厚生労働省より平成29年についての国民健康・栄養調査が発表されました。
国民健康・栄養調査(平成29年)結果の概要 PDF形式(1604 KB)
管理栄養士の私なりにデータを読み解いてみたいと思います。
# あくまでも私見ですので参考までに。
# 注釈も含めたより正確なものを求める場合は
# 上記のリンク先のPDFのデータを確認してください。
今回は「酒」と「たばこ」についてです。
みなさんどんな風に酒やたばことつきあっているのでしょうか。
まずは「酒」からです。
生活習慣病のリスクを高める量の飲酒とは、
1日あたりの純アルコール摂取量が
男性 40 g以上
女性 20 g以上
で、実際には
男性
- 毎日×2合以上
- 週5〜6日×2合以上
- 週3〜4日×3合以上
- 週1〜2日×5合以上
- 月1〜3日×5合以上
女性
- 毎日×1合以上
- 週5〜6日×1合以上
- 週3〜4日×1合以上
- 週1〜2日×3合以上
- 月1〜3日×5合以上
の人が対象です。
清酒1合(180 ml)を他の種類のアルコールに置き換えると、
- ビール・発泡酒中瓶1本(約500 ml)
- 焼酎20度(135 ml)
- 焼酎25度(110 ml)
- 焼酎30度(80 ml)
- チュウハイ7度(350 ml)
- ウイスキーダブル1杯(60 ml)
- ワイン2杯(240 ml)
が同じものとします。
結果は40代の男女が最も高くピークとなっています。
40代まで増えていき、50代から下がっていきます。
が、50代男性は40代と変わらず高い値です。
飲む人は40代〜50代の20年飲み続けている、ということでしょうか。
次に「たばこ」です。
現在習慣的に喫煙している者とは、たばこを
- 毎日吸っている
- 時々吸う日がある
が対象です。
ご覧の通り男性が圧倒的に多いです。
30代40代が多いことに対して、
20代が少ないのは
昨今の禁煙ムードや値上げなどが関係しているのでしょうか。
禁煙の意志のある人は女性が39%と、
喫煙している数の少ない女性が
さらに禁煙しようと思っている人が多い
という結果となりました。
★わん!ポイント★
禁煙を考えている人は、
一度医師に相談してみましょう。
弊院でも禁煙外来を受け付けています。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。