今週のお題「急に寒いやん」
朝晩すっかり肌寒くなってきましたね。季節は秋。秋の魚と言えば秋刀魚ですが、最近高くてなかなか手が出ません(涙)。
でも秋が旬の魚は秋刀魚だけではありません!そ、イトヨリダイがいます!最近知ったのですが、主に関東はイトヨリダイを知らない人が多いらしいのです。
イトヨリダイ(糸撚鯛、学名:Nemipterus virgatus)
硬骨魚綱スズキ目イトヨリダイ科に属する海水魚。
生鮮魚介類として流通する場合にはイトヨリの名称も用いられる。このほか地方名としてイトヒキ、イジュキン(沖縄県)などがある。
体は細長くやや側扁する。尾びれは深く二叉し、上端部は糸状に伸びる。体長40cm。体色はマダイよりも淡く、ピンク色に近い。体側に黄色い縦縞が6本ある。
イトヨリダイの見た目の特徴はなんと言ってもこの赤色というかピンク色の真ん中に鮮やかなオレンジの線が入っていることでしょうか。鯛の名前が付いていますが、意外にスリムボディ。特にシッポの部分には謎のチョロンとしたものがくっついています。
可愛いですね★
日本では高級魚であり、特に関西で珍重する。身がやわらかく崩れやすいため、煮付け料理には向かず、蒸し魚、塩焼きにすることが多い。鮮度の良いものは刺身にもされる。沖縄県では塩味で煮るマース煮にもされる。身が柔らかいため入院食にもよく使われる。
九州・福岡のスーパーでは結構見かけます。普通に売ってます。身が柔らかいので私は酒蒸しにしました。
うま味が強い白身魚で、美味であるため、経済的価値が高い魚として漁獲、取引される。日本で市販されているものは輸入されたものも多く、その場合鮮度が落ちるので注意が必要。近海物の大型のものは高値で取引される。旬は秋から冬にかけてである。
箸を当てるとすっと身がほぐれます。とてもキレイな白身で食べると「あ、鯛だ」と判ります。とっても美味しいです★ただ鯛というだけあって骨がたくさんあってしかも強い骨なので食べる時には注意が必要です。
イトヨリダイ
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・・・93 kcaL
脂質・・・・・・・・・・・・1.7 g
飽和脂肪酸 ・・・・・・・・・0.4 g
多価不飽和脂肪酸・・・・・0.5 g
一価不飽和脂肪酸・・・・・0.3 g
コレステロール・・・・・・・70 mg
ナトリウム・・・・・・・・・85 mg
カリウム・・・・・・・・・・390 mg
炭水化物・・・・・・・・・・0.1 g
水溶性食物繊維・・・・・・0 g
不溶性食物繊維・・・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・・・18 g
ビタミンC・・・・・・・・・2 mg
カルシウム・・・・・・・・・46 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・0.5 mg
ビタミンD・・・・・・・・・11 µg
ビタミンB6・・・・・・・・・0.3 mg
コバラミン・・・・・・・・・3 µg
マグネシウム・・・・・・・・26 mg
比較的脂肪分の少ない魚でタンパク質を摂るには最適です。味もあっさり淡泊です。
イトヨリダイって漢字で書くと
- 糸撚魚
- 糸綟魚
- 糸縒魚
- 金線魚
- 金糸魚
- 紅古魚
などと表記するそうです。名前の由来ですが、
イトヨリダイの名前の由来は,
- 体色の赤黄色の縦縞の黄色が泳いでいる時にきらめくように見えて金糸を撚るようだからという説と,
- 糸のように長く伸びた尾鰭の軟条が泳ぐ時に旋回するように見えるからだという説
とがあります.鯛はもちろん「あやかりダイ」ですが,これは後で付いたようで,昔は単にイトヨリと呼んでいたようです.
なんだそうです。
ちなみに「糸を撚よる」とは
「撚る(よる)」とはねじりあわせること。“腕によりをかける”とか、“よりを戻す”って言葉、ご存知ですよね。
撚り(縒りとも書きます)は日常会話の中で使われていますが、「糸の撚り」を語源として出てきた言葉なんです。
「よりを戻す」ってほつれてバラバラになったものをもう一度ねじった状態にするって意味なんですねー。その「より」がイトヨリダイの「撚り」なんですね。
★ちゅー!ポイント★
イトヨリダイはとっても美味しいお魚(何度目?)。しかもクセがないので、『魚が苦手』な人でも食べやすいと思います。
10月頃から出回り始め、翌2月までがイトヨリダイの旬。鮮やかなイトヨリダイを今年の冬も楽しみたいと思います。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。