歩いて15年“日本一周”
篠栗町の鶴丸さん
毎日5000歩、地図に記入
[福岡県]
篠栗町篠栗の鶴丸幸洋さん(76)が、糖尿病の治療目的で15年前に始めたウオーキングの累積距離が日本一周に相当する約1万2千キロに達し、地域の話題になっている。歩いた距離を、国内各地の道路地図に縮尺に合わせて記入していくユニークな方法で、“日本の海岸線”を踏破した鶴丸さん。「ものすごい達成感を得られた。こつこつと努力を続ければ大きなことを成し遂げられると、あらためて学んだ」と喜んでいる。
高級スポーツカーのメカニックとして全国を飛び回る生活を続けていた鶴丸さんは、61歳の時、糖尿病と診断され3カ月間入院した。退院後、医師から生活習慣改善の一環としてウオーキングの指導を受け、どうせなら楽しみながら歩こうと、実際に歩いた距離を高速道路のサービスエリアなどで配られている道路地図に落とし込んでいくアイデアを思いついたという。以来、休日には1万歩以上歩き、65歳でリタイアしてからは毎日5千歩ペースを維持してきた。
距離は一歩当たり60センチで計算し、地図には海岸線に近い主要道に1カ月ごとに印を付けていった。2004年9月から06年8月までの約2年間をかけ、地図上で九州を一周したのを手始めに、四国→中国→中部…と歩き続け、今年1月、最後に残った沖縄一周を完了した。
かかった日数は、15年4カ月10日(5610日間)。鶴丸さんが日本各地の風景を頭に思い描き、励みにしながら積み重ねた歩行距離は、12294・8キロを記録した。
肝心の体調の方は、ピーク時から10キロほど減量し、58キロ前後をキープしている。糖尿病の治療そのものは継続しているが、15年来の担当医師は「あなたの元気な顔を見るのが私の楽しみ」と、努力の成果にお墨付きを与えてくれている。「もし歩いていなかったら、今の元気な状態は考えられない。これからも楽しみながら歩き続けます」と鶴丸さん。このほど「日本2周目」をスタートさせた。
1日だけなら5000歩歩くのはほとんどの人ができるかも知れません。
でもそれを15年間毎日続けるというのはとても大変なことです。
でも鶴丸さんは成し遂げました。
きっとそれはとても大変なこと「ではなかったから」ではないかと
私は想像します。
鶴丸さんは日本地図に自分の歩いた道のりを記しました。
そして日本1周という「目標」を自分の中で設定し
それに向かって毎日続けていったのだと思います。
「ゴールを目指して」。
ただ歩くだけを続けられる人もいます。
ただ歩くだけを続けられない人もいます。
同じやるなら、
どうせやるなら、
楽しい方がいいですよね★
鶴丸さんは自分で楽しくなる方法を見つけたところが
スゴい!と思います。
鶴丸さんと同じように
「日本一周」
を目指しても全然いいと思います。
楽しいと感じることは人それぞれです。
自分が楽しいと思えるそんなエッセンス=隠し味を
少し加えるだけで続けることが大変なことでは
なくなるかも知れません。
★ぶー!ポイント★
糖尿病で
運動しなくちゃいけないのはわかっているんだけど
なかなか続けられない。
そんな悩みの声を私はたくさん聞いています。
鶴丸さんがスゴいのは
15年間歩き続けたことと、
15年間「楽しみ続けた」こと。
そしてこれからも「楽しみたい」と
2周目を目指しているところだと思います!
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。