熊本ーーーー
ーーーー熊本
先日の熊本へ行った際、
鶴屋百貨店の生鮮食品売り場で見つけたのが
こちら、ひご野菜『熊本赤なす』です。
まずは『ひご野菜』から。
ひご=肥後=熊本で伝統的に作られいる野菜のことで、
熊本市では、平成18年度に
- 熊本で古くから栽培されてきたもの
- 熊本の風土に合っているもの
- 熊本の食文化にかかわるもの
- 熊本の地名・歴史にちなむもの
という4 つのコンセプトを定め、
現在では
以上15 品目の野菜を「ひご野菜」として指定しています。
参考:熊本市ホームページ
そのうちの「熊本赤なす」がこちらです↓
とても太く大きくて338gもありました!
赤味がかった表面が印象的です。とてもキレイな色です。
熊本赤なすは大正時代にはすでに生産されていたそうです。
ブランドとしてはヒゴムラサキという品種が2002年に誕生しています。
別名「熊本長なす」とも呼ばれているそうです。
と、いうことなのですが、
前出のひご野菜15種類リストを見てもらうと判るように、
どの野菜がどこで手に入るのかほとんどわかりません。
情報が少ないのです。
ひご野菜について興味を持ったのは
こちらの記事がきっかけでした↓
ぜひ「ひご野菜」を!
と思って
水前寺海苔などを探してみたのですが
お土産屋さんはもちろんのこと、
八百屋さんや
スーパーでも見つけることはできませんでした。
真剣に捜索!?した訳ではないのですが、
さっと廻って見つからないということは、
人目に付かないということです。
スイゼンジノリは
すでに熊本にはなく、
福岡・朝倉にだけあり、
それも年々取れなくなってきてる、とか。
どこまで本当なのか
情報が少なくて判断できないのですが、
とても心配になりました。
★ぶー!ポイント★
食は文化。
文化は気づかないうちに少しずつ変化しています。
新しく生まれるもの。
以前とはカタチを変えるもの。
そんな中でひっそりと消えていくものもあります。
「伝統があるから」という理由だけで残すのは
難しいのかも知れません。
でも、とてもさみしく感じるのは私だけでしょうか。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。