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1252食目「これから打つ新型コロナウイルスのワクチンってどんなものなの?」どうやってウイルスを防ぐのか仕組みを知っておこう

「これから打つ新型コロナウイルスのワクチンってどんなものなの?」どうやってウイルスを防ぐのか仕組みを知っておこう【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

 新型コロナウイルス感染症の予防としてのワクチン接種が国内で始まったのが2021年2月17日頃。1ヶ月半ほど経った現在ではみなさんの周りでもちらほら接種を済ませた人も出てきているのではないでしょうか。

Googleで「新型コロナウイルス ワクチン」と検索すると、

「これから打つ新型コロナウイルスのワクチンってどんなものなの?」どうやってウイルスを防ぐのか仕組みを知っておこう【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

検索結果の前にこんな表が表示されます↓

「これから打つ新型コロナウイルスのワクチンってどんなものなの?」どうやってウイルスを防ぐのか仕組みを知っておこう【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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日本では95万回の摂取が行われているようです。まだまだ少ないですね。

ところで、今回打つ新型コロナウイルス用のワクチンですが、どういうものなのか知っていますか?ワクチンとは何なのか。どういう仕組みで新型コロナウイルスを防ぐのかなどを詳しく説明しているサイトがあったので、引用しながらみていきたいと思います。

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ワクチン(独: Vakzin、英: vaccine)

感染症の予防に用いる医薬品。病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する。

ワクチン - Wikipedia

誰もが持っている免疫システムに予習をしておいてすぐに対応できるようにしておくこと、と言った感じですね。

新型コロナウイルスは世界中で蔓延しています。つまり、到る処に新型コロナウイルス感染症にかかっている人がいる、ということは、新たにかかる可能性がとても高いということ。つまり誰もが新型コロナウイルスに感染しやすい状況だということです。そこで、ワクチン接種をして新型コロナウイルスにかかっても、免疫で対抗して症状を悪化させないようにする、そしてみんなが抗体を持っていれば自然と新型コロナウイルスにかかる人が少なくなっていく、という流れです。

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だからワクチン接種はとても大切なことなのです。そんなワクチンにはいくつかの種類があります。

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新型コロナウイルスのワクチンには、どんな種類があるの?

新型コロナウイルス発生以降、急務となったワクチン開発。2020年12月には各国で接種がスタートした。これから日本に供給されるのはmRNAワクチンというタイプのものだが、ほかにもさまざまなワクチンが開発されている。違いは何なのだろうか?

 

生ワクチン、不活化ワクチン、組換えタンパク/ウイルスを体に入れる従来型
ここでワクチンの歴史をひもといてみよう。
有史以来、ウイルスとの戦いを続けている人類ではあるが、根絶に追い込んだウイルスもある。
根絶させたのは天然痘ウイルスだ。1796年、イギリスの医師のエドワード・ジェンナーが、牛の乳しぼりをする人には天然痘患者がいないことに着目し、8歳の少年に牛痘を接種。病原体を体内に入れることで、感染を防ぐことが確認されたのがワクチンのはじまりだ。
ジェンナーの挑戦から時を経てワクチン開発は進み、生きたウイルスそのものを弱毒化して接種する「生ワクチン」の技術が確立。1980年に天然痘ウイルスは根絶された。また、ポリオでもこの生ワクチンが功を奏し、根絶が目指されている。
このような生ワクチンには感染を予防するという高い効果があるが、「生きた」ウイルスを体内に入れるため、感染が成立し、比較的強い副反応が起きるリスクもある。


それならば、生きたウイルスではなくウイルスを「殺して」から接種すればよいのではという発想から、「不活化ワクチン」が生まれた。不活化ワクチンは、ウイルスを培養したのちにホルマリンなどで殺し(不活化という)、精製して作られる。
現在もインフルエンザウイルスに使用されている方法だが、生ワクチンと比べると免疫系の反応が弱いという欠点がある。そこでアジュバントという補助剤を用いることでその効果を高めたりすることも行われる。


さらに、ウイルスそのものを培養せずに、ウイルスの一部だけを合成してから精製し、接種する方法も生まれた。これは「組換えタンパクワクチン」と呼ばれ、精製されたタンパク質であるウイルスの成分を作り、これを接種することで体内に免疫を作り出すのだ。不活化ワクチンと同様に免疫系の反応は弱いが、副反応は比較的起こりにくいことが多い。


