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988食目「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★

「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

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1つの話題を追いかけていったら、次の話になって、それも追いかけていったら、また別の話が出てきて。今回の話はそんな次の話に続く話です。

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前回は

  • 身近な酸性・アルカリ性と言えば洗剤。
  • 水素イオンの数が多いと酸性。
  • 水素イオンの数が少ないとアルカリ性。
  • 酸性洗剤、アルカリ性洗剤にはそれぞれ得意な汚れがある。
  • pH(ピーエッチ)とは酸性かアルカリ性かを示す単位みたいなもの。
  • 0が強い酸性、7が中性、14が強いアルカリ性。
  • pHと言えばリトマス試験紙。
  • リトマスとはリトマスゴケから取れる成分で染料になる。
  • 見つけたのは800年程前の錬金術師。

という話でした。今回も酸性・アルカリ性のところから始めます。

 

 

毎年6月から7月にかけては梅雨のシーズン。2020年の今年は線状降水帯という言葉が何度も出てくるほど、異常な程雨が降っています。私の住む九州・福岡の都市部は幸い水害はまだありませんが、大牟田や久留米、熊本では多くの人が被害に遭い、命を落としています。


(気分を変えて)

 

梅雨の頃のひとつの楽しみと言えば色鮮やかな花、アジサイがあります。晴れた日に観るアジサイも好きですが、雨粒をたくさんの花びらで受けるアジサイも素敵です。普通に見かけるアジサイですが、調べてみると色々と面白いことがありました。

「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

アジサイの色

アジサイの鮮やかな色は土壌、土のpHによって決まるって訊いたことある人も多いと思います。一般的に土が

  • 酸性・・・・・・青系
  • アルカリ性・・・赤系

になるそうです。。。。。。え?!なんかおかしくないですか???前回の日記でリトマス試験紙について書きました。その時は、

  • 赤色リトマス試験紙→青色に変化=アルカリ性
  • 青色リトマス試験紙→赤色に変化=酸性

と書きました。そう!アジサイはリトマス試験紙とは逆の色に変化するのです!だから、

「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

赤色なのでアルカリ性の土のアジサイ

 

「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

青色なので酸性の土のアジサイ

ということになります。

 

「敏感に色で反応するハイドレンジア」酸性とアルカリ性がひとめで判る?!梅雨の花。★次へ続く日記第3話★【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

では紫色はどうすればいいのでしょう。。。ガーデニング系のサイトには紫色のアジサイを咲かすためには「中性」の土がいいと言われているとありました。

参考:アジサイの色を変える方法 | エコロピィドットコム

 

 

アジサイの名前の由来

これだけ有名などこにでもある花なのに、どうやら名前の由来は判らないようです。

アジサイの語源ははっきりしないが、最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている。もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説である。そのほか、「味」は評価を、「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説がある。
花の色がよく変わることから、「七変化」「八仙花」とも呼ばれる。
日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラックに付けた名で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれている。

アジサイ - Wikipedia

 

ハイドレンジア

日記のタイトルにある「ハイドレンジア」とはアジサイの英語名Hydrangeaのことです。紫陽花がHydrangeaって何だかどこにも結びつきを感じないですね。

 

アジサイの数え方

という単位で数えるそうです。1朶、2朶。この朶という単位は、枝に付いている花房を数えたり、雲や山のような塊になっているものを数える時に使うそうです。

 

アジサイの色が変わる仕組み

冒頭で土が酸性かアルカリ性かによって決まる、と言いましたが実際には土に含まれているアルミニウムが大きく関係しているそうです。

土が酸性の場合)

土に含まれているアルミニウムがイオンとなって溶け出し、アジサイに吸収されて、花の色となる物質=アントシアニンと結合して青くなる。

 

土がアルカリ性または中性の場合)

土に含まれているアルミニウムは溶け出さず、そのため花の色となる物質=アントシアニンに影響せず赤くなる。

そして、同じ株でも部分的に色が違うのは、吸い込んだアルミニウムの量が部位によって違うから、ということのようです。

面白い、ですよね。

 

そして突然出てきた重要キーワード アントシアニン。どこかで訊いたことのある言葉ですね。次回、詳しくみていきましょう。

 

 

(つづく)次回、アントシアニンのお話。

 

 

★ちゅー!ポイント★

ハイドレンジアって正直、私も初めて知った言葉です。どちらかというと、アジサイ。漢字の紫陽花の方が実物の花に似合った名前のような私はします。

 

さて質問。青色の紫陽花の土壌は酸性でしょうか、アルカリ性でしょうか?

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。