厚生労働省より平成29年についての国民健康・栄養調査が発表されました。
国民健康・栄養調査(平成29年)結果の概要 PDF形式(1604 KB)
管理栄養士の私なりにデータを読み解いてみたいと思います。
# あくまでも私見ですので参考までに。
# 注釈も含めたより正確なものを求める場合は
# 上記のリンク先のPDFのデータを確認してください。
今回はカロリー、つまり「エネルギー」です。
いったいみんなどれくらいのカロリーを摂取しているのでしょう。
これは年代別に1日に
カロリー、つまりエネルギーをどれくらい摂っているのかの平均
を表にしたものです。
最も多くエネルギーを摂取している年代は
男性 2218 kcal/日 60〜69歳
女性 1794 kcal/日 60〜69歳
という結果となりました。
男女共に「60代」が最もたくさんのカロリーを摂っているとは!!!
そして男女共に「80代」に向けて減っていきます。
男女の量の差はあってもほぼ同じグラフの動きなので
生活の中にその理由があるのかも知れません。
こちらはエネルギーを生みだす
- 炭水化物
- 脂肪
- タンパク質
の三大栄養素をどのように摂取したのかの割合を表したグラフです。
男女年代は関係なく、
*タンパク質はほぼ一定
*脂質は年齢を重ねる毎に減少
*炭水化物は脂質の分増加
という特徴が見られます。
割合なので100%中という計算になりますので、
実際の量は判りませんが、
高齢者の食事は炭水化物が増えていることは判ります。
★わん!ポイント★
ご飯やパン、麺類やイモ類が炭水化物になります。
「歳を取ると脂っこいものはちょっと」
そんな話、耳にしますが
炭水化物を増やしすぎるのは栄養バランスを崩してしまいます。
たくさん食べられないのであれば、
量を調整して栄養バランスを整えるようにしましょう。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。