梅雨のじめじめ、夏の猛暑。
これからエアコンのお世話になる季節です。
でも使い方を間違えると
体調を崩し、病気になってしまうかも知れません。
エアコンの上手な使い方を考えていきたいと思います。
【1】冷房を使う時に気をつけるポイント
まずは「冷やし過ぎない」ことです。
外はものすごく暑いのに、部屋の中はとても涼しい。
あのパラダイス感はたまりませんが、
その急激な温度変化に身体がついていけず、
自律神経が混乱してしまいます。
すると、
- 倦怠感
- 頭痛
- 食欲不振
- 身体の冷え
などの症状が出てきます。
夏は暑いため血管が拡がり、汗をかいて体温を下げます。
冬は寒いため血管が縮まって体温を下げないようにします。
この体温を自動で調節してくれているのが自律神経です。
その自律神経が混乱してしまうため、体調が崩れてしまうのです。
どれくらいの温度設定がいいかは一概には言えませんが、
外気と室温の差が「5℃」以内が望ましいでしょう。
【2】冷房と除湿の違いって?
冷房・・・・・・・・部屋の温度を下げる
除湿(ドライ)・・・部屋の空気中の湿度を下げる
ご存じですよね?
ではどんな使い方が良いのでしょうか。
冷房は
室内の空気を取り込み熱を外に逃がし、
冷えた空気を部屋に戻します。
除湿は
室内の空気を取り込み冷やすことで
水分を追い出し水分が減った空気を部屋に戻します。
どちらも空気を冷やす点では同じですが、
空気中の水分を
冷房は ほぼそのまま部屋に戻す のに対し、
除湿は 水分の減った空気を部屋に戻す
という違いがあります。
ですから、目的が違います。
冷房は どれだけ室温を下げたいか。
除湿は どれだけ水分を下げたいか。
という目的によって使い分けます。
ちなみに
湿度が15%下がると体感温度は1℃下がるそうです。
【3】上手なエアコンの使い方
上手にエアコンを使えば、快適に過ごせます。
節電もできてお財布にも優しい方法を紹介します。
①まず換気
意外と家の中は密封されています。
空気が汚れていたまま冷やすのはよくありません。
まず窓を開けて充分空気を入れ換えた後に
エアコンをつけましょう。
②設定温度は28℃
エアコンは設定温度を1℃上げると約10%の節電効果があるそうです。
28℃で暑く感じたら扇風機などで空気を循環させましょう。
③自動運転
機種によって弱風や微風設定がありますが、自動運転がいいそうです。
自動運転は部屋が冷えるまで強風、そのあとは徐徐に微風と
効率のよい運転をするそうです。
④風向き
上か水平にするのがポイントだそうです。
冷えた空気は自然と下に向かうので上に向けた方が部屋が涼しくなります。
⑤運転し続ける
最初に一気に冷やして微風で温度をキープしています。
オンオフを繰り返していると、最初からになってしまい
電気代がかさむそうです。
【3】エアコンを使うなら
クーラーの効いた部屋でずっと過ごす。
快適だと思っていても実は身体に負担がかかっていることも。
いわゆるクーラー病にならないためは
①エアコンの風を直接受けない
②膝掛けや靴下などで冷えを予防
③毎日10分〜15分程度身体を適度に動かす
④38℃ぐらいの湯船にしっかり浸かる
などを心がけましょう。
【4】熱中症
特に高齢者に多いのですがエアコンが苦手な人がいます。
エアコンはつけているだけで部屋の温度と湿度を調節してくれますので
むしろ体温調節が苦手な高齢者の方にぴったりです。
汗をかいてなくても水分を摂らないと脱水症状を起こしかねません。
★わん!ポイント★
毎年猛暑が続いています。
今年の夏もまた猛暑となるでしょう。
ぜひエアコンを上手に使って健康管理に役立ててください。
そして涼しい部屋にいても夏場は特に小まめに水分を補給しましょう。
特に糖尿病のある人は熱中症を起こしやすいので注意です。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。