2020年6月19日金曜日15:00、厚生労働省は新型コロナウイルス対策として、接触確認スマートフォンアプリ COCOAココアをリリースしました。Wikipediaには既に記事が掲載されています(早い)。
以前このアプリの開発が発表された時、記事を書きました。
ーーーCOCOAアプリって大丈夫?
ーーーCOCOAアプリってどう使うの?
ーーー私でもCOCOAアプリ使えるの?
そんな風に思っている人も多いと思います。ネット上には既に色色な情報が載っていますが、実際にダウンロードしてみたので、私なりの感想も入れながら説明していきたいと思います。ちなみに私はアプリに詳しい訳ではありません。なので私が理解できる範囲で書きたいと思っていますが素人の感想なのでご了承ください。*以下のスマホ画面は一部加工しています。
COCOA(ココア)ってなに?
COVID-19 ・・・・・新型コロナウイルス
Contact- ・・・・・接触
Confirming ・・・・確認している
Application ・・・・アプリ
続けると「新型コロナウイルス接触確認してるアプリ」で、頭文字を取ってCOCOA=ココアという名前になっているようです。
COCOAアプリってどんなアイコン?
こんなアイコンです。厚生労働省のロゴマークですね。
COCOAアプリってどこが提供しているの?
厚生労働省です。なお同省の公式サイトにCOCOAアプリの詳細情報が掲載されていますのでこの記事を読む前に以下のサイトを確認してください。
どのスマホでも使えるの?
に対応しているそうです。Androidは古いOSにも対応しているようですが、一部動作しないという事もあるそうです。詳しくはこちらを確認してください。
COCOAアプリを自分のスマホにダウンロードする
私はiPhoneなのでAppStoreを立ち上げます。すると6月20日時点では1番目立つ最初の画面に大きく厚生労働省のロゴが出てきました。このロゴをタップするとCOCOAアプリをダウンロードできる画面が表示されます。
ダウンロードすると、iPhone画面に厚生労働省のロゴマークが出てきます。これがCOCOAアプリです。早速設定してみます。
COCOAアプリを使えるように設定する
COCOAアプリのアイコンをタップするとアプリが起動します。するとまず最初の画面でCOCOAアプリでできることを紹介しています。
- 本アプリをスマートフォンに設定した人どうしの接触を記録します。
- 新型コロナウィルスに陽性と判断されたら本アプリに匿名で登録することができます。
- 最近接触した人の中に陽性登録した人がいたら、通知と適切な行動をお知らせします。
というのがCOCOAアプリの機能です。
要約すると、
COCOAアプリが入っているスマホを持った人同士で、たとえ全く知らない人だとしても一定の距離、一定の時間同じ場所にいると、アプリがその情報を一定期間(たぶん2週間)保存しています。何もなければそのまま消去。もし自分が陽性となった場合は、陽性になった対象期間にすれ違った人たちに「陽性の人とすれ違いましたよ」と知らせてくれるようです。逆に言えば、自分が陽性でなくても、すれ違った人の中に陽性が出たらお知らせしてくれる、という機能のようです。
この機能を使いたい人は、「次へ」をタップ、
「利用規約へ」をタップ、
「規約に同意して次へ」をタップ、
「同意する」をタップすると、
「接触検知」を有効にするかを訊いてきますので、「有効にする」をタップ、
有効にした接触検知が陽性者との濃厚接触を検知した場合、自動的にお知らせする機能を「有効にする」をタップすると、
設定が終了します。
これでCOCOAアプリが有効となり、機能を利用することができるようになります。
COCOAアプリってどうやって使うの?
スマホの画面からCOCOAアプリをタップして立ち上げるとこんな画面が表示されます。3つのメニューが表示されていますね。上から見ていきます。
陽性者との接触を確認する(14日間)
過去14日間に、COCOAアプリをスマホに入れて利用している人で、あなたと一定距離、一定時間を過ごした人の中で陽性者がいない場合はこの画面が表示されるようです。
陽性情報の登録
この画面に表示される「処理番号」とは何でしょう。
陽性登録への同意
新型コロナウイルス感染症等情報把握・管理システム(以下「管理システム」に登録されたあなたの携帯電話番号又はメールアドレスに処理番号が通知されます。
あなたがこの処理番号を端末に入力することにより、端末から通知サーバーを経由して管理システムに対し、処理番号があなたに対して発行されたものか否かの照会が行われます。
管理システムは、通知サーバーに対し、照会された処理番号があなたに対して発行されたものか否かについて回答します。
処理番号があなたに対して発行されたものである旨の回答が行われた場合には、他の利用者の端末に、あなたの端末に記録された日次鍵が提供されます。
14日以内にあなたと接触の状態となったことのある方は、あなた個人を識別可能な情報がない状態で、接触した可能性がある旨を知ることができます。
COCOAアプリ内の文章を転載
分かるような分からないような・・・。そこでちょっと調べてみました。要するに、
あなたがPCR検査を受け陽性と判断された場合、
- 保健所などで「新型コロナウイルス感染症等情報把握・管理システム」に登録されます。
- するとあなたの携帯電話番号かメールアドレス宛に処理番号が送られてきます。
- その処理番号をCOCOAアプリを立ち上げ、この画面の下にある「同意して陽性登録する」をタップすると、処理番号が入力できる画面が表示されます。
- その画面に送られてきた処理番号を入力します。
- するとその処理番号が通知サーバが送ったものと照会して正しい場合は、過去14日間あなたと濃厚接触した相手に「陽性者と接触した」ことが伝わります。
という流れのようです。
ですから、陽性反応が出ていないにも拘わらず陽性登録をしたり、適当な番号を打ち込んで陽性登録をしたとしても、通知サーバの発行した番号とは違うので正しく登録されず、他の人にも通知されない、という仕組みのようです。
逆に言えば、陽性反応の通知が来た場合は、あなたは陽性者と濃厚接触をした可能性が大変高い、と言えます。
アプリを周りの人に知らせる
COCOAアプリを家族や友人、知人などに知らせる機能です。メールやSNSなどで伝えることができるようです。
左上の三本線のアイコンをタップすると
アプリの設定
アプリに関するお問い合わせ
利用規約
プライバシーポリシー
などが設定できたり、再度確認することができるようです。
COCOAアプリの使い方を知りたい
COCOAアプリの使い方についてはアプリに書かれています。
COCOAアプリをタップして立ち上げた画面の右上にある「使い方」をタップします。
するとメニューが4つ表示されます。
- どのようにして接触を記録していますか?
