毎日暑い日が続いています。日中の最高気温が36度、37度という話が毎日ニュースになっています。ここ数年、夏場はいつもこんな感じですが、今年はちょっと違うようです。
1日で110億トンもの氷を溶かすほど。現地でのインタビューでは例年5度程度なのに今年は17度もある!と話していました。
これだけ暑いとたくさんの汗をかきます。水分補給が大切になります。熱中症対策については先日のが学術集会でも講演がありました。
水分補給だから水を飲む、だけだと足りないものがあります。汗の成分は単なる水ではなく、塩分などミネラル成分も含んでいるので、水だけ補給しているとミネラルが不足してしまうのです。特に糖尿病がある場合は注意が必要です。
さて、あなたは普段何を飲んで水分補給をしていますか?
炭酸飲料?
ジュース?
緑茶?
スポーツドリンク?
エナジードリンク?
もし、ペットボトルなど購入した飲みものが手元にあるのでしたら、パッケージをよく見てみてください。どこかに清涼飲料水の文字はありませんか?よく訊く言葉、清涼飲料水。
ところで清涼飲料水ってなんでしょう?
清涼・・・さわやかですずしいこと
飲料・・・のむためのもの のみもの
清涼飲料水と訊くとなんとなーくですが「炭酸が効いた冷たい飲みもの」をイメージしませんか?
清涼飲料水とは
アルコール分を含まない(アルコール分1%未満)飲用の液体物で、味や香りがある飲料水のことである。
ーーほら、やっぱりコーラやラムネとかあんな感じの飲みものじゃん!
いいえ、違います。食品衛生法に基づく通知(昭和32年9月18日厚発衛第413号の2 第3の一(2))のよると定義が定められていて、
乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く酒精分1容量パーセント未満を含有する飲料をいうものであること。従って、酸味を有しない飲料水、主として児童を対象として製造されコルク等で簡単に栓を施した飲料水(例えばニッケ水、ハッカ水等)、トマトジュース、摂取時に希釈、融解等により飲み物として摂取することを目的としたもの(例えば、濃厚ジュース、凍結ジュース等)(ただし、粉末ジュースを除く。)もすべて含まれるものであること。
とあります。つまり
水以外のソフトドリンク全般=清涼飲料水
なので、コーラ類もジュースもミネラルウォーターも豆乳も全部清涼飲料水です。が、
- 食事の時のスープ
- 牛乳
- カップに注がれたコーヒー、紅茶、お茶、ココア
は除かれるそうです。ちなみに
コーヒー、紅茶、お茶、ココアもペットボトルなどの容器に入っている場合は清涼飲料水と表記されるそうです。詳しく書くと(転載元:清涼飲料水 - Wikipedia)
種類
①炭酸飲料
①ノンフレーバー系炭酸飲料
②フレーバー系炭酸飲料
・コーラ炭酸飲料
・透明炭酸飲料
・果汁入り炭酸飲料
・果実着色炭酸飲料
・乳類入り炭酸飲料
・栄養ドリンク炭酸飲料
・その他炭酸飲料
②果実飲料
①天然果汁
②果汁飲料
③果肉飲料
④果汁入り混合飲料
⑤果汁入り炭酸飲料
⑥果汁系ニアウォーター
⑦エード
⑧その他直接飲料
⑨希釈飲料
⑩フルーツシロップ
③コーヒー飲料
①コーヒー
②コーヒー飲料
③コーヒー入り清涼飲料
④茶系飲料
①ウーロン茶飲料
②紅茶飲料
③緑茶飲料
④むぎ茶飲料
⑤ブレンド茶飲料
⑥その他茶飲料(杜仲茶・ジャスミン茶・甜茶・はと麦茶・玄米茶 等)
⑤ミネラルウォーター
①ナチュラルウォーター
②ナチュラルミネラルウォーター
③ミネラルウォーター
④ボトルドウォーター
⑥豆乳類
①豆乳
②調製豆乳
③豆乳飲料
④大豆たん白飲料
⑦野菜飲料
①トマトジュース
②トマトミックスジュース
③トマト果汁飲料
④にんじんジュース
⑤にんじんミックスジュース
⑥野菜ジュース
⑦野菜果汁ミックスジュース
⑧その他野菜飲料
⑧スポーツ飲料
①スポーツドリンク
⑨乳性飲料
①乳性飲料
②き釈用乳性飲料
⑩その他の清涼飲料
①ココア飲料
②栄養飲料
③機能性飲料
④その他ドリンクスープ・ぜんざいドリンク・汁粉ドリンク・甘酒・ゼリー飲料・味噌汁など
とこれだけの種類に分けられています。よく分類を見てみると、主に何が液体の中にどれだけ入っているかによって分けられているのに気づきます。そしてこれらを商品として販売する場合、いずれかの表記をすることになっています。
食事というと、つい「食べもの」を連想してしまいがちですが、実は「飲みもの」も重要です。どちらもエネルギーや栄養素として私たちの身体に取り込まれます。食べものだけでなく、飲みものにも注目しましょう。
★ぶー!ポイント★
ビールや日本酒、焼酎やウイスキーなどのアルコールの入った飲みものは別扱いになっていますね。 飲みものではなくアルコール飲料=お酒ということなのでしょう。
私としては野菜飲料がとても興味をひきます。
私は普段はお水かお茶をよく飲みます。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。