新型コロナウイルスのワクチンは、のちに述べる新しいテクノロジーを用いたワクチンの開発が主とされているが、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、生ワクチンの開発も行われている。

新型コロナワクチンって、どういうもの? 開発方法や特徴を医師が解説 | FASHION BOX

  • 生ワクチン(なまわくちん)
  • 不活化ワクチン(ふかつかわくちん)
  • 組換えタンパクワクチン(くみかえたんぱくわくちん)

という3種類のワクチンが出てきました。それぞれを判りやすく説明すると、

≪従来のワクチン3タイプ まとめ≫

※抗原提示細胞とは、体内に侵入した異物の一部を抗原として自己の細胞表面上に提示し、T細胞などを活性化する細胞

 

生ワクチン
強い免疫を期待できるため接種回数も少なくて済むが、副反応が起こりやすい。製造に手間がかかる。

 

不活化ワクチン
生ワクチンに比べると免疫原性は限定的だが、ウイルス粒子の様々な部位に対する免疫ができる。

 

組換えタンパクワクチン
ウイルス粒子の一部分に対して免疫がつくため、得られる免疫はより特異的。アジュバントが必要となる。

新型コロナワクチンって、どういうもの? 開発方法や特徴を医師が解説 | FASHION BOX

となるようです。かなり乱暴な言い方をすると、

生ワクチン

=ウイルスを生きたままそのまま体内に取りこんでしまえ

→よく効くけど、その分副作用が強い。

 

不活化ワクチン

=ウイルスの死滅させてから取り込んでみよう

→生ワクチン程ではないけど効く。

 

組換えタンパクワクチン

=ウイルスの一部を使ったものを取り込んでみよう

→ワクチンそのものではないので効果にバラツキがある

という感じになるのだと思います。

そしてこれら3種類のワクチンは今までの方法でした。ところが今回の新型コロナウイルスに対しては新しい種類のワクチンが登場しています。

mRNAワクチン、DNAワクチン、ウイルスペクター ウイルスの遺伝子を使う最先端型


前出の生ワクチン、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチンは、ウイルスそのもの、あるいはウイルスの断片や成分としてのタンパク質を接種する。

これとは異なり、それらの「設計図」を投与する最先端技術も確立されている。新型コロナウイルスにおいても、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンDNAワクチンウイルスベクターワクチンの3種類の研究開発が進み、先陣を切って実用化された。
これらの最新型ワクチンの仕組みは、ウイルスの一部であるタンパク質の「設計図」だけをヒトに投与し、ヒトの体内でウイルスの成分を作らせ、免疫系を刺激するというものである。遺伝子工学、遺伝子治療などを応用した技術だが、実は、新型コロナウイルス発生以前から開発が進められていた。
かつて、SARS、MERSが流行した際にはこぞって開発が進められていたが、感染が収束したり、症例数が減少したりといった理由により、中断していたのである。こうした最先端ワクチンの完成はまだまだ先、10年も20年もかかるだろうと考える研究者もいた。
そこに突如として起こった新型コロナウイルスのパンデミックにより、感染拡大対策の最大の武器となる最先端ワクチンの開発が急務となったのである。 

 

 

RNAやDNAを合成して体内へ


2020年12月、世界で最初の新型コロナウイルスワクチンとして、ファイザー社・ビオンテック社のワクチンがアメリカの緊急使用許可を得た。日本でもファイザー社のワクチンが特例承認を得、2021年2月17日より、医療従事者から接種がスタートした。


ファイザー社のワクチンは、最先端ワクチンの一つであるメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンだ。このワクチンに使われるのは、ウイルスの設計図ともいえる核酸のRNAである。RNAを合成し、ヒトに接種するというものだ。
ヒトの体内に入ったRNAは細胞内に入る。すると、細胞内で、そのRNAを元にしてウイルスの一部分のタンパク質が作られる。そのタンパク質に対して動き出すのが免疫系である。免疫細胞が抗体を作り出し、本物の新型コロナウイルスが侵入した時には、いち早く攻撃できる体制ができあがる、というメカニズムだ。


