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456食目「THANK YOU, ICHIRO」ディー・ゴードン内野手から贈られた全面広告@シアトル・タイムズ

「THANK YOU, ICHIRO」ディー・ゴードン内野手から贈られた全面広告@シアトル・タイムズ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

www.asahi.com

 大リーグ、マリナーズのディー・ゴードン内野手(30)が28日付の地元紙「シアトル・タイムズ」に、21日に行われた今季開幕第2戦(東京ドーム)で、イチロー選手と抱擁した写真を大きく使った全面広告を掲載した。「THANK YOU, ICHIRO.」の見出しで、引退を表明したイチロー選手への惜別の思いをつづった。ゴードン内野手は、イチロー選手とマーリンズ時代からのチームメート。21日の試合でイチロー選手が交代する際には、二塁の定位置でその姿を見つめながら、涙を流した。

 大リーグでは、球団を去る選手が地元紙に広告を載せて、ファンにメッセージを送る習慣がある。ダルビッシュ有投手も2017年、レンジャーズからドジャースに移籍する際、テキサス州の地元紙に感謝の広告を載せた。ただ、引退する選手に対し、別の選手が惜別の広告を出すのは異例。

 メッセージ全文は以下の通り。

 


親愛なるイチローへ
 まず最初に。私の素晴らしい友達で、今でも一番好きな選手でいてくれてありがとう。

 私が野球を始める前、「自分みたいに痩せた選手がいるんだ。だったら自分も出来るはず!」と思いながら、あなたを見ていたことを覚えています。あなたは、私が野球を始めるきっかけを作ってくれました。

 あなたは、エイボン・パーク(米フロリダ州、ゴードン選手の出身地)に住む少年のアイドルでした。野球のテレビゲームの選手に、あなたにちなんだ名前をつけたこともありました。

 (16歳だった)2004年、ヒューストンで開催された球宴で初めてあなたと会いました。午後3時ごろ、父とグラウンドに出たら、あなたはすでにウォームアップをしていましたね。球宴なのにですよ!? そんな選手、あなた以外にいませんでした。

 パワーヒッター全盛期のなか、あなたは自身の信念、そしてなにより、あなたを作り上げた文化に忠実でした。他の選手より、身体が小さくても、なんだって出来る! あなたは、そう教えてくれました。

 そして2012年。ドジャース(ゴードン選手が過去に所属)がシアトルに遠征したときのこと。私は遊撃のポジションから、あなたの動きをずっと見ていました。あなたの通算安打の積み上げにも貢献しましたよね。あなたに夢中になって守備に集中できなかったのです(ドジャースのみなさん、ごめんなさい。でもイチローだもん。わかるよね?)。

 翌日、あなたはヤンキースに移籍してしまいました。ショックでした。でも2015年、私がマーリンズに加入すると、数日後、あなたもやってきたのです!

 興奮しました。「イチローと一緒に野球ができるなんて、マジかよ? 俺が?」と。あなたに会いたくて、ジュピター(フロリダ州、マーリンズの春季キャンプ地)に予定より早く向かいました。あなたにドキドキしながらあいさつすると、「君の助けになるよ」と言ってくれましたよね。うれしかったです。「オレは“イチ”と一緒にプレーしたんだぜ! エイボン・パーク出身のオレがだよ??」。私の自慢です。

 この5年、あなたの存在が私にとってどれだけ大きかったのか、みんな分かっていません。イチ。これまで、私の人生にはうれしいこと悲しいこと……いろいろなことがありました。でも、あなたの友情はまったく揺らがなかった。いつだって私のそばにいてくれた。私が不当な扱いを受けたときだってね。

 あなたへお礼を伝えるのに、ツイッターやインスタグラムは適していないと思いました。だから、わたしはこういう形(新聞広告)であなたへの気持ちを表現しました。あなたの友情、教えがなかったら、そしてあなたが“秘密”を教えてくれなかったら(誰にも言わないよ)、いまのディー・ゴードンは存在しません。

 愛しているよ、ブラザー! あなたはいつまでも、私の人生の一部です。これからもオフの日は、私と一緒に打撃練習をしてくださいね。それが出来なくなることは、さびしいから。あなたを頼ることが出来なくなることも。

あなたのブラザー

ディー・ゴードン

(シアトル=井上翔太)

     ◇

"Dear Ichiro,

First off, I want to say thank you for being a great friend to me and being my favorite player to this day.

