あるはずなのに、ないように見える。というのは末梢血管の話。
末梢血管まっしょうけっかん
一般的に足や腕の血管のことを言う。
その末梢血管に、特に足の先まで血液が行き届かず、MRA(=磁気共鳴血管画像)装置などの画像診断装置で血管の様子を見てみると、毛細血管があるのに映っていない、まるで「ゴースト」のような状態のことをゴースト血管と呼ぶそうです。
そんな足にゴースト血管を持った若い女性の中で増えているそうなのです!
血液が行き届かないということは、そこから先にあるすべての細胞たちに酸素や栄養素が行き渡らないだけでなく、老廃物も溜まっていきます。それらが原因となって、老化や不調、場合により病気へと進行してしまいます。
ゴースト血管になってしまう原因は?
原因は筋力不足とされています。血液を身体の隅々まで行き渡らせるためには心臓の鼓動だけでなく、筋力が必要です。特に足のふくらはぎの筋肉量が低下すると血流が滞る大きな原因になるようです。
これって、そうサルコペニアに関係しています。サルコペニアについては以前お話しました↓
解説で使っている画は高齢者ですが、実は最近では若い世代、特に女性に多いことが判っています。
ーー長い間立っていられない
ーー足が冷える
そんなあなたの足にはゴーストが住み着いているかも知れません。
足を鍛える!というと何kmもランニングしないとというイメージがあるかも知れませんが、大事なのは「意識」することです。
エスカレーターに乗らずに階段を上がる。
電車やバスで座らずに立つ。
そんな簡単なことでも積み重ねることで大きな差が生まれます。ゴースト血管退治は実は美脚を作ることでもあります。よく歩くようになると、脂肪が落ち、代わりにほどよい筋肉が付いた足はすらーっとして見るようになります。
ただ歩きやすいスニーカーなどをオススメします。
(ただし特別な時は除く★)
★ぶー!ポイント★
NHKでも特集があったようです。参考までに↓
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。