先日某地上波でも取り上げられていた「キクイモ」。
ぱっと見た感じは、しょうがに似ています。
菊のような花が咲いて、芋ができるから菊芋なんだそうです。
キクイモが注目されているのは「イヌリン」という成分。
生のキクイモの13%〜20%も含んでいます。
もうひとつの特徴はほとんどデンプンが含まれていない点です。
デンプンは糖質の一種、植物の栄養素です。
イモ類の代表じゃがいも(男爵芋の場合)の約15%がデンプン。
つまりキクイモはデンプンの代わりに
イヌリンという形で栄養を蓄積しているのです。
これはキクイモに限ったことではないらしく、
他の植物もイヌリンを使っているものもあるそうです。
そのイヌリンですが、
人間の消化器系では分解できないため糖質なのに「食物繊維」として扱われています。
でも腸内細菌が餌として使うので腸内環境を整えると言われています。
しかも、
砂糖や炭水化物に比べて1/3〜1/4程度、
脂肪に比べて1/6〜1/9程度のエネルギーしか含んでいないそうです。
さらに、
食後高血糖を抑え、腸内細菌が働きインスリン感受性が高まって、
糖尿病患者の血糖値を適正範囲に調整してくれるのです。
最近では、食事療法に活用できないかと検討されているとか。
何だか、凄い食材です。
実際のキクイモは、
ゴボウのようなレンコンのようなそんな感じで、
よく噛まないと飲み込めません。
よく噛むことはとてもいい事です。
キクイモのイヌリン。
なんだかカワイイ名前ですが、結構凄い食材です。
ちなみに
近所のスーパーにありました。
でも、翌日にはもう無くなっていました。
★わん!ポイント★
ダイエットにいい!
高血糖にいい!
確かにそうかも知れませんが、食事はバランスが大事です。
上手に取り入れていくことも忘れずに。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。