- 接触の有無はどのようにすることができますか?
- 新型コロナウイルスに感染していると判定されたら
- 接触の記録を停止/情報を削除するには
です。ひとつずつ観ていきます。
どのようにして接触を記録していますか?
接触の記録方法
端末の識別
アプリを実行した際に、スマートフォンで接触符号を生成して待ちます。氏名・電話番号などの個人情報やGPSなどスマートフォンの位置情報を使うことはなく、記録されることもありません。
記録される接触の条件
1メートル以内、15分以上の他のアプリユーザーとの接触は「接触」として記録されます。
接触情報の記録
このとき、接触した相手の接触符号の記録をアプリに行います。どちらかの利用者が陽性の登録を行うまでは接触の情報は利用されません。接触の履歴は14日後に消去されます。※接触符号は定期的に変わります。
接触の有無はどのようにすることができますか?
接触の確認方法
通知
接触した人の中に新型コロナウィルスの陽性登録された人がいた場合、スマートフォンにプッシュ通知が届きます。
ホーム画面
最近の接触件数の確認へはホーム画面からも移動することができます。
陽性者との接触があった場合
接触があった日付けの一覧を確認できます。また適切な連絡先をお知らせします。
新型コロナウイルスに感染していると判定されたら
感染していると判定されたら
- PCR検査により新型コロナウィルスの感染が確認された場合。
- 保健所等公的機関から登録用の「処理番号」が発行されます。
- 本アプリを用いて処理番号の登録を行います。
- あなたと14日以内に接触した人のスマホアプリに通知が届きます。(1m以内、15分以上)
- 通知される情報は端末の接触符号のみです。それ以外の氏名など個人情報や位置情報が送られることはありません。
接触の記録を停止/情報を削除するには
接触の検出
通知
アプリの使用中止
などができます。
以上がCOCOAアプリです。
どうやって他人と接触したことが分かるの?
スマートフォンの機能のひとつ、Bluetoothブルートゥースを使います。
Bluetooth(ブルートゥース、ブルーツース)
デジタル機器用の近距離無線通信規格の1つである。Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rate (BR/EDR) と Bluetooth Low Energy (LE) から構成される。
数mから数十m程度の距離の情報機器間で、電波を使い簡易な情報のやりとりを行うのに使用される。
(中略)
2.4GHz帯を使用してPC(主にノートパソコン)等のマウス、キーボードをはじめ、携帯電話、PHS、スマートフォン、タブレットでの文字情報や音声情報といった比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されている。
つまりBluetoothとは無線通信をするための国際標準規格のひとつ、です。無線なのでケーブルを繋ぐ必要はありません。
無線と訊くとWi-Fiワイファイをイメージする人も多いと思います。ではBluetoothとWi-Fiの違いってなんでしょう。
Wi-Fiはたくさんの機器との同時に接続し無線通信することができます。しかもたくさんのデータを広く遠くまで届けたり受け取ったりできます。が、その分たくさんの電力が必要になります。
一方、Bluetoothは基本的に1対1のやりとりを想定しているので、Wi-Fiに比べると通信速度も遅く、届く範囲も10m以内でその分、省電力です。
今回のCOCOAアプリの場合、スマホに入れて使うのでたくさん電力を使うとバッテリーが持ちません。そしてやりとりするデータも少ないのでBluetoothで充分なのです。そして何より国際標準規格なのでどんな機器でも通信ができるのです。
という理由ではないか、と私は考えています。
明記されてないので推測になりますがCOCOAアプリを入れて設定したことで、立ち上げなくても、スマホの電源が入っている間はこっそり裏で動いているのだと思います。で、COCOAアプリのユーザに出会ったらお互いに記録しあうのではないかと予想しています。もしCOCOAアプリを入れた後で、スマホのバッテリーの持ちが悪くなるようでしたら、それだけBluetoothで通信して電力を使った、ということなのだと思います。
★ちゅー!ポイント★
COCOAアプリ。発表の時はどうか?と思いましたが、出来上がったものは私はよいと思っています。
ただ残念なのは予防できないこと。感染したかも知れないことは分かっても、感染しそうな場所を教えてくれる訳ではありません。
でも、いち早く感染したかも知れないことが分かれば、身近な人への感染を予防することが出来るのではないかと考えています。
COCOAアプリを使うか使わないかは、あなたの判断です。そしてCOCOAアプリは多くの人が使うことで初めて機能します。
そして、やはり手洗いやマスクなど今までやってきた感染拡大防止も続けていく必要があると思います。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。