2019年11月9日土曜日。今日はいつもとは違う、初めての講演会です。
とっても混んでいます。人がたくさんいます。
博多駅から在来線に乗ります。
とても緊張してます・・・
あっというまに到着。
大野城駅です。
駅には横断幕が!
あ。大野城まどかぴあの案内があります。でも今日は「西口」に向かいます。
なんと、駅を出たらもう目の前です!
今日は、こちら福岡県立春日高等学校での講演です。
なんと、正門に写真入りのサインまで用意してくれました!
とっても気恥ずかしい、のですが、とても嬉しかったです!精一杯頑張らなくては!
高校の敷地に入って校舎を見るのは、久しぶりです。
挨拶を済ませ、会場となる講堂に案内して頂いています。
渡り廊下。
あ。コレですよね、学校の水道って、こんなのです!
部活の練習中。校庭、広いです。
いよいよ、会場へ。
広い講堂です。パイプ椅子が学校的です!
講演会開始数分前。緊張してきました。保護者が次々と入場してきます。
開始の挨拶の後、瀬尾 博栄教頭からご挨拶。
司会の実行委員からご紹介頂き、講演開始です。
適材適食
20歳までにやっておきたい事。
40代から始めた方がいい事。
というテーマでお話させて頂きました。
福岡県立春日高等学校では、PTAで生徒育成委員会という組織があり、毎年11月には地域に学ぶPTA講演会として保護者向けの講演会を開催しているそうです。そして大変光栄なことに2019年は私に声をかけて頂きました。そこで今回は高校生に向けて、そして保護者のためにもなる栄養と美容と健康の話を約2時間分、用意させて頂きました。
講演中はさすが春日高校に通う生徒の保護者のみなさん、とても真剣にとても真面目に、話を聞いてくださいました。
*講演ではたくさんの情報を凝縮してお伝えすることになってしまったので、後日改めて、こちらの日記でスライド画像も含めてアップしたいと考えています。少し時間がかかるかも知れませんがご了承ください。
質疑応答についてここに書いておこうと思います。
ーーーシイタケを冷凍保存する時、日光に当ててからの方がいいか、解凍後に日光に当てた方がいいか。
日光に当てることで、シイタケに含まれているビタミンDが増えるというお話をさせて頂きました。これはビタミンD2が化学的に増えるという意味です。冷凍する場合、シイタケを形作っている細胞などに含まれている水分が凍結することで、腐ることなく長期間保存することができるのです。
たとえば、生シイタケを干し、ビタミンDが増えたところで冷凍しても、増えたビタミンは減らないでしょう。逆に生シイタケをすぐに冷凍した後に解凍し日光に当てる場合これもビタミンDは増えると思います、が、シイタケに限らず、冷凍したものを解凍する際に水が出ることを経験上知っていると思います。あの液体の中には栄養素、もちろんビタミンDも含まれているので、流れ出す分シイタケに残っているビタミンDや他の栄養素が減っていることになります。(ただし本件に関連した文献を探したのですが見つかりませんでしたのであくまでも推測です)
もし長期間保存したい場合は、生シイタケではなく、乾燥シイタケをオススメします。
冷凍すると細胞が壊れてしまう、と言いましたが、実は壊れることで旨味が増すことが分かっています。
キノコの旨味成分であるグアニル酸は、細胞が壊れた時に出てきます。冷凍して細胞が壊れてしまうと、旨味成分を作り出す酵素が働き、グアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸が増え始め、生キノコの約3倍に増えるのです。ということは、冷凍することで旨味が増し、栄養価が高まると言えます。
ーーー管理栄養士を目指した理由。管理栄養士としてのやりがい。
佐賀の高校に通っていた時、まわりは大学へ進学する人がほとんどでした。当時の私は明確な目標を持って進路を決めたいと考えていました。色色と考えていく中で、自分が食べものに興味があり、食べものが好きだということを再確認し、食べものの専門家ということで管理栄養士になろうと決め、資格取得に必要な大学へ進学しました。管理栄養士の資格は様様な分野で活かすことができます。学校や施設などの栄養管理、企業での新商品の開発など、多岐に渡ります。いざ入学して栄養学を学んでいる中で、私は管理栄養士が病気、特に糖尿病のある人の病態を改善することができることを実習の中で体験し、就職先として医療関係を目指しました。縁あって現在勤務している二田哲博クリニックに就職することができました。
生活習慣病、特に糖尿病の治療で、栄養指導、つまり食事カウンセリングは必須である以上にとても大きな役割を担っています。患者さんに食事カウンセリングを行う上で、一番難しい点は「すべて違う」ということ。患者の数だけ治療方法があり、同じ患者さんでも刻刻と変化していく病態や体の状態、環境に合わせた提案が必要になります。私は「指導」という言葉があまり好きではありません。食事カウンセリングは管理栄養士が一方的に行うものではなく、患者さんと一緒に、患者さんのために行うものであると考えているからです。中には簡単だと思えることも上手くいかない時もあります。逆に難しいことでもクリアできる時もあります。それらひとつひとつを患者さんと共に悩み、喜べる、そんな自分の仕事が大好きですし、誇りを持っています。
入職直後は本当に何も役に立つことができずに焦ってばかりいました。あれから時間が経ち、今の自分があるのは、患者さんのおかげです。患者さんが私を管理栄養士として育ててくれたのだと強く感じています。そして食事カウンセリングに定型はありません。いつまでもいくらでも学ぶことの多い、人生を賭けることのできる職種だと私は考えています。
講演がなんとか無事に終わりました。
その後、瀬尾 博栄教頭をはじめ、PTA会長、PTA役員のみなさんとお話をしました。
春日高校PTAのみなさんと一緒に。
たくさんのキモチの詰まったお土産を頂いてしまいました。
大野城市男女共生講座。今度はまどかぴあで2019年11月21日に講演を行う予定です。また来ます、大野城!
大きな横断幕。
帰りのJRの車内にて。
ということで、博多駅着。
★ぶー!ポイント★
こんなにたくさんのキレイなお花、ありがとうございました★ とってもいい香りがします!部屋の中がぱーっと明るくなりました! 特にオレンジ色の花束が今日来てたワンピースと同じ色で、運命?!を感じました。
今回、高校での初めての講演という事で、どんな内容にしようか、とても考えました。せっかくなので何か高校生のためになることを、役に立つ情報を持って帰って欲しい!とアレコレ悩んだのですが、結局「健康」を作り維持するために必要なことをお話することにしました。
健康はそれだけで価値のあること、と私は感じています。ひとつでも記憶に残り、ひとつでも実現できることがあったのであれば、幸いです。
彼ら、彼女らの未来が、輝かしいものでありますように。
最後になりましたが、当日参加頂いた保護者のみなさま、そして講演会のスタッフのみなさま、春日高校に心から深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。