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947食目「1型糖尿病の阪神 岩田稔選手が400万円を研究機関に提供」2025年に1型糖尿病根治を目指して

「1型糖尿病の阪神 岩田稔選手が400万円を研究機関に提供」2025年に1型糖尿病根治を目指して【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

阪神は18日、岩田稔投手(36)と「NPO法人日本IDDMネットワーク」が創設した「岩田稔基金」の400万円が、岩田自身も患者である1型糖尿病の根治を目的とした研究助成に使用が決まったことを発表した。

「岩田稔基金」は17年12月に設立された基金。「NPO法人日本IDDMネットワーク」が行う1型糖尿病を、25年までに根治することを目指した研究への助成を目的としている。

基金には、岩田自身が行う1勝につき10万円の基金への寄付や、17年の「ゴールデンスピリット賞」受賞の際に寄贈された200万円、活動に賛同した一般の人からの寄付などにより、のべ400万円が集まった。

岩田は「1型糖尿病の患者として、この病気が1日でも早く根治してほしいという思いが強いので、今回こうして自分の冠のついた基金が形となり、研究助成を行うことができたことを大変うれしく思います。まだまだ自分にできることはあると思いますし、これからの活動が大事だと思っているので、目の前の1試合1試合を大切に、1勝でも多く勝ち星を積み重ねて、チームのためにも、この病気の根治のためにも、頑張っていきたいと思います」とコメントした。

「1型糖尿病」は、主に生活習慣などに原因がある「2型糖尿病」とは異なるもの。1型は生活習慣とは無関係で、何かのきっかけにより膵臓(すいぞう)からインスリンが完全に出なくなる病気だ。岩田は高校2年の冬に発症。06年に阪神に入団し、09年からは1勝につき10万円を研究基金に寄付し、患者と家族を球場に招待するなど活動を続けてきた。17年にはプロ野球人の社会貢献活動を表彰する「ゴールデンスピリット賞」を受賞。その際に「岩田稔基金」創設を発表した。

今回は「NPO法人日本IDDMネットワーク」の第14回研究費助成公募によるもので、助成総額は過去最高の1000万円。「岩田稔基金」はその一部として使われる。「岩田稔基金」の助成が決定した研究は以下の通り。

「エクソソームによる膵β細胞保護・増殖効果の研究」(根治)

研究代表者は、神戸大学医学部付属病院糖尿病・内分泌内科、淺原俊一郎助教。

www.nikkansports.com

 

一般的に「糖尿病」と言う時、主に生活習慣などが原因で発症する「2型糖尿病」のことを意味しています。岩田稔選手は「1型糖尿病」。何らかの原因で膵臓からインスリンが分泌されなくなる病気が「1型糖尿病」です。

 

インスリンが分泌されなくなると、どうなるのでしょう。

食べたり飲んだり食事をすると、エネルギーや身体を作る素材にするため消化されます。中でも主にエネルギー源となる糖が吸収されると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。全身の細胞はインスリンを使って糖を取り込み、エネルギーとしています。つまりインスリンが分泌されないと、全身の細胞にエネルギー源が供給されなくなってしまいます。それだけではありません。取りこまれない糖は血管の中にずっと留まっている状態=高血糖となります。高血糖の状態が長く続くと、血管の傷つけ弱らせたり、血栓ができやすくなります。血栓は乱暴に言えば血の塊です。その塊は血管を詰まらせてしまうと、脳の血管であれば脳梗塞、心臓の血管なら心筋梗塞を起こす原因になりかねないのです。1型糖尿病がある人は、インスリン注射をしなければならないのです。インスリンはいつ打ってもいいわけではなく、血糖値をしっかり管理しなければなりません。

ましてやプロのスポーツ選手となると、一般の人よりカラダをたくさん使います。当然カラダを動かすためのエネルギーは普通の人より多く必要です。

日常生活の中でもインスリンを自分自身で調整することは大変なことです。にも関わらず、プロのスポーツ選手となると、その大変さは想像を絶します。インスリンだけでなく、カラダを作るための食べもの=栄養バランスもしっかり自己管理する必要があります。

 

以前、1型糖尿病のサッカー選手セルジ・サンペール氏の話をしました。その記事の中にも、岩田稔選手の話は出てきました。

kozonoayumi.hatenablog.com

 

 

★ちゅー!ポイント★ 

セルジ・サンペール選手、岩田稔選手、頑張って欲しいです!応援しています!

  

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。