いよいよ12月。2020年も最後の1ヶ月となりました。つい先日まで「最高気温20℃だ」なんてニュースでやっていましたが、しっかり寒くなってきました。
街の中の木々も紅葉の時期も落ち着き、すっかり葉を落としたり茶色くなってモノトーンな感じになってきました。冬って植物がお休みしてる、ってイメージですよね。
ところが、寒い冬が旬という野菜は意外と多いのです。
今回は12月から旬を迎える野菜を紹介します。
カツオナ(カツオ菜)
福岡では昔から正月のお雑煮やお吸い物などの汁物には欠かせない葉っぱなんです。食べた感じが魚のカツオに似ている?ところからカツオナと呼ばれるようになったとか。
タカナ(高菜)
明太子が入った明太高菜は福岡土産としても有名ですね。漬物や高菜チャーハンだけでなく、博多名物豚骨ラーメンのトッピングとして食べることもあります。ちなみに高菜弁当というものもあります。
ノザワナ(野沢菜)
長野県の野沢で生まれたノザワナは野沢菜漬けが有名ですね。
ミズナ(水菜)
京都・九条では肥料として糞尿を使わずに流水で栽培していたことから水菜と呼ばれるようになったとか。
コマツナ(小松菜)
小松菜についてはこちらも併せてどうぞ↓
小松菜を使ったレシピの紹介↓
寒玉キャベツ
春キャベツ、夏の高原キャベツ、冬場の寒玉キャベツと出荷される時期によって名前も種類も違います。春キャベツについてですがこちらもどうぞ↓
ハクサイ(白菜)
冬場の鍋には欠かせない白菜ですが、これだけ身近な野菜になったのは20世紀に入ってからなんだそうです。
ホウレンソウ(菠薐草/ほうれん草)
だいたい気温が5℃程度になると成長を止めて、糖度やビタミンなどの栄養素を溜めようとする性質があるホウレンソウは冬場が1番美味しく感じられる葉物です。
シュンギク(春菊)
菊に葉の形が似ていることが名前の由来。味は産地によって違っているらしく、東京あたりは苦いとされていますが、広島あたりのものは甘いと言われているそうです。
ネギ(葱)
種類の多いネギ。別名「長ネギ」「白ネギ」とも呼ばれます。
別名「花野菜はなやさい」「花甘藍はなかんらん(甘藍とはキャベツのこと)」とも呼ばれます。
別名「芽花野菜めはなやさい」「緑花野菜みどりはなやさい」などと呼ばれたりもするそうです。
ところで、カリフラワーとブロッコリーの違いですが、
ブロッコリーとカリフラワーはいずれも花が密集して頭状花を形成するキャベツの変種である。
カリフラワーは蕾が一つの塊のように堅く結びついているのに対して、ブロッコリーは結球がカリフラワーほど密集しておらず、伸びた茎の先端に密集した蕾を作る。また、カリフラワーは花蕾が一箇所に集中した形状が白雪を連想させる美しさを醸成するため、ブロッコリーよりも珍重された。
とのことで、どちらもキャベツの変種というのは驚きですね。
カボチャ(南瓜)
カボチャと言えばハロィン。ハロウィンは10月31日なのでその頃が旬だと思っている人もいるかと思いますが、さらに寒くなる12月もカボチャが美味しくなる季節です。
ダイコン(大根)
煮物、鍋物に欠かせない大根。中でも大根おろしを私はオススメします↓
カブ(蕪)
ダイコンの丸くなったイメージの蕪は、熱を加えると突然柔らかくなってしまうため、煮込み系には向きません。
ニンジン(人参)
鮮やかなオレンジ色は抗酸化作用を持ったカロテン。人参がカロテンの語源となったことは有名ですね。
ゴボウ(牛蒡)
実はゴボウの根の部分を食べるのは世界でも日本だけ、なんだそうです(美味しいのに)。
サツマイモ(薩摩芋)
薩摩芋と言うのは元々、琉球王国=沖縄から九州薩摩=鹿児島に伝わったことが由来なんだそうです。ちなみに別名の「甘藷かんしょ」に甘いの文字が入っているのは納得、ですね。
ワサビ(山葵)
ワサビは日本原産。特に山間で清流を引き込んで栽培する畑はワサビ田と呼ばれています。いわゆる本わさびは辛いだけでなく深みのある味わいで、和食には欠かすことはできません。
レンコン(蓮根)
漢字表記の通りハスの根がレンコンです。ハスは沼や池に生えているので当然レンコン田は水の中になります。レンコンの穴は泥に埋まった根の部分に空気を送るため、なんだそうです。
★ちゅー!ポイント★
いかがだったでしょうか。結構たくさんの野菜がありますよね。今年の冬は、この中のどれだけの野菜を味わうことができるでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。