先日、博多駅付近に行く用があり、帰りに博多駅をぶらぶらしていると、
長蛇の列、もちろんすぐに最後尾に並びました(照
どうやら「博多の食パン屋 むつか堂」の食パンを買うための列のようです。
高級生食パン専門店乃が美の食パン
は今までも何度か買いに行って食べたことはあったのですが、むつか堂の食パンは初めてです。
それにしても高級食パン、最近流行っていてどんどんお店が増えていますね。食パン1斤が400円以上。場所によっては900円なんてのもあるみたいです。もちろん「高級」と銘打っているので食感も香りも味もお値段相応なのですが、しかも特徴敵なのはその「名前」。不思議な名前の高級パン屋さんが多いですね。
- 俺のベーカリー&カフェ(サイト)
- パンとエスプレッソと(サイト)
- 食パン屋 bakery 点心(サイト)
- 侍ぱん 次郎左衛門(サイト)
- 高級食パン専門店 あずき(サイト)
- 高級食パン専門店 どんだけ自己中(サイト)
- 高級食パン専門店 うん間違いないっ!(サイト)
とざっと検索しただけでもこれだけ出てきました。最近福岡にも
- 高級食パン専門店 もはや最高傑作(サイト)
の新店舗ができたみたいです。中でも
- どんだけ自己中
- うん間違いないっ!
- まじヤバくない?
- 午後の食パン、これ半端ないって!
- 日本列島パン食い協奏
という名前の高級食パン屋さんもあるらしいです。
変わっていますが、なんだかどこか似通っていて共通点を感じます。それもそのはず、ベーカリープロデューサーという人がいてコンセプトを立てて展開しているのだそうです。
なるほど、納得です。
パン屋さんだったら「●●ベーカリー」が普通、そんな風に私たちはなぜか考えています。それが当たり前だからです。パン屋さんを始める時「●●ベーカリー」と名付けます。そしてまた●●ベーカリー=パン屋というお店が増えます。1度普通となるとどんどん数が増えてより普通になっていきます。数が増えれば出会う回数も増えて、ますます●●ベーカリー=パン屋という普通さに拍車がかかります。●●ベーカリーと言えばパン屋さんのことだと誰にでも判るようになります。
でも●●ベーカリーである必要はないです。●●ベーカリーと名付けないことでパン屋さんと「普通」に判断できなくなってしまうリスクがありますが、「え?なんだろう」という興味をひけるというメリットがあります。
だからと言ってどんな名前でもいいわけではありません、興味をひいた後にしっかり覚えてもらわなければなりません。そこでよく使われる言い回しや言葉、流行っている言葉を店の名前にすることで新しく覚えるという高いハードルを越えられるようにします。すると今まで使っていた言葉の意味にだけ新しいニュアンスが加わって、心地よい違和感を伴ったインパクトを与えます。
そういう意味の「変わった名前の高級食パン屋さん」が増えているのでしょう。
Appleと言ったらリンゴよりもiPhoneをイメージしてしまうくらいの強烈な語感の互換を考えると、常識に囚われないスゴいチャレンジだと想うのです。
もちろんインパクトがあればいいワケではありません。商品、つまり食パンが飛び抜けて美味しくなければ、かえって逆効果にもなります。
今回買ったむつか堂の食パンはとてもきめが細かくてモチモチしていてほんのり甘くてとても美味しい高級食パンでした★
★ぶー!ポイント★
今度「変わった名前のパン屋さん」で高級食パンを買って食べてみようと想ったのでした。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。