秋の果物と言えば柿、ですね。
柿ってどんな風に食べますか? 皮を剥いて食べやすいサイズにカットして、って感じですよね。今日はちょっと変わった、でもとても簡単にできちゃうデザートを紹介します。その名も柿と牛乳だけで作れるプリンです。
レシピ↓
こちらのレシピだと砂糖やバニラエッセンス、ホイップクリームやミントなどを足していますが、もっとシンプルに作ってみたいと思います。
まずは柿です。ちょうど200gぐらいです。
ヘタを取って皮を剥いて、食べやすい大きさにカットしました。
それをさらにカット。小さめにしました。
牛乳を100g用意します。
フードミキサーに柿200gを全部入れます。
牛乳100gも入れます。
フードミキサースタート。ほんの30秒もしないうちに混ざってとろみを感じるようになったらストップ。
ちょうどスープカップ1杯ぐらいできました。これにラップをかけて冷蔵庫に入れます。
6時間ぐらいして出したら、こんな感じ。
しっかり固まっています。
スプーンを入れると想像以上の弾力が!ちょっと固めのプリンのようです。食べてみると、結構甘い!食べた瞬間はそんなに感じなかったのですが、後で柿独特の味が喉の奥でしました。
柿と牛乳だけでしっかりと固まりました。でも何故でしょう?
それは牛乳に含まれているカルシウムやマグネシウムに柿に含まれているペクチンが反応して固まっているのです。
ペクチン (Pectin)
植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類で、ガラクツロン酸 (Galacturonic acid)が α-1,4-結合したポリガラクツロン酸が主成分である。ガラクツロン酸のカルボキシル基がメチルエステル (methyl ester) 化されたものをペクチン、メチルエステル化されていないものをペクチン酸 (Pectic acid) と呼ぶ。天然ではガラクツロン酸の一部にメチル化が見られ、人工的に脱エステル化することによってペクチン酸が得られる。ガラクツロン酸の他にも、いくつかの多様な糖を含むことが知られる。分子量は50,000 - 360,000で、特に植物の葉、茎、果実に含まれる。アンリ・ブラコノーによって1825年に初めて単離された。EDTA、クエン酸、シュウ酸などのキレート剤と共に加熱することで可溶化され、抽出される。
食品添加物として使用され、冷やすと甘味が増す。
ペクチンは、植物の細胞壁を作っている材料なので柿以外の色々な植物にも含まれている物質です。このように反応すると、さらさらの液状のものにとろみを付けることができるので、ゲル化剤として食品に加えられることのある物質です。
ペクチンを多く含む果物
リンゴ、レモン、オレンジ、キウイ
ペクチンを少し含む果物
カキ、イチゴ、ブドウ、ナシ、モモ、ブルーベリー
などがあります。
今回はプリン風味にしましたが、アイディア次第で旬の果物で美味しいオリジナルのスイーツができるかも知れませんねー★
★ちゅー!ポイント★
今回は牛乳と柿だけを使って作ったので、味は柿の影響がとても大きく感じました。想像していたよりも甘かったです。砂糖やハチミツなど全く必要としない程甘かったです。なので使う柿によっては味わいが全然違うのでは?と想いました。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。