度な運動や充分な睡眠、
ストレスの上手な解消なども大事な要素です。
老化を抑える、
ということは健康なカラダを維持する、
ということにも繋がるのではないでしょうか。
今回説明で使った画像は
こちらの講演の時に使用したものです↓
うわさの真相〜それホント!?〜【講演会】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)日本甲状腺学会 学術集会 市民公開講座@別府
昨日のお話です↓
★ぶー!ポイント★
最近では「アンチエイジング」という言葉を
「使わない」という動きがあります。
エイジング・・・ageing・・・経時
つまり「歳を取る」という意味です。
それに
アンチ・・・・・anti・・・・・対抗
つまり「抗う、抵抗する」がついて
「歳を取らない」的な意味合いとなり、
歳を取らないのではなく、老けないこと
という考えからなんだそうです。
アメリカの人気美容雑誌allure(アルーア)が宣言しました。
「歳だから」
加齢ならある程度仕方ないですね。
でも老化ならもしかすると何とかなるかも!
老けない気持が大事です★
私はそう思っています。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。