いつもとても興味深い調査を行ってるカゴメ社の
「カゴメ野菜定点調査」の2018年版に
子どもが好きな野菜・嫌いな野菜ランキング
がありましたので紹介します。
対象は1歳以上高校生以下のお子さんがいる1160名です。
前回は「好きな野菜」でした。
今回は「嫌いな野菜」です。
第10位(12.7%)
シメジ
旬 :秋・冬・春
注目成分:βグルカン
期待効果:免疫力を高める など
高血圧予防となるカリウム、整腸作用のある食物繊維、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、免疫力を高めるβグルカンなど栄養たっぷりなのに低カロリーなんですよ。
第9位(12.9%)
カブ
旬 :冬
注目成分:アミラーゼ
期待効果:消化を助ける など
白い根の部分に多く含まれるアミラーゼは胸焼けや胃もたれなどを予防しますが熱に弱い成分です。葉の部分にはβーカロテン、ビタミンC、ビタミンKなど栄養豊富です。
第8位(14.6%)
トマト
旬 :春・夏
注目成分:リコピン
期待効果:強力な抗酸化作用 動脈硬化抑制作用 がん予防 など
β―カロテンの2倍、ビタミンEの100倍の最強クラスの抗酸化作用を持つリコピン。油に溶けやすく熱にも強いのが特徴。加熱調理向きです。
第7位(15.2%)
チンゲンサイ
旬 :秋・冬
注目成分:βーカロテン
期待効果:抗酸化作用 動脈硬化抑制作用 がん予防 など
青梗菜と書いてチンゲンサイと読みます。加熱すると色鮮やかになり、シャキシャキした食感が高まります。βーカロテンは油と一緒に摂るのがポイントです。
第6位(15.9%)
ニラ
旬 :春
注目成分:アリシン
期待効果:殺菌作用 動脈硬化予防 など
アリシンは主にニンニクなどに含まれる成分で大変強い殺菌作用を持っていますが、すぐに空気中に逃げてしまいます。食欲を促進する作用もあるのでスタミナ食に。
第5位(16.0%)
コマツナ
旬 :冬
注目成分:カルシウム
期待効果:骨粗しょう症予防 風邪予防 美肌効果 など
βーカロテンやビタミンCを多く含んでいますが、コマツナはなんと言ってもカルシウムです。ホウレンソウの約2倍も含まれています。歯や骨の健康を保つために役立ちます。
第4位(17.7%)
ネギ
旬 :冬
注目成分:アリシン
期待効果:殺菌作用 動脈硬化予防 など
強い殺菌作用のあるアリシンの他に、白ネギより青ネギの方がカリウム、カルシウム、葉酸を多く、βーカロテンやビタミンKなども含まれています。
第3位(19.1%)
シイタケ
旬 :冬
注目成分:エルゴステロール
期待効果:骨粗しょう症予防 など
エルゴステロールは日光に当たるとカルシウム吸収を助けるビタミンDに変化します。他にも血圧を下げるエリタデニンや免疫力を高めるβグルカンなどが豊富です。
第2位(21.7%)
ナス
旬 :夏
注目成分:ナスニン
期待効果:抗酸化作用 老化防止 がん予防 コレステロール抑制 など
紫色の素となっているポリフェノールの一種ナスニンは抗酸化作用が期待できます。特に紫の皮に多く含まれています。水に溶けやすい性質です。
第1位(26.8%)
ピーマン
旬 :春・夏
注目成分:β―カロテン
期待効果:抗酸化作用 免疫力強化 など
免疫力を高めるβ―カロテンはピーマンの色によって含まれる量が変わります。緑<黄<赤とより赤い色の方が多く含まれています。
という結果でした。
ピーマンはなんとなく予想ができましたがシイタケは意外でした。
支持率を見ると
10位 13%(約9人に1人)〜
1位 27%(約4人に1人)
とだったので
好きな野菜よりも嫌いな野菜の方が
少ない?そしてバラツキがあるってことでしょうか。
ピーマンは4人に1人は苦手という残念な感じでした。
嫌いな野菜だけどこんないい成分が含まれているんだよ、
と解説を加えてみました。
嫌いなものを無理に食べるのはオススメしませんが
調理などで工夫するとぐっと食べやすくなりますし、
何より旬の時期の一番美味しい時に食べると、
思ったよりいけるかも知れませんよ?
★ぶー!ポイント★
ここに挙がった10個の野菜、
全部使って何かを作るとしたら、
あなたは何をイメージしますか?
いかがだったでしょうか。
あなたの好き嫌いと大きな違いはあったでしょうか。
野菜は身体の調子を整えてくれます。
元気で健康的な身体を創り、保つためには
必要で重要な食材です。
ぜひ、旬の一番美味しい頃の野菜を食べてみてください。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。