冬の京野菜!それぞれをしっかり味わっていこうと思います。
その② 九条葱 くじょうねぎ
九条葱(くじょうねぎ、九条ねぎ、九条ネギとも)
日本の青ネギ(葉ネギ)の一種。もともとは難波に自生していたネギが原種と言われ、後に京都に伝わって、古くから品種改良が施され、伝統的に生産され続けている京野菜のひとつである。関西で「ネギ」と言うと、九条ネギを含め青ネギを指す事が多い。
京都市南区九条地区が主産地であったことからその名がついたが、現在の主な産地は京都府内においては 八幡市都々城(JA京都やましろ)、京都市淀・久世(JA京都中央)、南丹市八木、京丹後市久美浜(JA京都)など。昨今のラーメン人気の影響で作付面積が増えてきており、2013年度の京都府内の作付面積は約200ヘクタールと、2008年度から27%増加している。
九条葱の起源は、口伝によれば、平安遷都以前の伏見稲荷建立の時期に浪速より移植され、京都で栽培が始まったとされている[4][5]。続日本後紀には九条村にて水葱を栽培したと記されている。延喜式には栽培法が記されている。
弘法大師(空海)が大ヘビに追いかけられたとき、ネギ畑に隠れて難を逃れたという逸話が残っている。そのため、東寺周辺の農家の人々は東寺の縁日(御影供)にあたる21日はネギ畑に入らないようになり、その日にネギを食べると一家に不幸が起こるという言い伝えがあったという。
それにしても弘法大師はなぜ大蛇に追いかけられていたのでしょうか。
https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/historystation/legend/html/008/008-2-tx.html
大蛇で困っていた丹波のひとたちのために退治されたのですね。
そんな九条葱ですが、気になる過去の記事を見つけました。
京都府以外で作っても「九条ねぎ」 そのカラクリ
「今年は桂川を氾濫させた台風18号による大雨で被害を受け、思うように仕入れができず、10月30日までは九条ねぎが提供できなかったんです」そんな希少なネギが、ふつうにスーパーマーケットで売られているのはなぜか。実は、九条ねぎには2種類あるのだ。ある業者は言う。
「九条ねぎには、九条ねぎの種を使って京都府内で作られた九条ねぎと、同じ種を使って京都以外の地域で作られた九条ねぎがある。後者は前者よりも安くなります」
京都で作られた九条ねぎは味が濃く、ねっとりとした食感がある。同じ「九条ねぎ」でも違いがあることを知っておく必要がある。もっとも、大阪新阪急ホテルは、その安い九条ねぎすら使っていなかったのだが。
※AERA 2013年11月18日号より抜粋
京野菜はなんだかこういう話が多くてちょっと悲しくなります。
気を取り直して実食タイム★
シンプルに炒めてみました。
これが、甘いのです!ネギの独特の風味はあるのですが、とても甘い!しかも粘り気があって、とっても濃厚というか、しっかりネギの味がします!とっても美味しい★
★ちゅー!ポイント★
九条葱は京野菜でもかなり有名な野菜ですね。今までも何度か食べたことはあったのですが、こうして九条葱だけ食べたことはなかったので、ビックリです。とても美味しかったです★
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。