いつものように八百屋さんを覗いたところ、カワイイのを発見しました!店員さんに訊ねたらお名前は「さや実」ちゃん、というそうです↓
画像では伝わりにくいのですが、とても小さくて尖っているところもありながら、ぷくぷくぷくと丸く膨らんだ部分があって何よりとっても青青していてかわいくないですか?まるでピクミン(任天堂のゲームのキャラクター)です★
この「さや実」ちゃんの親はというと、こちら↓
ダイコンなのです。
ダイコンが花を咲かせた後に他の植物と同様に実を付けるのですが、その実を「さや実」と呼ぶそうです。そう、私たちが食べる白い部分は、根にあたる部分。考えてみたらそっか!ってなりませんか?
さや実ちゃんを観察してみましょう。袋から出してみるとこんな感じ↓
ホントにピクミンみたいです。面白いのはぷくっと膨らんだところ=種ができるところが2つのものや3つのもの、まだ膨らみのない寸胴と、ひとつひとつ個性があります。
手に載せるとこんな感じ。とても小さいですし、とてもダイコンとは思えません。
スナップエンドウと並べてみるとより大きさが形が判ります。
縦に切ってみると種の部屋が判りますね。
そしてさや実ちゃんはどんな味がすると思いますか?それが「しっかりとダイコンの味」がするんです!まんまダイコンの味。あの刺激的なぴりっとした感じだとかホントにダイコンそのものの味がするんです!さや実ちゃん、姿は似ませんでしたが味は親譲りです★歯ごたえもよくてシャキシャキって感じで、とてもオイシイです★
ネットを検索すると私と同じさや実ちゃんを買ってレビューを書かれているブログを見つけました↓
さや実ちゃんは
- さやダイコン
- ダイコンのサヤ
- ダイコンのサヤ実
なんて呼ばれているようです。
さやだいこんとは
大根の若い鞘 大根の実
大根は通常肥大した根の部分を食べる野菜ですが、アブラナ科の一種で、収穫せずにそのまま育てると、やがてトウが立ち菜の花を咲かせます。さや大根はその花が終わった後に出来る実の部分で、中の種が出来始め、さやが若くまだ柔らかいうちに収穫したものです。
インドやタイなどでは大根の根の部分はあまり大きくならず、この鞘を主に食用とする品種もあります。どんな大根であれ、この鞘は出来ますが、食用にする場合は実が大きめで柔らかい物が適しています。
京都市では、鞘を収穫する専用品種が栽培され、「京の旬野菜」の一つとしてブランド化がすすめられています。
種ができ固くなる前の柔らかい莢を食用にします。場所によっては枝付のものも手に入ります。
大きさは品種によってばらつきがあり、一般的な大根のさやは小さめですが、写真の徳島県産の物と滋賀県近江八幡市の小林ファームさんのものは長さ9~12cm程す。京の旬野菜に認定されているものは更に長く、15~20cmにもなる細長い物です。
いずれも付け根から種が入る部分はふっくらとインゲンのような感じで、そこから細長く尖った種が入っていない部分が伸びています。さや大根を食べた食味
さや大根は生のまま食べることができます。シャキッとした心地よい歯触りがあり、噛むと大根らしいピリッとした辛みと香りが口に広がり、大根の味のさや豆を食べているような印象です。
ただ、物によっては尖った部分が固く、口に繊維質が残る感じの物もありました。
市場にはまだあまり出回っていませんが、比較的見かけるのは写真のIA阿波みよしが出荷しているものです。また、京都市では「今日の旬野菜」としてブランド化が進められています。また、大阪市の伝統野菜「田辺大根」のさや大根も一部市場に出ているようですね。
また、産地の直売所にも5月中旬ごろに並んでいるのを目にします。
★モゥー!ポイント★
ダイコン自体は冬が旬です。でもさや実ちゃんは春。
ダイコンは卸した方がいいのですが、さや実ちゃんはどう食べるのがいいのでしょう。
そう言えば、佐賀の実家でダイコン作っていたので、今度聞いてみようかなー。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。