福岡市内では公立中学校の運動会が始まっています。
雨に降られなければいいのですが・・・。
運動会と言えば「お弁当」。
梅雨入りしたばかりですが外出時だけでなく、
毎日の昼食用にお弁当を持っていく人も多いと思います。
私もお弁当、持参します。
今回は
「食中毒にならないためのお弁当づくり」
についてお話します。
家や外食での食事は作りたてを食べることができますが、
お弁当は基本的に調理後時間が経っているものです。
そして持ち歩きます。
さらに保存に適した場所に置いておくというワケに行きません。
そこで細菌やウイルスを近づけないことが大事になります。
【1】調理する前に
調理する前だから汚れていない、と思ってませんか?
が、キレイに見えても細菌やウイルスは眼に見えません。
しっかり消毒しましょう。
①手をよく洗う。
②調理器具やお弁当箱をよく洗う。
→特にふたのパッキン部分は分解して洗浄しましょう。
③しっかり乾燥させる。
→濡れたままは危険、自然乾燥か清潔なふきんで拭き取りましょう。
【2】調理の基本は「加熱」
細菌やウイルスは熱に弱いことが多いので、
しっかり火を通すことが大事です。
*冷凍食品は、中までしっかり加熱しましょう。
*ハンバーグや唐揚げ、玉子焼きもしっかり火を通しましょう。
【3】直接手を触れないように
*おにぎりやサンドイッチなどを作る時は
ラップを使って直接触れないことで、
手についた細菌やウイルスが付きにくくすることができます。
【4】詰める時は水分を切る
お弁当箱の中に水分があると閉じた際に
細菌にとって絶好の環境を創ってしまうことになります。
水分は極力切っておくことが大切です。
*汁気はよく切って詰めましょう。
*しっかり冷ましてからふたをしましょう。
*水分の多い生野菜や果物を入れる時は、
しっかり洗ってしっかり水分を切ってから詰めましょう。
*作り置きのおかずは避けましょう。
*詰める時は隙間ができないように詰めると
持ち運んでも中身が動かず汁も漏れないので安心です。
*ご飯やおかずの間をしっかり仕切ると
見た目もキレイで美味しい上に衛生的です。
【5】食べるまでの保存場所
クーラーボックスや保冷剤などを使うのが理想ですが、
使わない場合は涼しい場所に置くのが鉄則です。
*涼しい日陰や風通しのよい場所に保管しましょう。
*できる限り早めに食べましょう。
*日の当たる場所は厳禁です。
*車の中も温度が上がるので厳禁です。
【6】食べるときの注意
さあ、いよいよお弁当の時間です!
楽しみなのはわかりますがちょっと待って!
*食べる前は手をきれいに洗いましょう。
*水道が近くにない場合は除菌ペーパーなどでしっかり拭き取りましょう。
*変なにおいや味がしたものは食べずに残しましょう。
【7】ポイント
殺菌効果の期待できる食品を取り入れるのも手です。
*お酢
*酸っぱい梅干し
*わさび
*ショウガ
*辛子
*カレー粉
*醤油
*大葉
【8】野菜
食事の最初に野菜を食べる「ベジファースト」。
お弁当でもぜひやって欲しいのですが、
生野菜は水分が多いので
細菌やウイルスが好む環境になってしまうので注意が必要です。
そこで「焼き野菜」はどうでしょうか。
焼くことで水分を減らし、
その分栄養が凝縮して甘くて美味しくなります。
野菜を摂る事で栄養補給。
その後の活動もバッチリです!
(参考)
(関連記事)
食中毒対策
食中毒の種類と症状
食中毒の予防のポイント
★わん!ポイント★
色色とご紹介してきましたが、
何よりも「気をつける」ことが大事です。
ちょっとしたことが細菌やウイルスを遠ざけます。
せっかくのおでかけ。
楽しくて美味しいレジャーをお過ごしください★
お仕事の人は、
毎日のお昼休みも充実させましょう★
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。