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429食目「おっぱいの中の『ラクトフェリン』」母乳は偉大なのです★

「おっぱいの中の『ラクトフェリン』」母乳は偉大なのです★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

おっぱい=母乳に含まれる成分「ラクトフェリン」は

  • 炎症を抑える
  • 抗菌活性がある
  • 腸内細菌のバランスを整える
  • 内臓脂肪を減らす

ということで注目を集めています。

 

母乳に含まれる「ラクトフェリン」が炎症を抑制


 「ラクトフェリン」は、母乳、とくに出産後に分泌される初乳にもっとも多く含まれているおり、赤ちゃんの健康維持のために必要な成分とみられている。ヒトの初乳には100mLあたり600~800mg、出産後3週間以降の常乳には約200mgのラクトフェリンが含まれる。殺菌される前の牛乳にも含まれるが、その濃度はヒトの母乳の10分の1程度だ。

 

慶應義塾大学の研究グループは、「ラクトフェリン」に炎症を抑える働きがあることを、研究で確かめた。これまで風邪、胃腸炎など、身近なウイルス感染症に対する予防効果の研究が行われてきた。

 

 「炎症」とは生体が内外から有害な刺激を受けた際に起こす反応であり、感染症、自己免疫疾患、血栓症、動脈硬化などさまざまな疾患に深く関わっている。

 

 白血球の一種である「好中球」は、細菌に感染したときにその細菌を殺す役割を担っている。好中球は細菌を包むようにして殺すメカニズムは「好中球細胞外トラップ(NETs)」と呼ばれ、感染から防御する重要な働き働きとみられている。

 

 一方で、NETsが過剰に産生されたり、うまく分解されないなどしてコントロールが不全になると、さまざまな炎症性疾患、自己免疫疾患、血栓性疾患につながることが分かってきた。また、糖尿病患者の傷が治りにくい原因にも、NETsが関与していると考えられている。

 

 研究グループは、蛍光ラベルで生きた細胞をリアルタイムに観察するシステムを用いて、好中球の動きを調べた。その結果、「ラクトフェリン」がNETs放出を抑制し、炎症を抑えることを突き止めた。

 

 炎症性疾患の治療にはステロイドや免疫抑制薬などの薬剤が用いられているが、副作用があることが課題になっている。「ラクトフェリン」は、NETsに関連するさまざまな炎症性疾患に対する、副作用のない新たな治療薬となる可能性があるという。

 

 

生まれて間もないあかちゃんは母乳だけを飲んで育ちます。

それがあかちゃんを守るための仕組みだったなんて、

スゴい!

 

母乳を飲む機会のない

大きなお友だちやオトナなみなさん、安心してください。

「ラクトフェリン」は牛乳やヨーグルトなどの

乳製品に含まれています。 

 

乳製品に関しては他にも色色な効果がわかっています。

 


ちなみに、

ラクトフェリンは母乳だけでなく

涙や汗、唾液などにも含まれているそうです。

 

 

 

 

 

★ぶー!ポイント★

 

牛乳や乳製品は「栄養価の高い食品」と言われています。

牛乳や乳製品を上手に取り入れて

様様な食材からバランスよく色色な栄養を摂りましょう。

 

ただし!

牛乳にアレルギーのある人がいます。

ご注意ください。

 

  

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

*1 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。