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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

774食目「糖尿病は肝臓から膵臓に脂が溢れ出て引き起こされる!?」英・ニューカッスル大学が研究発表@Gigazineより

「糖尿病は肝臓から膵臓に脂が溢れ出て引き起こされる!?」英・ニューカッスル大学が研究発表@Gigazineより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

今回紹介する記事は発表された段階に過ぎず、まだ研究段階であることをご了承の上、読んでください。

 

衝撃的です。肝臓から脂肪があふれ出して膵臓までも脂肪であふれ出すと2型糖尿病になる、という研究結果です。

生活習慣病である2型糖尿病の症状が安定した人と、一度安定した糖尿病の症状が再発した人を比較する研究により、糖尿病は「余剰となる脂肪が内臓にあふれ出して発生する」というメカニズムが原因であることが突き止められました。

 (中略)

一方、糖尿病が再発してしまった人の血中トリグリセリド量は、糖尿病が寛解した時に比べて激増しており、すい臓にも脂肪が大量に蓄積されていました。テイラー教授はこの結果について、「人が皮下に蓄えることができる脂肪の限界量には個人差がありますが、この限界量を超えると脂肪は肝臓に蓄積されます。そして、肝臓に脂肪が蓄積されすぎると、今度は脂肪がすい臓などの他の器官にあふれ出すようにして蓄積されます。これにより、すい臓でインスリンを生産しているすい臓β細胞が機能不全を起こし、2型糖尿病が引き起こされるのです」と述べました。肝臓とすい臓の両方に蓄積された脂肪が糖尿病を引き起こしているというメカニズムを、テイラー教授は「ツインサイクル仮説」と呼んでいるとのこと。

テイラー教授はさらに、「ツインサイクル仮説によれば、2型糖尿病が『体内に過剰な脂肪が蓄積されている』という、ごくシンプルな状態であるとみなせます。言い換えれば、継続的な食事療法により脂肪を減量させることができれば、2型糖尿病は解消可能だということです」と述べて、今後はより効果的な糖尿病の予防や治療が可能になるとの見方を示しました。

gigazine.net

これまでも多過ぎる脂肪はインスリンの効きを悪くすることが判ってはいました。しかし、肝臓から溢れ出る、とは衝撃的です。

「糖尿病は肝臓から膵臓に脂が溢れ出て引き起こされる!?」英・ニューカッスル大学が研究発表@Gigazineより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

ただ間違えて欲しくないのは、脂肪=脂質は、糖質・タンパク質・食物繊維・ビタミン・ミネラルと共に6大栄養素のひとつとされていて、健康なカラダを創り、保つためには欠かすことのできない栄養素です。

「糖尿病は肝臓から膵臓に脂が溢れ出て引き起こされる!?」英・ニューカッスル大学が研究発表@Gigazineより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

そして栄養素は様様な食材に含まれています。

「糖尿病は肝臓から膵臓に脂が溢れ出て引き起こされる!?」英・ニューカッスル大学が研究発表@Gigazineより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

問題は、その脂質が必要以上に多いこと。脂質を多く摂り過ぎることで、肥満となることが問題です。

 

自分のカラダに合った適量を知ること、健康なカラダ創りには欠かすことができません。必要以上も必要以下も、決していい結果にはなりません。

様様な食材から色色な栄養を摂ることを心がけましょう。

 

 

★ちゅー!ポイント★

 

適材適食とは、自分に合った食べものを自分に合った食べ方で、という意味です。カラダは食べたものから創られています。食べること、食べ方を知ることで、明日のあなた、将来のあなたが変わっていきます。

 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。