食のプロフェッショナルである私たち管理栄養士のほとんど、
約90%がおやつを食べているというアンケート結果があります。
*上記サイトより転載
回答者:管理栄養士 110名
【問】おやつを日常的に食べているか?
【答】55.5%・・・毎日ではないが時々食べる
40.9%・・・ほぼ毎日食べる
小計 96.4%・・・食べている
【問】おやつを食べるタイミングは?
【答】63.2%・・・午後
17.0%・・・夕食前後
3.8%・・・深夜
【問】ダイエット中にお勧めのおやつは?
【答】9.7%・・・ゼリー類
9.7%・・・フルーツ
8.3%・・・ナッツ
7.8%・・・乾物(するめ、昆布など)
6.5%・・・ヨーグルト
という結果でした。
患者さんから
「あなた、おやつとか甘いものとか食べないでしょ?」
って言われますが、
全然食べます。
instagramに載せているだけでも
果物とケーキとチョコレートとパフェ。
(証拠はこちらから)
逆に大好きです。
食事カウンセリング、いわゆる「食事療法」を
「指導する立場」の私たち管理栄養士は、
患者さんからみたら、
あれ食べるな、野菜を食べろ、と、
口うるさく偉そうに命令してくる人に写っているのかも知れません。
が、ちゃんとお菓子もケーキも食べます。
話題のスィーツのお店にも積極的に行きます。
美味しいものにとても興味があるんです。
大事なのは「リカバー」です。
食べ過ぎた時に帳尻あわせのために
管理栄養士がやっていることを
先程のアンケートでは聞いています。
転載したものを私なりに詳しく解説してみます。
転載元:
管理栄養士の9割が「おやつを食べる」 食べたら次の食事で調整 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク
次の食事で、炭水化物の量を減らし、かみごたえのある野菜海藻を多くとる。水分無糖のものをたくさん飲む。
*炭水化物を減らすのは、既におやつで糖質を多めに摂っているからです。
*よく噛むことは満腹中枢を刺激して少ない量で満足が得やすくなります。
*水分を多く摂るのはかさを増やして満足度を高めるためです。
夕食時間が遅くなり食間が8時間以上空くような場合は、15時から夕方の時間帯で補食を摂るように心がけています。帳尻合わせというよりも、補食を摂ることで夕食時に空腹感があまりなく、軽めの夕食で済ますことができます。
*食欲、特に空腹は苦痛です。
*空腹時は特に栄養の吸収力が高まってしまいます。
*空腹だとついついたくさんの量を食べてしまいがちです。
昼食、夕食の量を減らす。お菓子はどうしても糖質が中心になりがちなので、主食の量を減らしたりして調整します。
*糖質ばかりにならないように栄養のバランスを取るように調整しています。
*ただしご飯などの主食には糖質だけでなくビタミンやミネラルなどの他の栄養素も入っています。
夕食を鍋にするなど、野菜類とタンパク質、きのこ類や白滝などで調節。
*お菓子は種類にもよりますが、糖質だけでなく脂質も多いものがあり、脂質が多い場合は、鍋などでタンパク質とビタミン類を摂ってバランスを取ります。
カロリーよりも糖質をとったときに有酸素運動や筋トレをやります。
とにかく歩きます。その後の食事内容の脂質を抑えたりします。
おやつの食べ過ぎは殆どありませんが、もちろんストレッチはします。或いは食事の内容を加減します(炭水化物を減らす。海藻、きのこ類を使った副菜をプラスする)。
*お菓子はエネルギー量が高いものが多く、それを運動だけで消費することは難しいです。
*ただし運動を行うは健康を維持するためにも大切です。
いかがですか?
ヒントになりましたでしょうか?
おやつは気分を変えたり、
仕事の合間の休憩だったり、
会話を弾ませてくれたり、
そんな風につきあえたらいいですね。
ただなんとなく食べている、
そんな食べ方はもったいないですよ。
★わん!ポイント★
私のイメージですが、
間食だけに限らず、何を食べたかがなんとなく頭の中にあって
1食、1日、数日、今週という「単位」を作って
その中で栄養成分やエネルギー量の調整をしています。
例えば、
今日、まだオーバーカロリーだから
明日と明後日の6食で調整しよう
とか
前2食が炭水化物が多かったから、
次は控えてたんぱく質を摂るようにしよう
とかです。
え?
専門的すぎる?
もっと判りやすい説明ができるように考えてみます。
宿題にしていいですか?
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。