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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

072食目「コレ、食べられると思った人、手を挙げて。」

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これ、なんだと思いますか?

 

緑色でゴツゴツしているようで触ると意外にやわらかい。

ゴツゴツの先は茶色くなっている。

香りはほとんどありません。

手のひらサイズです。

 

こちら「アテモヤ」という果物らしいです。

 

チェリモヤ」と

バンレイシ」、別名「釈迦頭(しゃかとう)」を

掛け合わせてできたフルーツらしいです。

 

画像をみると本当に掛け合わせという言葉がぴったりで

両方の特徴をちゃんと受け継いでいていて

不思議というか、面白いというか、です。

 

親のチェリモヤは

南米ペルーエクアドルなど赤道直下が原産なのですが、

「暑さに弱い」という「なんで???」という

不思議な性質を持っているそうで、

当然赤道で涼しい場所といえば高いところしかなく

標高2000mあたりで栽培されているそうです。

 

しかも、

日本の「柿」レベルで普通に見かけるフルーツだそうです。

 

その割には見かけないですよね。

地元で普及していて、

しかも森のアイスクリームなんだから

甘くて美味しいはず。

 

なのに見かけないのは。。。

・・・少し怪しいです。

 

調べたところ、

暑さだけでなく寒さにも弱く、

しかも昆虫による受粉なのでその昆虫がいない場合は、

人が受粉を手伝わないといけない、という手間もあって

「栽培が難しい熱帯果樹のひとつ」

とされているようです。

日本でも栽培に成功してはいるんですが、

技術が確立していないことから

流通に乗るほど収穫できないということみたいです。

 

だから見かけない、

だから貴重な果物ということなんですね。

 

 

「森のアイスクリーム」。

不安と期待は、高まります。

 

 

の、前に。

このアテモヤは「追熟」が必要らしいのです。

 

輸送している間に傷まないように

熟していない頃に収穫しているので、

ゴツゴツの先が茶色くなるまで

常温で熟す必要があるらしいのです。

 

もう熟しているので、

あとは冷蔵庫に入れて冷やすだけ。

 

で、冷えたアテモヤを切ったのがこちら↓

 

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びびっとな色合いを期待していたのですが

なんだか白くて普通。

黒豆のような種がたくさん入ってます。

写真では判りにくいのですが、

みかんの房のようになっています。

 

スプーンですくっていただきます。

 

それが、名前通り、

アイスクリームのような味わいです。

驚き★

最後に僅かに酸味を感じましたが、

とても甘いです。

でも、シロップのような

べとつきのある甘さではなく、

でもさらっとした感じでもなく。

未体験な味でした★

もっとトロピカルな感じかと思っていましたが、

まったく違ってびっくりです。

 

とても外見からは想像つかない味。

 

なかなか出会えないと思いますが

もし見つけたらぜひ食べてみてください。

 

 

 

 

★わん!ポイント★

 

野菜ソムリエ上級プロですが、

まだまだまだまだ食べた事のない

野菜やフルーツがたくさんあるんだなー

って思いました。

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。