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適材適食 -てきざいてきしょく-

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1024食目「3770年前 古代バビロン時代のレシピを再現」紀元前1750年頃のメソポタミアの食事を英ケンブリッジ大学教授が再現

「3770年前 古代バビロン時代のレシピを再現」紀元前1750年頃のメソポタミアの食事を英ケンブリッジ大学教授が再現【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

今から遡ること3770年前紀元前1750年頃、と言ってイメージできる人はいるでしょうか。私は判りません。ので、調べてみると、その頃の日本は、縄文時代だったそうです。竪穴式住居に住んでいた頃です。

「3770年前 古代バビロン時代のレシピを再現」紀元前1750年頃のメソポタミアの食事を英ケンブリッジ大学教授が再現【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

日本史時代区分表 - Wikipedia

私たちの遠い祖先の食事はと言うと、

日本列島の狩猟採集時代の食事を説明する。主に旧石器時代から縄文時代を経て、弥生時代までの食事である。旧石器時代には、主に狩猟によりシカ、ゾウ、ノウサギなど野生の動物が食された。約1万年前縄文時代になると人々は採集することが増えた。食事の中心になったのは木の実イモであり、クリ、クルミ、ドングリ、ヤマイモ、マメといったものである。縄文人のゴミ捨て場は貝塚と呼ばれており、魚介類をふんだんに食べていたことがうかがえる。ハマグリ、アサリ、カキを中心としイワシ、サバ、マグロなどを漁労によって、イノシシ、シカ、クマなどを狩猟によって獲得していた。縄文晩期になると水田で稲作するようになる。

日本列島の狩猟採集時代の食事 - Wikipedia

 料理というよりも、食べられるものを食べやすくして食べていた、そんな印象です。

 

ところが先日、イギリス・ケンブリッジ大学の教授 Bill Sutherland(ビル・サザーランド)氏が、今から3770年程前=紀元前1750年頃、メソポタミアにあった古代都市バビロンの料理を再現した、とツイートしました。

「3770年前 古代バビロン時代のレシピを再現」紀元前1750年頃のメソポタミアの食事を英ケンブリッジ大学教授が再現【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

メソポタミア。何か歴史で古代文明と習った事があります。

メソポタミア(ギリシャ語: Μεσοποταμία、ラテン文字転写: Mesopotamia、ギリシャ語で「複数の河の間」)

チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野である。現在のイラクの一部にあたる。
古代メソポタミア文明は、メソポタミアに生まれた複数の文明を総称する呼び名で、世界最古の文明であるとされてきた。文明初期の中心となったのは民族系統が不明のシュメール人である。
地域的に、北部がアッシリア、南部がバビロニアで、バビロニアのうち北部バビロニアがアッカド、下流地域の南部バビロニアがシュメールとさらに分けられる。南部の下流域であるシュメールから、上流の北部に向かって文明が広がっていった。土地が非常に肥沃で、数々の勢力の基盤となったが、森林伐採の過多などで、上流の塩気の強い土が流れてくるようになり、農地として使えない砂漠化が起きた。
古代メソポタミアは、多くの民族の興亡の歴史である。 例えば、シュメール、バビロニア(首都バビロン)、アッシリア、アッカド(ムロデ王国の四つの都市のひとつ)、ヒッタイト、ミタンニ、エラム、古代ペルシャ人の国々があった。古代メソポタミア文明は、紀元前4世紀、アレクサンドロス3世(大王)の遠征によってその終息をむかえヘレニズムの世界の一部となる。

メソポタミア - Wikipedia

▲古代都市バビロンを描いたもの。高い塔はバビルの塔と呼ばれているもの。

 

まだ私たちの祖先が野山で小動物を追っていた頃、すでにこれだけの都市国家が中東には存在していた、と言われていることにかなりビックリです。

古代都市バビロンがあったと言われている場所から石版が発見され、その文字を解読したところ、当時のレシピが書かれていた事が判り、それが書籍として販売されていて、そのレシピをサザーランド教授は再現したそうです。それがこちら↓

右下のパンを除いた4品だそうです。何だか現在でも普通に食べているような感じの見た目です。それぞれを観ていくと、

▲ラムのシチュー

ラム肉、油、水、塩、エシャロット、牛乳を煮込んで砕いたニラネギとニンニクをトッピングしたもの。

▲ツフ

ビーツ、コリアンダー、ルッコラなどを煮込んだもの。

▲アンワインディング

水、油、ニラネギ、ニンニク、サワードウパンの粉をかけて焼いたもの。

▲エラム風スープ

ヒツジの血をベースにしたスープ。
 

より詳しい説明や石版レシピの画像などはこちらにあります↓

 

★ちゅー!ポイント★

どれも日本に住む私たちにはあまり馴染みのない食材を使っていて、どんな味がするのか想像するのも難しいものばかりですが、とても面白いと思ったのは、3770年も昔の食生活が再現されている、ということです。中でも食材を焼くだけでなく煮込むという調理法が定着していて、煮込む際に複数の食材を入れている点が面白く感じられました。まさに料理のルーツ、ですね。

そして今から3770年後の未来、今私たちが日常で食べている食事が、未来人にどう映るのか、想像すると面白いです★

 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。