「らりるれろ」を3回繰り返して言ってみてください。
うまく言えますか?
もし上手く言えないようだったら「脳梗塞」かも知れません。
各地で35℃を超える猛暑が続いていますが、
夏は実は脳梗塞が増える季節なのです。
原因は「脱水」です。
暑いと汗をたくさんかく。
↓
体内の水分がどんどん汗となって失われる。
↓
水分を補給しない。
↓
脱水状態となる。
↓
血液から水分が失われドロドロ状態になる。
↓
血管が詰まる。
↓
特に脳には細く細かい血管がたくさん集まっているため
より詰まりやすくなる。
という流れです。
脳卒中(のうそっちゅう)、
いわゆる「脳血管障害」にはいくつかあります。
主なものとして、
①脳梗塞(のうこうそく)
→脳の血管が詰まる
詰まった血管の太さや詰まり方で3つに分けられる
a)ラクナ梗塞(らくなこうそく)
:脳の細い血管が詰まって起きる
b)アテローム血栓性脳梗塞(あてろーむけっせんせいのうこうそく)
:太い血管が動脈硬化で狭くなり血栓ができ詰まって起きる
c)心原性脳梗塞症(しんげんせいのうこうそくしょう)
:心臓でできた血栓が脳に運ばれ、脳の太い血管を詰まらせて起きる
②脳出血(のうしゅっけつ)
→脳の血管が破れる
=脳溢血(のういっけつ)とも言う
③くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
→脳のくも膜と呼ばれる部分に出血が起きる
突然死の6.6%
50歳〜60歳に多い
男性は女性の2倍起きている
などがあります。
いずれにせよ、
脳の細胞がダメージを受けるため、
など、大変危険な状態となります。
日本脳卒中協会では
注意喚起のため以下のような動画を作成しています。
特に糖尿病のある人は注意が必要です。
糖尿病の人は脳梗塞のリスクが2~4倍に上昇
脳梗塞は突然起こり、命を奪うこともある恐ろしい病気で、命は助かっても麻痺などのために不自由な生活を強いられることがある。発症するとしばしば長期の入院が必要となる。
脳卒中の実態解明を目指して、福岡県久山町の全住民を対象に1961年に始まった久山町研究では、40歳以上の住民のほとんどすべてが毎年健康診断を受けている。久山町研究では、糖尿病のある人は、糖尿病でない人の2~4倍、脳梗塞を発症しやすいことが分かった。糖尿病の人の脳梗塞発症率は年を追うごとに改善しているが、それでもリスクはかなり高い。
脳梗塞は動脈硬化のために血液が流れなくなって起こる病気であり、糖尿病はその動脈硬化の進行を早めてしまうからだと考えられている。脳梗塞の発作を起こすと、多くの場合で片麻痺などの後遺症が残る。介護が必要となった原因疾患の第1位であり、寝たきりを含む重い介護の原因にもなる。
2倍〜4倍はかなり注意が必要な数字です。
最初にお話しましたが、
大事なのは「適切な水分補給」です。
とくに暑い夏は、就寝中に脱水が起こりやすい。眠っている間に平均するとコップ1杯(200mL)程度の汗をかいている。気温の高い夜には、それ以上の汗をかくことも多い。また眠っているときは、一般に血圧が低下するため、血栓ができやすい状態になっている。
水分を摂取しても、体全体に浸透するまで約20分の時間がかかる。水を飲んでも、すぐに血液の流れが良くなるわけではない。また、気付かないうちに、皮膚などからも水分は蒸発する。脱水症状にならないよう、汗をかいていなくても、こまめな水分補給が重要だ。就寝前には大量の飲酒をさけ、コップ1杯の水を飲もう。
寝る前の1杯の水はとても大切です。
とても詳しく、わかりやすく説明してありますので、
以下のサイトを確認してください。
★わん!ポイント★
真夏の喉の渇きと言えばやっぱり「ビール」ですね★
(って私は飲めませんが)
ビールは飲みもの=水分ですので
ビールで補給!と思ったら大間違いです!
アルコールが入ってる場合、
体内でアルコールを分解するために
大量の水が必要になります。
ですから、
ビールだけでなくウイスキーや焼酎、日本酒など
アルコールを飲んだら水をたくさん飲んでください。
アルコールは水分補給ではないことを
覚えておいてください。
個人差や状況があるので正確とは言えませんが
ひとつの目安として
アルコール分解に必要な水の量の目安がわかるサイトがあります↓
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。