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適材適食 -てきざいてきしょく-

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859食目「抗菌・殺菌・滅菌・除菌・消毒の違い」違いはなんでしょう。

「抗菌・殺菌・滅菌・除菌・消毒の違い」違いはなんでしょう。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

ウイルスや細菌への関心が高まっています。ということで、今回は抗菌・殺菌・滅菌・除菌・消毒という言葉の意味について調べてみました。あなたとイメージとぴったり合っているか確認してみてください。

 

 

抗菌 こうきん

有害な細菌が増えるのを防ぐこと。

細菌が増殖しないようにすることを意味するので、殺菌、滅菌、除菌、消毒などはすべて抗菌の中に含まれます。「抗菌加工製品」というのもがありますが、JISにより規定されていて、加工されていない製品と比べ、細菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)の場合、抗菌効果ありとして抗菌加工製品と名乗ることができるようになるそうです。そういう意味で「菌を増やさない」というニュアンスで使う言葉です。

 

 

殺菌 さっきん

菌を殺すこと。

殺菌 - Wikipedia

全ての菌を殺さなくても、菌を殺せれば殺菌と言います。100個の菌に対して、1個の菌でも、99個の菌を殺してもどちらも殺菌と呼びます。無菌ではありません。

 

 

滅菌 めっきん

すべての菌を死滅させ除去すること。

滅菌 - Wikipedia

そこにある菌を全て死滅させることを言います。100個の菌に対して100個の菌を死滅させる時のみ滅菌と言います。無菌です。

 

 

除菌 じょきん

菌を減らすこと。

全ての菌を殺さなくても、菌を減らす意味で殺菌と同じ意味です。100個の菌に対して、1個の菌でも、99個の菌を殺してもどちらも殺菌・除菌と呼びます。無菌ではありません。

 

 

消毒 しょうどく

菌を人体に影響がない程度まで減らすこと。

消毒 - Wikipedia

人体に有害なものは取り除くか、無害化することを消毒と言います。無菌ではありません。そういう意味で、滅菌や殺菌を行うことを消毒と言いますが、滅菌や殺菌は消毒の程度が違います。

 

 

まとめると、抗菌(殺菌、滅菌、除菌、消毒)が含まれていて、菌についてだけ見てみると、

  • 無菌状態・・・・・・・・・・・・・滅菌
  • 菌はいるかもしれないが無害・・・・殺菌
  • ある程度の菌を殺す・・・・・・・・消毒
  • 菌を取り除いた状態・・・・・・・・除菌
  • 菌の増殖を防ぐ・・・・・・・・・・抗菌

ということになるようです。

 

 

★ちゅー!ポイント★

文字だけで見ると、

  • 菌に抗う、抵抗する
  • 菌を殺す
  • 菌を滅ぼす
  • 菌を取り除く
  • 毒を消す

となり、菌を殺す=殺菌が1番スゴそうなイメージが私にはありましたが、菌が全くいない=無菌にするのは滅菌なんですね。ちゃんと言葉の意味を知っておけば製品を選ぶ時に間違えることはなくなりますね。

 

  

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。