先日参加した 第56回 日本糖尿病学会 九州地方会。
ひさしぶりに
松田 拓朗まつだ たくろう先生
(福岡大学病院 リハビリテーション部)
にお目に掛かることができました。
松田拓朗先生は運動のエキスパート。
糖尿病治療だけでなく、
運動による健康づくりを提案しています。
毎回とても素晴らしい講演をされるので
目標の先生のひとりなのですが、
運動と食事は糖尿病治療の基本なので、
食事を担当する私は松田拓朗先生と
ご一緒させて頂く機会があります。
お互いの近況を報告し合っている中で、
最近、松田拓朗先生が力を入れていらっしゃる
足もとサポートねっと
の話を伺いました。
糖尿病の治療のひとつに
フットケア
と呼ばれる足元をメンテナンスするものがあります。
糖尿病が進行し合併症になると
足に充分な血液が行き渡らなくなり
足が腐り始め、切断という最悪な事態を引き起こします。
そんなことにならないためにも、
普段から足元のケアは大切です。
足の健康は全身の健康維持の基礎となります。近年、糖尿病の増加が問題になっていますが、足壊疽の発生、そして切断を余儀なくされる数も増加しています。糖尿病患者さんはもちろんのこと、糖尿病患者さんでなくとも、足に悩みをもっている方は多いでしょう。病気の無い方は、足に悩みを持ったときに多くの方は、病院には行かず、靴屋さんで相談したり、若い方であればフットケアサロンなどで相談されるケースが多いのではないでしょうか。その時に、その行った場所で解決しない場合、「では、お客様の住所のお近くだと、○○病院がありますので、そちらをご紹介します」とすぐに対応出来るでしょうか?そしてまた、病院を受診された場合、その病状に応じた治療だけでなく、「靴の履き方や歩き方の指導」を行ったり、「ここの靴屋さんに行かれたらいかがですか」とまで説明できるでしょうか? 病院では保険の関係ですべてのケアが出来るわけではありません。その時に足のケアをしてもらう必要の患者さんに、「ここのフットケアサロンでケアしてもらってください」とまで言えるでしょうか?
現在は病院/クリニックと靴・インソール業、フットケアサロンの横の繋がりはほとんどありません。この繋がりが整備されれば、足にお悩みをもったお客さんもしくは患者さんは、路頭に迷うことなく、最適で必要な場所へ案内されることになるわけです。我々は、そういった方々へのサポートを行っていきたいと考えています。そしてさらに、病気の方も健康な方も、予防医学の観点から、歩く喜びや楽しみを知っていただき、一人でも多くのみなさんの健康維持や増進、病気の改善にお役立ていただければと願います。我々も様々な違った職種の足に関するエキスパートが集まることを生かして各々の経験や知識を共有することで、さらなる質の向上を目指していきたいと考えています。
何より足元が元気であれば
歩くことができます。
たくさん歩くことができます。
たくさん歩くことができれば
好きなところへ行くことができます。
好きなところへ行くことができれば
自由が広がっていきます。
自由が広がれば楽しくなります。
楽しく運動した上に
糖尿病治療にもなるのです。
これから始まるプロジェクトです。
興味のある人はぜひチェックしてみてください。
私も注目しています!
★わん!ポイント★
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近々動画もアップされるとか・・・(内緒
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。