本当ならノーベル平和賞(!?)ものの大発明が発表されました。American Chemical Societyで発表された論文によると、米国ニューヨーク州にあるコーネル大学のチームが『ほぼ水なバター』を発明したそうです。
今までにない新たな乳化方法で、ごく少量の植物油と乳脂、そこに大量の水でバターのようなスプレッドを作ることができるといいます。高内相比エマルジョン(HIPEs)と呼ばれる乳化法で、水は鍵となる要素ですが、通常これでできたものはとてもトーストに塗りたくなるような代物ではないとのこと。しかし、ここにミツロウなど自然由来のアイテムをいくつか足すことで、クリームやマーガリンのような安定した状態のスプレッドを作ることができました。しかも、マーガリンよりもヘルシーで、バターと同等に美味しいというから奇跡!
バター大さじ1杯は、脂肪84%に水分16%、油11gで100kcal。一方で、このバターじゃないバターみたいなスプレッドは80%が水分、油2.8gでたったの25.2kcal!
80%が水!クリームやマーガリンのようなと表現されたバターの代替品。しかもバターと同等に美味しい!一体どんな味がするのでしょう。とても気になります!
バター(英: butter)
牛乳から分離したクリームを練って固めた食品である]。漢字名は牛酪ぎゅうらくと言う。
バター 100 gあたり
エネルギー・・・・・・・・745 kcal
脂質・・・・・・・・・ ・・81 g
飽和脂肪酸・・・・・・・50 g
多価不飽和脂肪酸・・・・2.1 g
一価不飽和脂肪酸・・・・18 g
コレステロール・・・・・・210 mg
ナトリウム・・・・・・・・750 mg
カリウム・・・・・・・・・28 mg
炭水化物・・・・・・・・・0.2 g
水溶性食物繊維・・・・・0 g
不溶性食物繊維・・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・・0.6 g
ビタミンC・・・・・・・・0 mg
カルシウム・・・・・・・・15 mg
鉄・・・・・・・・・・・・0.1 mg
ビタミンD・・・・・・・・0.6 µg
ビタミンB6・・・・・・・ 0 mg
コバラミン・・・・・・・・0.1 µg
マグネシウム・・・・・・・2 mg
圧倒的なまでのエネルギー量。これはバターがほぼ脂肪であるためです。その脂質が水に置き換わるとなると、これは期待が膨らみます!
★ぶー!ポイント★
バターは脂質だけでなく意外と塩分を多く含んでいます。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。