第22回 日本病態栄養学会 年次学術集会
2日目です。
今回は学会ではなく「横浜グルメ」についてお話します。
横浜と言えば、、、「中華街」ですよねー。
もちろん中華だけではありません。
異国情緒豊かな港町「横濱」は
隠れた洋食の名店の街でもあるんです。
ということで、老舗2店舗に行ってみました。
日本の洋食の生みの親 ーーーーーーーーーー
横浜中華街。マリンタワー。山下公園。
と横浜を代表するスポットにあるのが
『ホテルニューグランド』
です。
本館は1927年創業当時のままで
横浜市の歴史的建造物にも指定されています。
どっかで見たことある!と思った人、正解。
ロケ地として映画・ドラマ・プロモーションビデオや写真集など
数多くの作品に登場しているそうです。
ホテルニューグランド本館1Fにあるのが
その名も「ザ・カフェ」です。
- シーフードドリア
- スパゲッティナポリタン
- プリンアラモード
今や定番となっているこれらの日本の洋食はここで生まれました。
開業当初から、「最新式設備とフレンチ・スタイルの料理」をキャッチフレーズとして、レストランには特に力を注ぎ、結果、ドリア、ナポリタン、プリンアラモードなど広く知られる発祥メニューをはじめ、日本の食文化に多大な影響を与えました。ニューグランドで誕生し、横浜から日本中へと広まった洋食メニューの数々は、今でも本館1階コーヒーハウスで食べることができます。
《ドリア誕生のエピソード》
いまや定番の人気メニューである「ドリア」。お米を使ったグラタンのような料理です。この「ドリア」、実は日本で誕生しました。『ホテルニューグランド』で初代総料理長を務めたサリー・ワイルが考案した料理です。S・ワイルは、1927年、ニューグランド開業の際にパリから招かれたスイス人シェフ。フランス料理のシェフでしたが、西欧料理全般に長けていて、イタリア料理やスイス料理なども得意としていました。S・ワイルは、メニューに「コック長はメニュー外のいかなる料理にもご用命に応じます」と記し、お客様の要望に合わせて様々な料理を作って提供していました。ある時、滞在していた銀行家から、「体調が良くないので、何かのど越しの良いものを」という要望を受け、即興で創作した一皿を、お出ししました。その時作ったのは、バターライスに海老のクリーム煮を乗せ、
グラタンソースにチーズをかけてオーブンで焼いたもの。好評だったこの料理は、"Shrimp Doria"(海老と御飯の混合)として、レギュラーメニューになり、ニューグランドの名物料理の一つになりました。それが弟子達によって他のホテルや街場のレストランでも提供されて広まり、今や、全国の洋食の定番料理「ドリア」として大人気となりました。ニューグランド発祥のオリジナル・ドリアは、名物料理として、今でもコーヒーハウス「ザ・カフェ」でお召し上がりいただけます。
ということで、 オーダーしたのはこちら、
正直に感想を言います、
グラタンやドリアってなんとなーく「重い」感じがしませんか?
ところがこちらのドリアは違います、全く違います。
シーフードがいっぱーい入っていて
とてもとても優しい、そんな味なのです。
体調の悪い人のために生まれたのが
とってもよく伝わってきます。
お腹の中からじわじわじわわと温めてもらえる、
そんなシーフードドリアです。
とても美味しかったです★
欲張りな私は
ナポリタンもプリンアラモードも全部味わいたっかったのですが
お腹いっぱいになってしまって他はオーダーできませんでした。
でも大満足です。
お店の名前も素敵です、コーヒーハウス「ザ・カフェ」。
洋風レストランとしない感じもとってもオシャレです。
ゴチソウサマでした★
もうひとつの発祥の地 ーーーーーーーーーー
米国風洋食レストラン
『センターグリル』
に来ました。
こちらは「スパゲッティ ナポリタン」の発祥の地です。
ーーーえ!?
ナポリタンって『ザ・カフェ』が発祥じゃないの?!
その通りです。
ザ・カフェは「生トマト」を使ったもので、
センターグリルは「トマトケチャップ」を使った
ナポリタンの発祥の地なのです。
ちゃんとセンターグリルのウェブサイトにも明記されています。
横浜が発祥の「ナポリタン」
元祖は「ホテルニューグランド」さんの生トマトを使ったソースで作られたもの。しかし当店では創業時からケチャップを使用しています。初代・石橋豊吉は「ホテルニューグランド」の初代総料理長、サリー・ワイル氏が経営していたセンターホテルで働いて「センターグリル」として開業しました。当時、ホテルで使っていたような生トマトは希少な高級品で、街の洋食店では手に入りずらく、ケチャップで代用していたと伝えられています。材料がケチャップ、野菜、ロースハム、麺とシンプルなだけに火加減のごまかしはききません。麺は日本初のスパゲッティ「ボルカノ」の2.2mm極太麺。ゆでて一晩寝かせてもっちり感をだしてます。調理は、ケチャップを入れてからしっかりと炒めることにより酸味が飛び、甘みが引き出されています。
なるほど、
ルーツはサリー・ワイル氏のいたホテルニューグランドなんですね。
ということでオーダーしたのはもちろん
「太麺パスタのナポリタン」です。
まずはこの銀色のプレートです。
そしてフォークなどがペーパーナプキンで包まれています。
そして千切りキャベツとポテトサラダ。
そして具材の上に雪のように降り積もったチーズのかかった
ケチャップナポリタン。
これこそ「日本の洋食屋さんのナポリタン」のカタチじゃないですか。
(そりゃそーですよね、発祥の地、ですから)
もちろん味は期待通り、です。
びっくりしたのがパスタ、
とってもモチモチもちもちとしていて
このナポリタンにぴったり合っていました!
とっても美味しかったです★
お会計と時、店員さん(多分店長さん)から
「ナポリタン、どうだった?」
と声をかけて頂いたので
「とっても美味しかったです★」
とお返事したらにっこりしながら
「また来てねっ」
と言ってもらえました★
米国風の雰囲気。そしてシンプルな洋食。
素敵な時間でした。
ゴチソウサマでした★
★ぶー!ポイント★
さすが横浜。
洋食がしっかりぴったり合った街です。
どちらもとても美味しく記憶に残る味です。
ぜひ機会があればお召し上がりください。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。