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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

562食目「受診上手になるコツ」上手に受診できれば、しっかり治療できる?!

「受診上手になるコツ」上手に受診できれば、しっかり治療できる?!【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

医療機関を受診する時、いつもどんな風にしていますか?

 

初診なら予診シートに症状を書いたりしますが再診の時はどうしていますか?

 

今回は「医療者視点」で

「診察をぐーーーーーん!と良くする方法」

を考えていきたいと思います。

 

 

私の勤務する二田哲博クリニックは生活習慣病など糖尿病専門と甲状腺専門の医療機関です。特に生活習慣病や糖尿病は継続して治療を続けていく必要のある病気が多いのが特徴です。新患として訪れる人の多くは「健康診断の結果」で「糖尿病専門医」を受診するようにと言われることが多いようです。

 

 

■生活習慣病や糖尿病の新患として受診する場合

健康診断の結果を持参

当院の場合、院内に検査機器があるので、来院頂いた「その時の状態」を元に診察します。その為採血や検尿など既に健康診断の時にやったものも再度行う場合がありますが、それはより正確にカラダの状態を知り最も適した治療を行うため、です。例えば1週間前はインフルエンザだったけれども今は治っている、というように健康診断の時とはカラダの様子は変わっているのです。またより専門的な検査を必要とする場合があるのです。

 

今使っている薬を書いておく

「お薬手帳」があればベスト

他の病気の治療で使っている薬があれば名前やどんな風に使っているかをメモしてください。他の医療機関で処方された薬だけでなく、市販の風邪薬など今使用している薬を教えてください。服用している薬によって治療を変える必要が変わることがあります。必ずメモしておいてください。お薬手帳があるのであればベスト!

 

伝えたいことは必ずメモ

気になることがあれば忘れないようにメモしておきましょう。些細な事でも構いません。それが大きな手がかりになることもあります。

 ーー薬を飲み始めてから「急に下痢気味」が続いているんだけどでも糖尿病には関係ないから

そんな風に思わずに、医師に伝えるようにしてください。特に「自覚症状」がある場合は

・いつ どんなとき

・どのような感じで

を必ず伝えるようにしましょう。

 

大事なことはメモを取る

診察中に大事だと思うことがあれば必ずメモに残しましょう。診察中は無理だとしても診察が終わったらすぐにメモに書いておきましょう。薬の使い方については、薬局で薬剤師に必ず訊きましょう。

 

わかったフリをしない

診察や治療のこと、薬のことなどで判らないことがあれば、医師でなくても医療スタッフに訊いてみましょう。受付でも構いません。

 

 

■生活習慣病や糖尿病の再診として受診する場合

変化はあなたにしか判りません

ーーなんとなくいつもと違う

その感覚は「あなたしか判りません」。気のせいにせずにあなた自身の様子をあなたが伝えてください。検査結果だけでは分からない何かが見つかるかも知れません。

 

見栄を張らない

本当は少し熱っぽいのに「熱はありません」なんて答えていませんか?治療はあなたのカラダのために、そして健康のために行うものです。見栄を張る必要はありません。特に食事カウンセリングで本当は食べているのに「食べてません」という必要はないのです。医師は「先生」と呼ばれますが学校の先生とは違い通知表を付けたりはしません。あなたが健康になるためにできる限りの治療を行いたいと医師を始め私たち医療スタッフは全員考えています。どうか私たちを信じて話してください。

 

嫌なことは嫌と言って良い

「〇〇してみましょう」と医師や私たち医療スタッフが言うのは、あなたがより健康になるために最もよいと考えた上でのこと、です。ですから「提案」や「アドバイス」なのです。しかし中にはあなたにとって時にはどうしても受け入れられないこともあるかも知れません。その時はそう伝えてください。他の方法を一緒に考えます。ただ私たちは常にベストなものを提案したりアドバイスしています。そこを理解して頂いた上で互いに「納得」できる方法を探していきましょう。だから当院では栄養指導とは言わず「食事カウンセリング」と呼んでいます。どんな効果を求めてどんな治療をするのかを決めるのはあなたです。

 

 

 

いかがですか。参考になったでしょうか。医療機関は問診や検査などであなたのカラダがどんな状態なのか一生懸命正確に捉えようとがんばっています。そして医療従事者は病気を治すためのあなたのパートナーです。

特に生活習慣病に多い慢性疾患の場合は長い付き合いになります。しっかりとした関係が結ばれるように私たちはがんばります。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

 

もし「合わない」と思ったら別の医療機関を受診することも必要です。あなたのカラダのことです。あなたの人生のことです。当院でなくても構いません、一緒にがんばっていける、そんな医療機関を見つけ受診して欲しいです。 

 

kozonoayumi.hatenablog.com

 

  

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。