どんより曇り空。
雨がなかなややまない。
じめじめじとじと。
そんな梅雨だからこそ、
元気に過ごせるように健康管理に注意しましょう。
まずは【食中毒対策】についてお話します。
【1】食中毒って何が原因なの?
食中毒の原因は「ウイルス」「細菌」で、
暖かい上に湿気が多い梅雨は
などの細菌にとって絶好の増殖の季節なのです。
これらの菌に感染すると
・腹痛
・下痢
・吐き気
・嘔吐
などの食中毒症状を引き起こし、
最悪死に至る場合があります。
恐ろしい食中毒という病気ですが、
予防ができる病気でもあるのです。
今回は食中毒にならないための対策についてお話します。
# 今回は予防策がメインとしますので
# 菌については今後の回にお話します。
【2】食中毒にならないための予防策
1)手を洗う
食べものに細菌やウイルスがつかないように
「小まめ」に手を洗いましょう。
調理器具は「洗剤」を使ってできるだけ殺菌しましょう。
せっかくなので「うがい」もして風邪予防もしましょう。
2)移さない
調理中に肉や魚の汁などがでた場合は、
その都度殺菌して他の食材にうつらないようにしましょう。
3)低温で保存
食品、特に肉や魚、野菜などの生鮮食品は
買い物から帰ったらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
細菌の多くは10℃以下で増殖が鈍り、
マイナス15℃以下で増殖が止まります。
4)加熱・殺菌
細菌の多くは加熱によって死滅します。
しっかり加熱した調理方法を心がけましょう。
調理に使った器具は熱湯や洗剤で殺菌をしっかりしましょう。
【3】食中毒にならないための生活のポイント
1)買いもの
*生鮮食品は最後にする
スーパーの買いものって意外と時間がかかります。
持ち歩いている間に細菌が増えないように
肉や魚や野菜などの生鮮食品は最後に選んで
すぐにレジに行きましょう。
*賞味期限の確認
タイムセールなどで当日までの食材は安くて魅力的ですが
賞味期限に余裕のあるものを購入するようにしましょう。
*袋ワケする
肉や魚などは汁がでる場合があります、
ポリ袋などに入れて、氷など保冷剤を利用しましょう。
2)保存
*要冷蔵・要冷凍は帰ったらすぐに冷蔵庫へ。
*肉や魚から出た汁などが他の食材にかからないように
ビニール袋や容器に入れて保存。
*細菌が繁殖できないように
冷蔵は10℃以下、冷凍はマイナス15℃以下にして保存。
*冷蔵室、冷凍室にたくさん詰め込み過ぎないようにしましょう。
3)下準備
*食材を扱う時は石けんで丁寧に手を洗いましょう。
*ラップしてある野菜や調理済みのカット野菜もよく洗いましょう。
*肉、魚、卵などを触ったら、必ず手を洗いましょう。
*解凍時は、使う分だけを電子レンジで解凍しましょう。
*下準備に使った調理器具はよく洗い熱湯をかけて殺菌しましょう。
4)調理
*調理の前に石けんで丁寧に手を洗いましょう。
*肉や魚は中まで火が通るように
75℃以上で1分間以上加熱しましょう。
5)食事
*食べる前に石けんで丁寧にを洗いましょう。
*清潔な食器を使いましょう。
*料理はすぐに食べましょう。
室温に放置すると細菌が繁殖する場合があります。
6)残った食品
*手を洗ってから残った食材を清潔な容器に移して保存しましょう。
*温め直す場合は加熱をしっかりしましょう。
スープや味噌汁は沸騰するまで加熱しましょう。
*時間が経ちすぎたものなど
少しでも怪しいと感じたら迷わず捨てましょう。
普段から実践している事ばかりだと思います。
が、中には
「ま、いいか」という感じで「省略」してしまうことや、
「えー!そんなにやれない」と思うこともあるかも知れません。
ポイントは
*手を石けんで丁寧に洗うこと
*冷蔵、冷凍して保存すること
*加熱をして殺菌すること
です。
見えない細菌を寄せ付けない、増やさない、残さないのが
ポイントになります。
それだけですし、それしかありません。
例えば、
O-157は室温で15分後には2倍に増殖してしまいます。
あっというまなのです。
★わん!ポイント★
食中毒は意外と身近なものです。
最初は面倒だーと思ったりするかも知れませんが、
習慣になってしまえば気にならなくなります。
今日から食中毒対策、始めましょう!
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。