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適材適食 -てきざいてきしょく-

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483食目「あなたも【隠れ糖尿病】かもしれない」健康診断では異常はなくても[こんな人]は注意が必要です

「あなたも【隠れ糖尿病】かもしれない」健康診断では異常はなくても[こんな人]は注意が必要です【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

ーー自分は大丈夫。

ーーどこも悪くないし、

ーー健康診断でも異常はなかった。

 

そんなあなたも「糖尿病」があるかも知れません。

食後の血糖値の値が高い状態が長く続く

食後高血糖

という場合があるのです。

これは通常の健康診断には入っていません。

 

食事をして消化が始まると血糖値は上昇します。

これは誰にでも起きることです。

でも健康な人は一旦高くなってすぐに下がってきます。

しかし糖尿病がある人は

一度上がった血糖値が長い時間そのままで

なかなか下がってきません。

これを「食後高血糖」状態と言います。

 

多くの場合、

健康診断時に血糖値が高いと言われるのは

お腹が空いている時=空腹時に血糖値が高いのです。

これは糖尿病がある可能性がかなり高いです。

しかし

空腹時の血糖値は正常の範囲でも、

食事をすると血糖値が上がりなかなか下がってこない。

 

一般的な健康診断は

「食事を抜いて」採血をします。

つまり空腹時の血糖値を測定しているのです。

食後高血糖は食後にしか表れません。

だから健康診断では見つけにくい、見つからない。

だから「隠れ糖尿病」と呼ばれているのです。

 

ではどうしたら判るのか。

経口ブドウ糖負荷試験=OGTT

という検査を行います。

OGTTとは

Oral Glucose Tolerance Test =経口ブドウ糖負荷試験

のことで、

(主な検査の流れ)

①検査当日の朝まで10時間以上絶食した「空腹」の状態で採血し、血糖値を測ります。

②次に、ブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの、またはデンプン分解産物相当量)を飲みます。

③ブドウ糖負荷後、30分に採血をし血糖値を測定。

④1時間後に採血をし血糖値を測定。

⑤2時間後に採血をし血糖値を測定。

という検査で、

これで食後高血糖が起きているかどうかが判ります。

*これらの検査は医療行為です。医師、特に糖尿病専門医に必ず相談してください。

特に食後に血糖値ががーーん!と上がることを

血糖値スパイク

と表現します。 

 

食後の血糖値が高く、

それが長い時間続くという状態は

「血管が臓器を傷つけ痛め続けている」

ということで大変危険です。

 

 

ではどんな場合注意したらいいのか。

  • 肥満のある人
  • 家族の中に糖尿病の人がいる
  • 40歳以上
  • 肥満だったが急に痩せてきた人

などは注意です。

特に急に痩せてきた人は

可能な限り早めに糖尿病専門医のいる医療機関を受診してください。

 

(あまりお薦めしたくはないのですが)

どうしても自分で事前のチェックをしたい、という人は

「尿糖試験紙」

を薬局やドラッグストアで購入し試してみてください。

陽性の場合はかなり高い確率で糖尿病の可能性があります。

 

 

★ぶー!ポイント★

 

糖尿病は早期発見、早期治療が最も効果がでます。 

糖尿病に詳しい糖尿病専門医のもと、

治療を続けていくことで、

薬も使う必要もない

糖尿病のない人と変わらない生活を過ごすことができます。

 

治療開始の時期が遅れたり、

治療を中断してしまうと、

糖尿病が悪化して糖尿病合併症を引き起こす原因にもなります。

 

ーー糖尿病かな?

と思ったら、糖尿病専門医のいる医療機関で

「検査」

を受けてみてください。

健康診断の結果を持参するとよりよいです。

もし何もなければOKですし、

何か見つかればすぐに対処することができます。

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。