糖質(炭水化物)は、脂質・タンパク質と並んで3大栄養素のひとつ。
健康なカラダには欠かせない栄養素です。
ですが、最近「糖質制限」という言葉をよく耳にします。
カラダに必要な糖質をなぜ抑える必要があるのでしょう。
糖質はカラダの中で主に「エネルギー」となります。
(↓栄養素についての簡単な説明は動画をどうぞ)
ep004 野菜がカラダによい理由【適材適食】小園亜由美(管理栄養士)
糖質と聞くと「糖」という響きから
「砂糖」を連想してお菓子やデザートなど
「甘いもの」にたくさん入ってると想像した人、
正解です。
でもそれだけではありません、
ご飯やパン、麺などの「穀物」や「イモ類」には
たくさんの糖質が含まれています。
では、健康なカラダを維持するためには
どれくらいの糖質がよいのでしょうか。
その答えは簡単ではありません。
糖質に限らずその人にとって必要な栄養素は
個別に出すものなので一概には言えません。
糖質は主にエネルギーに変わりますので、
生活スタイルなどで必要な量は変わってくるためです。
ただ目安として例えば日本糖尿病協会では、
- 食事はバランスよく
- 理想の栄養バランスは
糖質を含む炭水化物・・・60%
タンパク質・・・・・・・20%
脂質・・・・・・・・・・20%
としています。
と言われてもぴん!とこないのでさらに例を挙げてみます。
例えば1日の摂取エネルギー量が1400kcalが適正な人の
糖質を含む炭水化物は
1400 ( kcal ) ÷ 60% = 840 kcal分
となります。
糖質は1gあたり4 kcalのエネルギーを持っていますので、
840 kcal ÷ 4 kcal = 210 g
と言うことになります。
210gは1日分なので、
1食あたり「70 g」
となります。
自分の適量を知りたい方は、
日本医師会が公開している
で、簡単に出ますので、
やってみてください。
70gとはどんな感じかイメージできますか。
例えば
ご飯1膳(白米150g)には糖質が約55g含まれています。
え!?じゃあ大盛りでOKじゃん!
と思った人、気をつけてください。
食事はご飯だけ食べているわけではありませんよね。
ご飯だけから糖質を含む炭水化物を摂っているワケではないのです。
「食事はバランスよく」というのが大前提です。
「食事はバランスよく」。
とても大事なので、2回言いました★
そこで、今回の話題です。
こちらの炊飯器、
なんと炊くだけで糖質を33%カットしてくれるのだそうです!
# 仕組みや詳細はウェブサイトを確認してください。
糖質は大事な栄養素です。
欠かすことはできません。
例えば、
先程の1日に1400kcal必要で糖質1食70gの人が
データを信じてこの炊飯器を使って、
いつも通りの食事をしたとすると、
糖質は33%、約23g減ります。
さて、この「減った分」をどう考えるか、です。
糖質を減らそうと考えた時、
この製品を使わなかった場合、
1食70gのご飯を食べている人は、
1食47gに減らす必要があります。
つまり、
食事量=食べる量を変えずに
多く摂り過ぎている糖質を減らす
という使い方が私はいいと思います。
単に
体重を減らそうと考えているのであれば
この炊飯器も含めた他の方法も考える方がいいです。
栄養素は足りているか、が
わかっている上でぜひ使って頂きたい製品です。
糖質を33%カットしてくれたとしても、
食べる量は変わらないのだ!ということを
理解して使って頂きたいです。
でも、
炊くだけで糖質33%カットは
とてもスゴいことだと驚いています。
上手に使いこなしたい製品ですね。
★わん!ポイント★
「食事はバランス」
と口癖のように普段から言っていますが、
本当にバランスが大事なのです。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。