ファイザー社の次に日本で承認されるといわれているのが、モデルナ社のワクチンだ。こちらも、mRNAワクチンである。合成されたRNAは壊れやすかったり細胞に届けにくかったりするため、脂質粒子で包んでカプセル状にして細胞まで届けるという技術が使われている。


別の最新技術を用いたワクチンとして、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるものもある。これはベクターと呼ばれるウイルスに、設計図であるDNAを入れたものだ。アストラゼネカ社などがこの技術を用いたワクチンを開発した。日本でも接種が予定されており、承認が待たれている。アストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンには、チンパンジーのアデノウイルス由来のベクターが使われる。ここに新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の遺伝子を組み込んで接種すると、免疫細胞が動き出すという仕組みだ。チンパンジーのアデノウイルスは、感染力はあるがヒトに病気を起こすウイルスではなく、安全性も高いとされる。


このほかに、ウイルスの設計図である核酸を使ったワクチンには、DNAワクチンと呼ばれるものもある。ウイルスの突起(スパイクタンパク質)を作る遺伝子情報をDNAにのせ、それを接種して細胞内に届けるというワクチンだ。日本国内では大阪大学や製薬企業のアンジェス社で開発が進められている。

新型コロナワクチンって、どういうもの? 開発方法や特徴を医師が解説 | FASHION BOX

なにやら一気に難しくなってきました・・・。図があるのでそれを見ながら新しい3種類を見ていきましょう。

≪新しいワクチン3タイプ まとめ≫

 mRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)

遺伝子配列さえわかれば比較的簡単に作れ、ウイルス変異にも対応しやすい。

 

DNAワクチン

mRNAワクチンよりも安定して細胞まで運べるが、得られる免疫が低い可能性がある。大量生産ができ、製造コストも安いが投与量は多い。

 

ウイルスベクターワクチン

比較的高い免疫反応が期待できるが、複数回の使用が難しいため定期接種に向かない可能性がある。一部の感染症に対して使用実績がある。

 

新型コロナワクチンって、どういうもの? 開発方法や特徴を医師が解説 | FASHION BOX

 

まず、今現在日本でワクチンとして接種しているのはファイザー社製のもの。ファイザー社が製造しているワクチンはmRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)という新しい種類のワクチン、ということです。

 

ところでDNAは聞いたことあるけど、mRNAって何?

ってなりますよね。

伝令RNA(でんれいRNA、メッセンジャーRNA、英語:messenger RNA

蛋白質に翻訳され得る塩基配列情報と構造を持ったRNAのことであり、通常mRNAと表記される。DNAに比べてその長さは短い。DNAからコピーした遺伝情報を担っており、その遺伝情報は、特定のアミノ酸に対応するコドンと呼ばれる3塩基配列という形になっている。

伝令RNA - Wikipedia

DNAとは

デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、英: deoxyribonucleic acid、DNA、中: 脫氧核糖核酸(「氧」は「酸素」の意))

核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。

デオキシリボ核酸 - Wikipedia

遺伝情報が組み込まれた二重らせん状のものだというのは知っていると思います。細胞が増える時、DNAがそのまま増えるのではなく、DNAから必要な部分の遺伝情報を写し取ります。その写し取る役割がRNA=mRNA、だと思います。

DNAは遺伝情報を保存して、mRNAは保存してある遺伝情報をコピーして新しくDNAを作る際に使うもの、という感じだと思います。

いずれにせよ、その生物(細胞)の遺伝情報を持っているわけです(きっと)。

ファイザー社のワクチンはmRNAワクチン。つまり新型コロナウイルスの遺伝情報を持ったmRNAが含まれていて、体内に入ると新型コロナウイルスの遺伝情報から抗体が作られる、というわけです(きっと)。

新型コロナウイルスの遺伝情報から作っているので新型コロナウイルスと同じ情報があるので抗体も作られますが、新型コロナウイルスそのものではない、ということです。

 

うまく伝わったでしょうか・・・(心配)。

 

最後にこれまでに出てきたワクチンについてまとめた表がありましたので貼っておきます。

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★モゥー!ポイント★

新型コロナウイルスワクチンって簡単に言ってますが、実はもの凄い医療技術が詰まったもの、なんですね。 今回調べて改めてビックリしました。なお、厚生労働省の方でもワクチンについての情報を公開しています。

 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

毎日更新!たべものブログ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)糖尿病・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。