あなたは徹夜をしますか?
オールナイトで遊んじゃう!というのは別として、試験勉強だったり、仕事だったり。特に夜勤勤務のある人は避けられません(本当にお疲れ様です)。
今回はそんな徹夜についての記事を見つけましたので紹介します。
つい夜中に高カロリーなジャンクフードを食べてしまう原因は「睡眠不足」かもしれない
夜遅くまで作業をしていると小腹が空いてしまい、つい夜食やおやつを食べてしまう人は多いはず。人は睡眠が不足していると「食べ物の匂いに敏感になってしまい、高カロリーな食べ物に手を伸ばしやすい」ことを示唆する研究結果を、ノースウェスタン大学の研究チームが発表しました。
これまでに行われた研究から、人は睡眠不足になると特定の内因性カンナビノイドが増加するといわれていました。内因性カンナビノイドは中枢神経の中でさまざまな神経伝達調節を行っている物質で、記憶・認知・運動制御・鎮痛・食欲調節・報酬系の制御に大きな影響を与えます。
18歳から40歳までの29人の男女を2つのグループに分けて調査を行いました。一方のグループは、最初の4週間は7時間~9時間の睡眠をとり、その後は睡眠時間を4時間に減らしました。もう片方のグループは最初の4週間は4時間の睡眠をとり、その後は7時間~9時間に睡眠時間を増やしました。両グループとも、決められたメニューが毎日3食に提供され、軽食のケータリングも用意されていたとのこと。
その結果、両グループにおいて、睡眠不足になると、ドーナツやチョコレートチップクッキー、ポテトチップのような高カロリーなジャンクフードを食べる傾向がみられました。
引用元:
睡眠が足りなくなると、高カロリーな食べものを脳が欲するようになる、ということのようです。
さらに興味深いのは、
研究チームが被験者をfMRIでスキャンし、脳の中で嗅覚情報の入力にかかわる「梨状皮質」を観察したところ、被験者が睡眠不足の場合、「食べ物の匂いを嗅いだ時」と「食べ物ではないものの匂いを嗅いだ時」で梨状皮質の活性が異なることがわかりました。
睡眠が足りていない時は、食べものの匂いに反応してより強く食欲が活性化されることが判ったそうです。
お腹が空いたから何か食べたくなる、普通のことかも知れません。でも睡眠が足りていない状態の時はより強い食欲を脳は感じるということ、のようです。しかも無自覚に。
★ぶー!ポイント★
身体のためにも、結果を出すためにも徹夜はできる限り避けた方がよさそう、ですね。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。