ヨーグルト、食べていますか?
ヨーグルトは乳製品、牛乳を含むヨーグルトについて今までも何度か取り上げてきました。
今回以下のようなニュースが入ってきました。
ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下
間食をヨーグルトに置き換えるだけで効果
ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下するという研究が報告されている。ヨーグルトに含まれる「乳清タンパク」や「プロバイオティクス」に、多くの健康効果があることが分かってきた。
詳しくみていくと、
ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下
ヨーグルトを積極的に食べると、2型糖尿病のリスクを低下できるという研究がある。「食生活にヨーグルトを取り入れることには意味があります」と研究者は述べている。
2型糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが十分に分泌されなかったり、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」という状態に陥ることで発症する。
ヨーグルトを食べることが、糖尿病の発症リスクにどう影響するかを調査したこの研究は、ハーバード公衆衛生大学院栄養学部のフランク フー教授らによるものだ。
研究チームは、10万人以上を対象に調査を行った。参加者に健康状態についてのアンケート調査に回答してもらった。調査は2年ごとに行われ、追跡率は90%を超えた。
その結果、ヨーグルトを毎日食べていると、2型糖尿病を発症するリスクが18%減少するという結果が得られた。なお、ヨーグルト以外の乳製品では、糖尿病リスクとのあいだに相関関係はみられなかった。
▼詳細については以下のサイトをご覧ください。
ヨーグルトを食べると不足しがちな栄養を補える
ヨーグルトや低脂肪の乳製品が糖尿病リスクを下げる
ヨーグルトがうつ病や不安症状を緩和?
どうやら乳製品ならどれでもよい、という訳ではなく糖尿病のリスクを下げる効果があったのはヨーグルトだけ、ということのようです。
ヨーグルト
ヨーグルト(トルコ語: yoğurt、ドイツ語: Jogurt、英語: yogurt)
乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品のひとつ。乳原料を搾乳し利用する動物は専用のウシ(乳牛)だけでなく、水牛、山羊、羊、馬、ラクダなどの乳分泌量が比較的多く、搾乳が行いやすい温和な草食動物が利用される。ちなみにいわゆる、ヨーグルトに溜まる上澄み液は乳清(英語ではwhey(ホエイ))という。
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・・・ 61kcaL
脂質・・・・・・・・・・・・3 g
飽和脂肪酸・・・・・・・・1.8 g
多価不飽和脂肪酸・・・・・0.1 g
一価不飽和脂肪酸・・・・・0.7 g
コレステロール・・・・・・・12 mg
ナトリウム・・・・・・・・・48 mg
カリウム・・・・・・・・・・170 mg
炭水化物・・・・・・・・・・4.9 g
水溶性食物繊維・・・・・・0 g
不溶性食物繊維・・・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・・・3.6 g
ビタミンC・・・・・・・・・ 1 mg
カルシウム・・・・・・・・・120 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・0 mg
ビタミンD・・・・・・・・・ 0 µg
ビタミンB6・・・・・・・・・ 0 mg
コバラミン・・・・・・・・・0.1 µg
マグネシウム・・・・・・・・12 mg
ヨーグルトも牛乳も素は生乳、牛の乳ですが、大きな違いはヨーグルトは発酵させている点。発酵には細菌が必要です、そう有名なものに乳酸菌があります。
乳酸菌(にゅうさんきん)
代謝により乳酸を産生する細菌類の総称。生育の為には糖類、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラル(Mn , Mg , Fe等の金属)が必要な細菌類[1]。ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品の発酵に寄与する。一部の乳酸菌は腸などの消化管(腸内細菌)や膣に常在して、他の微生物と共生あるいは拮抗することによって腸内環境の恒常性維持に役立っていると考えられている。
同じ材料なのに加工の方法が違うことで違った効果が出てくる。発酵がひとつのポイント、かも知れませんね。とは言え、元々の生乳がとても栄養価の高い食品なので、牛乳そのものでも血糖値の急上昇を抑える効果が発表されたりしています。
★ちゅー!ポイント★
小腹が空いたら間食にはお菓子ではなくヨーグルトが、いいようです★
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。