福岡市内の400診療所、ワクチン接種で協力意向
福岡市医師会は3日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンに関し、接種に協力する意向を示している市内の診療所が現時点で約400施設に上ることを明らかにした。市は、開始から約5カ月で市内対象者全員の接種完了を目指すとしている。同医師会は、最終的に700施設程度の診療所を確保し、円滑に接種を進め、大規模病院の負担も軽減したい考えだ。
同医師会は先週末から、市内1277の診療所を対象にワクチン接種に関する意向調査を進めている。3日時点で回答のあった641施設のうち395施設が「接種可」と回答した。同医師会の平田泰彦会長は「週内には500施設を超えるだろう」との見通しを示した。一方で、「接種不可」としたのは246施設だった。市内の接種対象は129万人。市や医師会は、平日は地域医療機関を中心に、土日祝日は公共施設など大規模会場での集団接種を想定している。市などはピーク時の接種は1週間で12万8千人になると見積もる。市のシミュレーションでは、病院35施設で4万2千人、主に診療所350施設で4万9千人の接種、残りを集団接種と想定しているが、この場合、1病院当たり1日の接種人数は240人に上る。
平田氏は「(病院が)入院患者で大変な時に1日に何百人も接種しなければならないとなると医療崩壊を起こす」と指摘し、「開業医などが下支えし、接種件数を増やしていかなければいけない」と語る。
医師会のアンケートでは、現時点で開業医ら約200人が集団接種に協力する意向を示している。医師会は、集団接種をスムーズに進めるためには「約400人の医師が必要になる」(平田氏)としており、さらに協力を募っていく考えだ。
市は、65歳以上の高齢者らに加え、介護従事者や教職員、保育士、警察官も独自に優先接種の対象とする方針を示している。
福岡市は早早に新型コロナウイルスワクチン接種の準備について発表しました。ではどうやって接種するのというと↓
政府は新型コロナウイルスのワクチン接種で、全国民に番号を割り振るマイナンバー制度を使用した新たな情報連携システムを構築する。だが、別の流通管理システムも稼働させる上、各自治体が管理する予防接種台帳と計3システムが併存し、混乱が生じる懸念もある。政府が新システム構築を打ち出した背景には、デジタル化をめぐる首相官邸と厚生労働省の考え方の違いもありそうだ。
現在も検討中のようで、実際の医療現場にも明確な指示は示されていません。一応最新の情報はこちらで確認できるようです↓
アメリカ、北欧、イギリス、インド、ロシア、イスラエルなど各種メディア報道でもあるように世界で新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。
副作用が起きた!などのニュースもあって、予防接種受ける、受けないなど様々な意見がSNSだけでも飛び交っているようです。
ところで、ワクチンってなんでしょう。
予防接種とかワクチンと訊くと注射のイメージがあると思います。では、注射器で打っているワクチンとは何なのでしょう。
ワクチン(独: Vakzin、英: vaccine)
感染症の予防に用いる医薬品。病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する。
ワクチンは感染症予防において最も重要かつ効率的な手段であり、世界各国でワクチンの予防接種が行われている。ワクチンはとくに抗生物質の効かないウイルス性の感染症に効果がある上、細菌性の感染症で増大している薬剤耐性菌への対策の関係上、予防医学において特に重視されている。予防は感染者の治療よりも費用対効果が高いため、ワクチンで予防できる病気はワクチンで予防することが望ましいとされており、とくにアメリカなどではこの考え方が強い。
とっても簡単に説明すると、
人体に有害なウイルスや細菌などを病状がでないように加工したもの=ワクチンを予め注射で取り込み、私たちの身体が元々持っている免疫システムに予習させ、対抗する抗体を作って感染しても負けないようにする
ということです。図で説明すると↓
つまり、ワクチンとは体内に入ってきたウイルスや細菌を直接攻撃してやっつけてくれえるようなものではないのです。では何がウイルスや細菌をやっつけてくれるのかというと、私たちが持っている免疫システムです。図で表すと↓
という感じになります。つまり免疫とは「自分とは異なるものを排除する」システムのことです。そして一度経験した異物は一定期間記憶するという仕組みもあります。この特徴を活かして、感染していないウイルスや細菌をワクチンとして体内に取り込み、免疫システムに「新型コロナウイルス」を覚えさせ、攻撃の準備をさせておくのです。それを「抗体」と言います。
ですから新型コロナウイルス感染症に感染した人は「抗体」を持っています。ワクチンを接種するということは、新型コロナウイルスに感染した状態になるのです。でも症状がでないのは、でないように加工してあるからなのです。だから重症化しないための予防のためにワクチンを接種するので予防接種と呼ばれているのです。しかし、ワクチンを接種したからと言ってすぐに免疫システムの準備が整うわけではありません。ワクチン接種からある程度の時間が経たないと効果が現れません。
ーーーでもインフルエンザの予防接種は毎年打っているよ?
インフルエンザウイルスの場合、いくつかの型があります。毎年流行する型が違うのと、抗体が身体の中に存在している時間に限りが有ることが理由です。
ーーー糖尿病のある人は新型コロナウイルスワクチンを接種した方がいいのでしょうか。
糖尿病があっても、新型コロナウイルス感染症にかかりやすいというデータは現在のところありません。しかし、糖尿病があったり、高齢だと重症化する可能性が高いことは様々な報告から判ってきています。新型コロナウイルスワクチンは重症化を防ぐものです。ワクチンを接種することで重症化を避けることができるかも知れません。
繰り返しになりますが、まとめたいと思います。
ワクチン接種をすると、
新型コロナウイルスに感染しても症状がでないか重症化を避けられるかも知れない
という点が挙げられます。特に今回は国が主導して広く国民全員に接種することを呼びかけていますので、みんなが新型コロナウイルスに対して抗体を持つことで感染を押さえ込める可能性が大きくなります。
気をつけて欲しいのは、
新型コロナウイルスワクチン接種をしたからと言って、新型コロナウイルスに感染しなくなるわけではありません。ですから、予防接種を受けても今まで通り、マスクやうがい、手洗い、距離を空けるなどの感染予防対策をする必要があります。
そして、
新型コロナウイルスワクチン接種は、個人の自由です。強制ではありません。
打つか打たないかを決めるのはあなたです。人には色々な考え方があります。そこで、インターネット上には様々な情報がありますが、特に政府や公的機関が公式として公開している情報をよく観て、その上で決めるようにしてください。大切なことは様々な情報を自分で確認し、よく考えた上で自分で判断すること、ではないでしょうか。
2021年1月現在の新型コロナウイルス感染症の治療に使用されている薬とワクチン(開発中も含む)
*この記事ではより伝わりやすいことを優先したため、厳密さが欠けている部分があります。予めご了承ください。
★モゥー!ポイント★
私は管理栄養士として医療機関で多くの人と接する仕事をしているので、新型コロナウイルスワクチンを接種する予定です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。