Before I made the decision to play baseball, I remember looking at you and thinking to myself, 'Damn, bruh skinny like me, so if he could do it, I most definitely can, too!' You made me want to play baseball. I idolized you as a kid in Avon Park. We even named a player after you in an old video game that came out before I was born.

I met you in 2004 in Houston at the All-Star Game. I remember walking across the field with my dad around 3 p.m., and you were already there stretching and getting ready -- at the All-Star Game! No one does that!

It seemed like everyone else was huge and hit homers, but you stayed true to yourself, your work, your process, and, most importantly, your culture. You showed me that I could do anything and everything I could possibly want to do in this game, even when literally everyone is twice as big as us.

Then, here comes 2012. The Dodgers are in Seattle playing you guys. I'm standing at shortstop watching every move you make, and I end up adding to your hit total. I got caught up paying more attention to watching you hit than actually playing defense! (Sorry, Dodgers, but that's Ichiro, you know?)

The next day, you were traded to the Yankees before I could even talk to you about hitting. I was crushed, but then came 2015. I had just been traded to Miami, and a few days later, you signed there!

Now I'm jumping up and down, yelling to my best friend, 'YO!!! I get to play with Ichi-bruh?! Like, are you serious? Me? No way!' I remember going to Jupiter early, just hoping you were there so I could watch you hit and run. When you finally arrived, I nervously walked over to you and, bro, you were so nice to me. You told me you would help me in any way possible. I swear, it hit me hard. To this day, I be saying, 'Yo! I play with Ichi!? How? I'm from little Avon Park!'

People don't know how much you've helped me over these last five years, Ichi. We both know I've had good times, bad times, ups and downs, but your friendship never wavered once. You always stuck by my side through anything, and always had my back. If I was wronged, you would stick up for me every time, even if it hurt you getting on the field.

I didn't think a tweet or Instagram post was appropriate for the occasion, so I wanted to do it the right way and tell you how much I appreciate you as loudly as possible. Without your friendship and guidance -- and if you never told me your secrets (don't worry, bro, I'll never tell!) -- there wouldn't be a batting champion named Dee Gordon.

Love you, bro! You're a part of my life forever. I hope you enjoy retirement. You better come hit with me on off-days because I'm definitely gonna to miss that -- and miss having you around to lean on.

Your brother,

DeVaris."

Copyright (C) 2014 free-photo.net All Rights Reserved.

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イチローの野球選手としての凄さは

身体能力の高さやそれを支え続けた練習量、

その証となる数々の輝かしい実績や

プレイスタイルやポリシー、

そのストイックさなど

挙げ始めたらキリがないのは

みなさんご存じの通りだと思います。

 

中でも凄いのは

チームメイトから

こんなプレゼントを贈られたという

イチローの人間性です。

 

野球は1チーム最低9人いなければ成立しません。

大リーガーですから、9人全ての選手が超一流。

各地で天才と呼ばれた人たちが

全世界から集まってチームとして闘うスポーツ。

9箇所のポジションを高次元の戦いで奪い合う。

数字が出せなければすぐに落とされる。

そんな厳しい世界でイチローは

常にトップを守り続けてきました。

 

とっても仲良しという友情とはまったく違う

プロフェッショナル同士が互いに

認め合って

競い合って

信じ合って

そんな友情に感じました。

 

そんな中で育まれた「友情」。

イチローがやり続けてきたことの

ひとつの答え、そんな風に感じました。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

野球のように、

私のいる医療でも「チーム」という言葉は

大変重要な意味を持っています。

医療はプロフェッショナル同士が

自身の分野をしっかりと責任を持ってやり、

次に繋いでいく、

そうして多くの他分野のプロフェッショナルが

チカラを出し合って命を守っていく。

 

信用されるプロフェッショナルに

信頼されるプロフェッショナルに

なれるようにがんばるだけです。

 

 

 

  

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。