食べると嘔吐や失禁も 春菊から基準値180倍の農薬 福岡市が注意
福岡市は8日、JAくるめ(福岡県久留米市)が出荷し、福岡市内の青果店で販売された春菊の一部から基準値の180倍の農薬イソキサチオンが検出されたと発表した。8日までに被害の報告はないという。
市が流通している青果を抽出して検査したところ、判明した。対象品は7、8日に販売された「筑紫次郎の贈りもの 春菊 福岡県産」。市によると、少なくとも市内の4店舗で販売したことが分かっている。店舗名は市のホームページで公表している。今後、販売店舗は増える可能性がある。市は対象品を食べないよう呼び掛けている。
市によると、イソキサチオンの基準値は0・05ppmだが、検査で9ppmを検出。生産者は特定している。体重60キロの人が20グラムを食べると、よだれが垂れる、嘔吐(おうと)や失禁を引き起こすなどの症状が出ることがあるという。
福岡市で販売の春菊、基準値の180倍の農薬を検出
「食べないで」
福岡市は8日、市青果市場を通じて販売された春菊から基準値の180倍の農薬が検出されたと発表した。市は流通先の店舗で購入した春菊を食べないよう呼びかけている。
市によると、検出されたのは有機リン系殺虫剤のイソキサチオン。体重60キロの人が春菊20グラムを食べるとよだれや涙、失禁、嘔吐(おうと)などの症状が出て、ひどい場合はけいれんを起こすこともあるという。8日現在、健康被害の報告はない。
対象の春菊はJAくるめ(福岡県久留米市)が出荷した。「筑紫次郎の贈りもの」「春菊」「福岡県産」と記載した包装で7、8日に販売された。判明している販売店はいずれも福岡市の八百屋で、イトシマヤ(東区貝塚団地)▽あかね(城南区東油山)▽ヒラノ(博多区諸岡)▽松永青果(南区井尻)――の4店舗で、各店などが自主回収を進めている。
まとめると、
- 基準値の180倍の農薬が検出された
- 体重60kgの人が20gのシュンギクを食べると体調に変化がある可能性
- 症状:よだれがでる、涙がでる、失禁、吐き気、けいれんなど
- シュンギクを食べて不調になったらすぐに病院へ
- 商品名:「筑紫次郎の贈りもの」「春菊」「福岡県産」
- 12月7日、8日に販売
販売店
- イトシマヤ(東区貝塚団地)
- あかね (城南区東油山)
- ヒラノ (博多区諸岡)
- 松永青果 (南区井尻)
ということです。現在、各店舗自主回収を行っているとのこと。
鍋などに欠かせないシュンギク。上記の店舗以外のシュンギクは問題ないと思います。また福岡市が中心となって回収を行っていますので、今だけシュンギクに注意をお願いします。
★ちゅー!ポイント★
シュンギク(春菊、Glebionis coronaria)
キク科シュンギク属に分類される植物。原産地は地中海沿岸。春に花を咲かせ、葉の形がキク(菊)に似ていることから春菊と呼ばれている(キク科の植物であるので、葉も花も菊に似ているのは当然である)。食用にされる。
日本では、葉に切れ込みの少ない大葉(おおば)が四国・九州で(また「おたふく」「ろーま」とも呼ばれる)、切れ込みのある中葉(ちゅうば)がそれ以東でそれぞれ栽培される。中葉はさらに、株立ち型と株張り型とに分かれる。香りと葉や花の形から、関西では菊菜(きくな)とも呼ばれる。稀に新菊(しんぎく)と表記されることもある。
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・・・・・ 22 kcal
脂質・・・・・・・・・・・・・・ 0.3 g
飽和脂肪酸・・・・・・・・・・ 0 g
多価不飽和脂肪酸・・・・・・・ 0.1 g
一価不飽和脂肪酸・・・・・・・ 0 g
ナトリウム・・・・・・・・・・・ 73 mg
カリウム・・・・・・・・・・・・ 460 mg
炭水化物・・・・・・・・・・・・ 3.9 g
水溶性食物繊維・・・・・・・・ 0.8 g
不溶性食物繊維・・・・・・・・ 2.4 g
タンパク質・・・・・・・・・・・ 2.3 g
ビタミンC・・・・・・・・・・・ 19 mg
カルシウム・・・・・・・・・・・ 120 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・・・ 1.7 mg
ビタミンB6・・・・・・・・・・・ 0.1 mg
マグネシウム・・・・・・・・・・ 26 mg
ーーーシュンギクって農薬たくさん入ってるから食べない!
なんて、ことになりませんように。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。